平標山・仙ノ倉山・・・花の百名山 初夏の花は終わり、盛夏の花の咲き始め [山歩き]
2017年7月19日(水) 晴れ時々曇り
平標山(たいらっぴょうやま;1984m、花の百名山(*)):群馬県みなかみ町・新潟県南魚沼市
仙ノ倉山(せんのくらやま;2026m、二百名山):同上
(*)NHK版 花の百名山、決定版 花の百名山・・・主な花はどちらもキンコウカ
ニッコウキスゲの小群生地と平標山(仙ノ倉山への途中の道より)
6月中旬に皇海山に登ったメンバー4人で、ハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる花の平標山に6月下旬から7月初めに行こうとの提案があり、チャンスを狙っていたのですが、他の山行や天気が悪い日が多くなかなか行けませんでした。
やっと7月19日になって、4人の都合もよく、天気も良くなりそうなので決行。平標山から仙ノ倉山への鞍部のお花畑まで時間がかかるようなら仙ノ倉山へは行かないことにして、松手ルートから時計回りで登ることにしました。
歩いたコースと時間
平標登山口(7:23)→送電線鉄塔 (8:35-40)→松手山 (9:17-25)→平標山(10:54-11:05)→仙ノ倉山(11:58-12:30)→平標山(13:20-35)→平標山の家 (14:10-20)→平元新道登山口 (15:13)→平標登山口(16:05)
メンバーの一人のKさんは新潟県出身で、国道17号をよく通っており、道路事情が良く分かっていたため、栃木県小山の道の駅からKさんの運転で平標登山口駐車場まで2時間で到着。
予定より早い時間から登れることになったので、仙ノ倉山まで行けそうです。
松手ルート登山口から急登の道を休みながら登り、高さ120mの送電線の鉄塔の横を通って松手山へ。途中、クルマユリやカラマツソウが咲いていました。
クルマユリ カラマツソウ
送電線鉄塔の先から苗場スキー場
松手山
松手山からの平坦な道と緩やかな登りの道の両側には、ハナニガナが続いて咲いていました。
緩やかな登りのあと、平標山北西の肩に登る道はやや急登となりますが、ここもお花畑が続き、多くの花が咲いています。シモツケソウ、タテヤマウツボグサ、キオン等はまだ蕾が多く咲き始めで、ハクサンフウロ他多くの花が咲いているのですが、一面お花畑となるには少し早かったようです。
松手山の先から平標山方向
平坦地から山頂北東の肩へのやや急な登り(山頂方向は雲の中)
ハナニガナ タテヤマウツボグサ
シモツケソウ オオバギボウシ
ハクサンフウロ ミヤマコゴメグサ
北東の肩からは緩やかな道となり山頂に到着。山頂はガスに覆われて周囲は見えず。
山頂で小休憩して、仙ノ倉山へ。
平標山 山頂
仙ノ倉山方向への下り
6月中旬からハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる平標山から仙ノ倉山への道の鞍部では、それらの花はほとんど残っておらず、全体的に花は少なかったものです。
鞍部から仙ノ倉山までは、ハクサンフウロ、カラマツソウが多く、オノエランも所々に咲いていました。ハクサンシャクナゲも終盤で、ヨツバシオガマ、ウサギギクは咲き始め。
鞍部から登りとなり少し進むと登山道の両側にニッコウキスゲの小群生地があり、ちょうど見頃でした。
ニッコウキスゲの群生地
ニッコウキスゲ群生地上から平標山 → 一枚目の写真
ハクサンイチゲ(この日見たのはこの花だけ) ヨツバシオガマ
オノエラン ウサギギク
ニッコウキスゲと仙ノ倉山山頂(白い花はカラマツソウ)
仙ノ倉山への最後の登り(右側下に残雪あり)
仙ノ倉山山頂に到着、山頂はやはりガスで眺望はなし。ここでガスが晴れることを期待して昼食。
仙ノ倉山 山頂
昼食中に、谷川岳方向から男女2人と単独の男性が登ってきました。単独の男性は、朝6時に肩の小屋を出てちょうど6時間で到着とか。
昼食後少し待ってもガスは晴れそうで晴れないので下山開始。
木の階段のすぐ横に咲くハクサンフウロやカラマツソウが綺麗でした。
カラマツソウ(蕾や蕊の薄紫色が綺麗でした。)
ニッコウキスゲの群生地を下る
東芝ランプ(肩ノ小屋ヨリ 10500m)の標識
(肩の小屋より10000mの標識もありました。)
鞍部からやや長い木の階段を登り平標山に戻って小休憩をしていると、ガスが晴れて綺麗に仙ノ倉山が見えてきました。
平標山から仙ノ倉山(左から2番目のピークが山頂)
仙ノ倉山をバックに
ずっと雲で見えなかった苗場山も雲の間から僅かに見えるようになりました。
雲の間から苗場山
ガスが晴れて強い日差しとなった中を下山開始です。木製の階段が続く道を下ります。
平標山の家への下り
山の家が近くなり、登山道横に点在する池塘ではキンコウカが咲き始め。4,5日くらい後には満開になり一面が黄色になりそうです。
咲き始めのキンコウカ
平標山の家で、小屋の外の流し台に引かれて流されている冷たい「仙平清水」を飲んで休憩。
平標山の家と山頂方向
山の家の裏側から東方向を見る
山の家から、長く続く丸太の階段の道を下って、平元新道登山口から林道を歩いて登山口の駐車場へ。
途中の「折らないで下さい!! 採らないで!!」の看板があるオオナルコユリの花は終盤。
オオナルコユリ
連続する丸木の階段
一面のお花畑を期待して登りましたが、仙ノ倉山方向への鞍部のお花畑では人気の花は終わっており、平標山の北東の肩への登りのお花畑も花が満開になるには少し時期が早かったようです。それでもさすがに花の平標山と呼ばれるだけあって、上部では多くの花を見ながら緩やかな稜線歩きを楽しむことができました。
やはり、6月の中旬から下旬の、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、チングルマが一面に咲くお花畑が見てみたいですね。
平標山は、今回初めて時計回りで登りましたが、3回登ってみての感想として、長く続く木の階段の登り下りは案外疲れるので、松手山ルートの往復が一番時間的にも短いし楽なのかなと思いました。
以下は、14年前に初めて登ったときの写真2枚。
仙ノ倉山下から苗場山と平標山(2003年9月23日)
仙ノ倉山下から北東方向の眺望(同上)
前回(2015/8/27)の平標山登山の記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-09-14
平標山(たいらっぴょうやま;1984m、花の百名山(*)):群馬県みなかみ町・新潟県南魚沼市
仙ノ倉山(せんのくらやま;2026m、二百名山):同上
(*)NHK版 花の百名山、決定版 花の百名山・・・主な花はどちらもキンコウカ
ニッコウキスゲの小群生地と平標山(仙ノ倉山への途中の道より)
6月中旬に皇海山に登ったメンバー4人で、ハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる花の平標山に6月下旬から7月初めに行こうとの提案があり、チャンスを狙っていたのですが、他の山行や天気が悪い日が多くなかなか行けませんでした。
やっと7月19日になって、4人の都合もよく、天気も良くなりそうなので決行。平標山から仙ノ倉山への鞍部のお花畑まで時間がかかるようなら仙ノ倉山へは行かないことにして、松手ルートから時計回りで登ることにしました。
歩いたコースと時間
平標登山口(7:23)→送電線鉄塔 (8:35-40)→松手山 (9:17-25)→平標山(10:54-11:05)→仙ノ倉山(11:58-12:30)→平標山(13:20-35)→平標山の家 (14:10-20)→平元新道登山口 (15:13)→平標登山口(16:05)
メンバーの一人のKさんは新潟県出身で、国道17号をよく通っており、道路事情が良く分かっていたため、栃木県小山の道の駅からKさんの運転で平標登山口駐車場まで2時間で到着。
予定より早い時間から登れることになったので、仙ノ倉山まで行けそうです。
松手ルート登山口から急登の道を休みながら登り、高さ120mの送電線の鉄塔の横を通って松手山へ。途中、クルマユリやカラマツソウが咲いていました。
クルマユリ カラマツソウ
送電線鉄塔の先から苗場スキー場
松手山
松手山からの平坦な道と緩やかな登りの道の両側には、ハナニガナが続いて咲いていました。
緩やかな登りのあと、平標山北西の肩に登る道はやや急登となりますが、ここもお花畑が続き、多くの花が咲いています。シモツケソウ、タテヤマウツボグサ、キオン等はまだ蕾が多く咲き始めで、ハクサンフウロ他多くの花が咲いているのですが、一面お花畑となるには少し早かったようです。
松手山の先から平標山方向
平坦地から山頂北東の肩へのやや急な登り(山頂方向は雲の中)
ハナニガナ タテヤマウツボグサ
シモツケソウ オオバギボウシ
ハクサンフウロ ミヤマコゴメグサ
北東の肩からは緩やかな道となり山頂に到着。山頂はガスに覆われて周囲は見えず。
山頂で小休憩して、仙ノ倉山へ。
平標山 山頂
仙ノ倉山方向への下り
6月中旬からハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる平標山から仙ノ倉山への道の鞍部では、それらの花はほとんど残っておらず、全体的に花は少なかったものです。
鞍部から仙ノ倉山までは、ハクサンフウロ、カラマツソウが多く、オノエランも所々に咲いていました。ハクサンシャクナゲも終盤で、ヨツバシオガマ、ウサギギクは咲き始め。
鞍部から登りとなり少し進むと登山道の両側にニッコウキスゲの小群生地があり、ちょうど見頃でした。
ニッコウキスゲの群生地
ニッコウキスゲ群生地上から平標山 → 一枚目の写真
ハクサンイチゲ(この日見たのはこの花だけ) ヨツバシオガマ
オノエラン ウサギギク
ニッコウキスゲと仙ノ倉山山頂(白い花はカラマツソウ)
仙ノ倉山への最後の登り(右側下に残雪あり)
仙ノ倉山山頂に到着、山頂はやはりガスで眺望はなし。ここでガスが晴れることを期待して昼食。
仙ノ倉山 山頂
昼食中に、谷川岳方向から男女2人と単独の男性が登ってきました。単独の男性は、朝6時に肩の小屋を出てちょうど6時間で到着とか。
昼食後少し待ってもガスは晴れそうで晴れないので下山開始。
木の階段のすぐ横に咲くハクサンフウロやカラマツソウが綺麗でした。
カラマツソウ(蕾や蕊の薄紫色が綺麗でした。)
ニッコウキスゲの群生地を下る
東芝ランプ(肩ノ小屋ヨリ 10500m)の標識
(肩の小屋より10000mの標識もありました。)
鞍部からやや長い木の階段を登り平標山に戻って小休憩をしていると、ガスが晴れて綺麗に仙ノ倉山が見えてきました。
平標山から仙ノ倉山(左から2番目のピークが山頂)
仙ノ倉山をバックに
ずっと雲で見えなかった苗場山も雲の間から僅かに見えるようになりました。
雲の間から苗場山
ガスが晴れて強い日差しとなった中を下山開始です。木製の階段が続く道を下ります。
平標山の家への下り
山の家が近くなり、登山道横に点在する池塘ではキンコウカが咲き始め。4,5日くらい後には満開になり一面が黄色になりそうです。
咲き始めのキンコウカ
平標山の家で、小屋の外の流し台に引かれて流されている冷たい「仙平清水」を飲んで休憩。
平標山の家と山頂方向
山の家の裏側から東方向を見る
山の家から、長く続く丸太の階段の道を下って、平元新道登山口から林道を歩いて登山口の駐車場へ。
途中の「折らないで下さい!! 採らないで!!」の看板があるオオナルコユリの花は終盤。
オオナルコユリ
連続する丸木の階段
一面のお花畑を期待して登りましたが、仙ノ倉山方向への鞍部のお花畑では人気の花は終わっており、平標山の北東の肩への登りのお花畑も花が満開になるには少し時期が早かったようです。それでもさすがに花の平標山と呼ばれるだけあって、上部では多くの花を見ながら緩やかな稜線歩きを楽しむことができました。
やはり、6月の中旬から下旬の、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、チングルマが一面に咲くお花畑が見てみたいですね。
平標山は、今回初めて時計回りで登りましたが、3回登ってみての感想として、長く続く木の階段の登り下りは案外疲れるので、松手山ルートの往復が一番時間的にも短いし楽なのかなと思いました。
以下は、14年前に初めて登ったときの写真2枚。
仙ノ倉山下から苗場山と平標山(2003年9月23日)
仙ノ倉山下から北東方向の眺望(同上)
前回(2015/8/27)の平標山登山の記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-09-14
2017-08-03 12:26
nice!(14)
コメント(10)
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こんにちは^^
平標山~懐かしいですが、もうほとんどを忘れています。
オノエランはここで見たのが最初でした。雲が切れてお天気が良くなって良かったですね。わたくしが登った時はほとんど雨の中(><; 6月でしたが、お花の記憶はオノエラン以外ないほど、急ぎの山旅だったような記憶。
by mimimomo (2017-08-03 14:36)
その昔、秋に縦走したことがありましたが。
ここもニッコウキスゲの群生地だったのですね。
そのうち行ってみたいです。
by tochimochi (2017-08-04 08:47)
気持ちよさそうな登山路ですね。
by テリー (2017-08-04 11:27)
mimimomoさん、おはようございます。
2002年6月に登られたのでしたね。6月でもお花畑にはまだ早かったのでしょうか。
雨の中だと木道近くの花しか見えないで残念でしたね。
それに木道や木の階段も滑るし・・・。
同じ山の会の女性は、今年6月20日に平標山の家泊のツアーで、ゆっくりと二日かけて
平標・仙ノ倉を歩いてきて、お花畑が素晴らしかったとのことでした。
tochimochiさん
谷川岳から平標山に縦走する人も多いようで、ツアーも結構ありますね。
秋の縦走だとあの稜線歩きは素晴らしい眺望、風景が見られたのでしょうね。
ニッコウキスゲの群生地は全く知らないで行ったのですが、後から見ると
その場所にニッコウキスゲと書いてあるガイドブックもありましたね。
テリーさん
平標・仙ノ倉の上部は樹林がなく、笹原、背の低いシャクナゲ、草原になって
いるので天気がいいと気持ちの良い稜線歩きができ、花も多いので楽しめますね。
しかし、夏の陽射しが強い日で風が弱いと暑いかもしれませんね。
by ヴェール (2017-08-05 09:06)
こんにちは^^
平標山には冬も含めて6回訪れていますが、下りが急だと膝にきてしまう私たちはいつもこのコースです。
いまは本調子ではないので仙ノ倉まで足を延ばすのはちょっと厳しそう。
山の家テント泊だとのんびり楽しめそうだねと主人と話していたところです^^
やはり何度訪ねても素敵な山ですよね~^^
by よしころん (2017-08-06 09:17)
よしころんさん
6回ですか・・・。貴ブログを改めて拝見すると、やはり花や紅葉、山容、眺望と素晴らしい山であることがよく分かります。
私も3回で少し良さが分かってきたようです。
あと、6月と3月と秋に登ると私も6回になります。(笑)
by ヴェール (2017-08-06 22:19)
こんにちは^^
クルマユリ、カラマツソウが見事に咲いていますね〜♪
ハクサンイチゲはどこにでも咲くお花ではないので、見られると嬉しいです。ウサギギクは八幡平で初めて見る事が出来ました^^
高山植物はやはり素敵ですね。楽しませて頂きました。
by いろは (2017-08-09 16:29)
いろはさん
カラマツソウはあちこちに沢山咲いていて綺麗でしたね。
ウサギギクは花がやや大きくて目立ちますね。
登山道から離れた所には小さな群落も見られました。
やはりハクサンイチゲが満開の時に登ってみたいです。
by ヴェール (2017-08-10 12:01)
平標山・仙ノ倉 夏もいいですね、花がいっぱいで楽しめます。
最後の林道はちょっと長すぎると思いましたが。。
松手山の往復で十分楽しめる、同感です。
by Jetstream (2017-08-14 20:26)
Jetstreamさん
昨年5月中旬に登られた貴レポ、改めて拝見致しました。素晴らしい眺望でしたね。
「花の平標」として人気があるのは、6月中旬から8月中旬くらいでしょうか。
秋の紅葉も良さそうだし、2,3月はバックカントリーでボーダーやスキーヤーにも人気がありますね。
花の時期には松手山の往復だと、眺めもいいし、お花畑の中の下りも楽しめますね。
by ヴェール (2017-08-15 22:33)