榛名山(掃部ヶ岳・相馬山)・・・初秋のハイキング、帰りに「ゆうすげの道」を歩く [山歩き]
2017年9月3日(日) 晴れ
榛名山
掃部ヶ岳(かもんがたけ)、1449m:群馬県高崎市・東吾妻町
相馬山(そうまやま)、1411m:群馬県高崎市・渋川市
歩いたコースと時間
掃部ヶ岳 : 榛名湖荘南駐車場(9:38)→登山口→硯岩(10:00)→掃部ヶ岳(10:45-55)→硯岩分岐(11:20)→駐車場(11:32)
相馬山 : 松之沢グラウンド駐車場(12:00)→スルス岩(12:30)→スルス峠(12:36)→相馬山・ヤセオネ峠分岐 (13:10)→相馬山(13:35-50)→スルス峠(14:30)→ゆうすげの道(14:35-15:07)→駐車場 (15:10)
榛名山は比較的近いのですが、今まで登ったことがありませんでした。今回、「ゆうすげの道」のマツムシソウを見ることに合わせて、最高峰の掃部ヶ岳とゆうすげの道に近い相馬山に登ることにしました。
掃部ヶ岳
関越自動車道を駒寄スマートICで降りて、県道15号から県道33号を通って、榛名湖畔の榛名湖荘(*1)のすぐ南にある小さな駐車場(トイレあり)に駐車。
(*1)少し古い地図にある国民宿舎榛名湖吾妻荘は、2015年7月に東吾妻町から高崎市に売却され、高崎市が平成29年度(2017年)から、高崎市林間学校榛名湖荘として利用しています。
この駐車場からスタートし、すぐに白い手すりの右端に掃部ヶ岳登山口・硯岩登山口と書かれた白の案内板あり。白い手すりの道に沿って左に登るとすぐに登山道となり、20分程で硯岩へ。
硯岩からの眺めは素晴らしく、榛名湖や外輪山が綺麗に見えていました。
掃部ヶ岳登山口
硯岩からの眺め
(眼下に榛名湖、左に榛名富士、右に氷室山・天目山など。)
硯岩から掃部ヶ岳への道に戻り、笹が茂る道を登って行くと、丸木の階段が連続するやや急な道となります。この丸木の階段は丸木の先の水平部の土がなくなって掘れている段が多く、歩きにくい階段になっています。歩きにくい階段部では、横の笹の斜面に踏み跡ができていて、こちらを歩く方が歩きやすくなっています。
笹の茂る登山道
連続する丸木の階段
丸木の階段が終わって少し登ると山頂に到着。
掃部ヶ岳 山頂
山頂には、10人弱の登山者がおり、これから杏ヶ岳(すももがたけ)に行くグループもあり。山頂からは、南東~西南西方向の展望が良く、南東方向に幡矢ヶ岳・鐘原ヶ岳や少し遠くにぼんやりと東西の御荷鉾山が見えており、南西方向には妙義山も見えていました。
南東から南方向
(写真左下の花は、ホツツジのように見えたのですが、ホツツジよりも花が大きく、はっきりしたピンクの花で、何の花だろう?)
妙義山
参考に以下2枚は、掃部ヶ岳山頂からの南東~南西方向の展望図です。南には富士山、南西には南アルプスから八ヶ岳が見えるようです。
南方向
南西方向
小休憩のあとすぐに下山です。山頂下に東側の好展望箇所があり榛名湖と周囲の山々が綺麗に見えていました。
山頂下の好展望箇所より榛名湖と周囲の山々
(湖畔にビジターセンター付近と左手奥に尖峰の相馬山)
同上 左側のややアップ
(中央やや右の薄緑で横に見えるのが松之沢グラウンド、その右がゆうすげの道)
下りは、丸木の階段と笹の中の道を速足で下り、硯岩には寄らなかったので山頂から40分弱で駐車場に到着。
往復で2時間弱、硯岩と山頂近辺の展望は良かったのですが、笹原歩きが長くて花が少ない往復の道でした。(花の写真を撮ったのはノコンギクくらい。)
相馬山
続いて相馬山に登るために車で沼の原の松之沢グラウンド駐車場に移動。
松之沢グラウンド駐車場(右)とゆうすげの道入口(左)
駐車場から「ゆうすげの道入口」の道標を左手に見て、舗装道路を100mほど歩くと、道路脇に関東ふれあいの道の大きい案内板とスルス峠・ヤセオネ峠方向の道標があり、ガードレールを越えて木製の階段を登って行きます。
関東ふれあいの道の案内板と木の階段の登り
木の階段を登るとすぐに陽の当たるなだらかな稜線になります。稜線の道は秋の花が多く咲いており(*2)、涼しい風も吹いて、心地良い稜線歩きでした。
(*2)稜線の道から相馬山山頂までで写真を撮った花
ツリガネニンジン、タムラソウ、ワレモコウ、ノコンギク、キオン、ママコナ、シモツケ、シラヤマギク、マツムシソウなど
なだらかな稜線から樹林の間に見えた相馬山
タムラソウとヒョウモンチョウ
途中に、「スルス岩3分」と書かれた小さな案内板があったので、登ってみることに。急な岩混じりの登りのあと、最後に鉄ハシゴを登って岩の上に到着。岩の上には、カラス天狗の石像があり、一人の女性が展望を楽しんでいるようでした。
岩の上からは、正面に榛名富士、右奥に烏帽子ヶ岳、眼下にゆうすげの道のある沼の原が広がっていました。
岩の上に登るハシゴ
スルス岩の上より
岩の上から慎重に下って、スルス峠(磨墨峠)へ。途中東屋があり、その先から振り返ると垂直に張り出したようなスルス岩が見えていました。先ほど登ったスルス岩の全体はこんな形なのですね。
振り返って見るスルス岩
(岩峰の右上部に小さくカラス天狗の石像が見えます。)
スルス峠
スルス峠から先は稜線の下の樹林帯の道となり、途中石の階段も登って、相馬山の分岐に到着。
石の階段
相馬山とヤセオネ峠の分岐
赤い鳥居の下を通って山頂方向へ。登りは苔むした岩が露出する急斜面となり、途中に鉄ハシゴが3本。3本目は長いハシゴでした。
長い鉄ハシゴ
山頂は石像や祠が並んでおり、黒髪山神社があります。
相馬山 山頂
山頂の黒髪山神社
山頂からは、南東~西南西方向の展望が良く、南東には前橋の市街地も綺麗に見えていました。南方向は奥武蔵の山が薄らと見えており、手前に埼玉県境に近い山が見えていました、さらに南西方向の奥の雲取山などはほとんど霞んで見えず。
山頂より薄っすらと奥武蔵の山と手前に埼玉県境近くの山
(手前の市街地は安中付近、中央の市街地は吉井町付近)
以下2枚、相馬山からの南東~南西の展望図です。掃部ヶ岳と同じように、南には富士山、南西には南アルプスから八ヶ岳が見えるようです。
南方向
南~南西方向
下りは分岐までの急斜面を慎重に歩き、分岐からの歩きやすい道を軽快に歩いて、スルス峠から、ゆうすげの道へ。(ゆうすげの道に咲く花は前の記事で紹介いたしました。)
相馬山の方は、花が多い稜線歩きとスルス岩や山頂からの眺め、苔むした岩の急斜面と長いハシゴの登りなど、なかなか楽しめた山歩きでした。
タムラソウと花に止まるヒョウモンチョウ・セセリチョウ(帰りの道で)
(写真が小さくて分かりにくいですが、1匹のヒョウモンチョウと8匹のセセリチョウが写っています。)
ちなみに、榛名山は、「新・花の百名山」に入っており、代表花としてユウスゲが挙げられているようです。
榛名山
掃部ヶ岳(かもんがたけ)、1449m:群馬県高崎市・東吾妻町
相馬山(そうまやま)、1411m:群馬県高崎市・渋川市
歩いたコースと時間
掃部ヶ岳 : 榛名湖荘南駐車場(9:38)→登山口→硯岩(10:00)→掃部ヶ岳(10:45-55)→硯岩分岐(11:20)→駐車場(11:32)
相馬山 : 松之沢グラウンド駐車場(12:00)→スルス岩(12:30)→スルス峠(12:36)→相馬山・ヤセオネ峠分岐 (13:10)→相馬山(13:35-50)→スルス峠(14:30)→ゆうすげの道(14:35-15:07)→駐車場 (15:10)
榛名山は比較的近いのですが、今まで登ったことがありませんでした。今回、「ゆうすげの道」のマツムシソウを見ることに合わせて、最高峰の掃部ヶ岳とゆうすげの道に近い相馬山に登ることにしました。
掃部ヶ岳
関越自動車道を駒寄スマートICで降りて、県道15号から県道33号を通って、榛名湖畔の榛名湖荘(*1)のすぐ南にある小さな駐車場(トイレあり)に駐車。
(*1)少し古い地図にある国民宿舎榛名湖吾妻荘は、2015年7月に東吾妻町から高崎市に売却され、高崎市が平成29年度(2017年)から、高崎市林間学校榛名湖荘として利用しています。
この駐車場からスタートし、すぐに白い手すりの右端に掃部ヶ岳登山口・硯岩登山口と書かれた白の案内板あり。白い手すりの道に沿って左に登るとすぐに登山道となり、20分程で硯岩へ。
硯岩からの眺めは素晴らしく、榛名湖や外輪山が綺麗に見えていました。
掃部ヶ岳登山口
硯岩からの眺め
(眼下に榛名湖、左に榛名富士、右に氷室山・天目山など。)
硯岩から掃部ヶ岳への道に戻り、笹が茂る道を登って行くと、丸木の階段が連続するやや急な道となります。この丸木の階段は丸木の先の水平部の土がなくなって掘れている段が多く、歩きにくい階段になっています。歩きにくい階段部では、横の笹の斜面に踏み跡ができていて、こちらを歩く方が歩きやすくなっています。
笹の茂る登山道
連続する丸木の階段
丸木の階段が終わって少し登ると山頂に到着。
掃部ヶ岳 山頂
山頂には、10人弱の登山者がおり、これから杏ヶ岳(すももがたけ)に行くグループもあり。山頂からは、南東~西南西方向の展望が良く、南東方向に幡矢ヶ岳・鐘原ヶ岳や少し遠くにぼんやりと東西の御荷鉾山が見えており、南西方向には妙義山も見えていました。
南東から南方向
(写真左下の花は、ホツツジのように見えたのですが、ホツツジよりも花が大きく、はっきりしたピンクの花で、何の花だろう?)
妙義山
参考に以下2枚は、掃部ヶ岳山頂からの南東~南西方向の展望図です。南には富士山、南西には南アルプスから八ヶ岳が見えるようです。
南方向
南西方向
小休憩のあとすぐに下山です。山頂下に東側の好展望箇所があり榛名湖と周囲の山々が綺麗に見えていました。
山頂下の好展望箇所より榛名湖と周囲の山々
(湖畔にビジターセンター付近と左手奥に尖峰の相馬山)
同上 左側のややアップ
(中央やや右の薄緑で横に見えるのが松之沢グラウンド、その右がゆうすげの道)
下りは、丸木の階段と笹の中の道を速足で下り、硯岩には寄らなかったので山頂から40分弱で駐車場に到着。
往復で2時間弱、硯岩と山頂近辺の展望は良かったのですが、笹原歩きが長くて花が少ない往復の道でした。(花の写真を撮ったのはノコンギクくらい。)
相馬山
続いて相馬山に登るために車で沼の原の松之沢グラウンド駐車場に移動。
松之沢グラウンド駐車場(右)とゆうすげの道入口(左)
駐車場から「ゆうすげの道入口」の道標を左手に見て、舗装道路を100mほど歩くと、道路脇に関東ふれあいの道の大きい案内板とスルス峠・ヤセオネ峠方向の道標があり、ガードレールを越えて木製の階段を登って行きます。
関東ふれあいの道の案内板と木の階段の登り
木の階段を登るとすぐに陽の当たるなだらかな稜線になります。稜線の道は秋の花が多く咲いており(*2)、涼しい風も吹いて、心地良い稜線歩きでした。
(*2)稜線の道から相馬山山頂までで写真を撮った花
ツリガネニンジン、タムラソウ、ワレモコウ、ノコンギク、キオン、ママコナ、シモツケ、シラヤマギク、マツムシソウなど
なだらかな稜線から樹林の間に見えた相馬山
タムラソウとヒョウモンチョウ
途中に、「スルス岩3分」と書かれた小さな案内板があったので、登ってみることに。急な岩混じりの登りのあと、最後に鉄ハシゴを登って岩の上に到着。岩の上には、カラス天狗の石像があり、一人の女性が展望を楽しんでいるようでした。
岩の上からは、正面に榛名富士、右奥に烏帽子ヶ岳、眼下にゆうすげの道のある沼の原が広がっていました。
岩の上に登るハシゴ
スルス岩の上より
岩の上から慎重に下って、スルス峠(磨墨峠)へ。途中東屋があり、その先から振り返ると垂直に張り出したようなスルス岩が見えていました。先ほど登ったスルス岩の全体はこんな形なのですね。
振り返って見るスルス岩
(岩峰の右上部に小さくカラス天狗の石像が見えます。)
スルス峠
スルス峠から先は稜線の下の樹林帯の道となり、途中石の階段も登って、相馬山の分岐に到着。
石の階段
相馬山とヤセオネ峠の分岐
赤い鳥居の下を通って山頂方向へ。登りは苔むした岩が露出する急斜面となり、途中に鉄ハシゴが3本。3本目は長いハシゴでした。
長い鉄ハシゴ
山頂は石像や祠が並んでおり、黒髪山神社があります。
相馬山 山頂
山頂の黒髪山神社
山頂からは、南東~西南西方向の展望が良く、南東には前橋の市街地も綺麗に見えていました。南方向は奥武蔵の山が薄らと見えており、手前に埼玉県境に近い山が見えていました、さらに南西方向の奥の雲取山などはほとんど霞んで見えず。
山頂より薄っすらと奥武蔵の山と手前に埼玉県境近くの山
(手前の市街地は安中付近、中央の市街地は吉井町付近)
以下2枚、相馬山からの南東~南西の展望図です。掃部ヶ岳と同じように、南には富士山、南西には南アルプスから八ヶ岳が見えるようです。
南方向
南~南西方向
下りは分岐までの急斜面を慎重に歩き、分岐からの歩きやすい道を軽快に歩いて、スルス峠から、ゆうすげの道へ。(ゆうすげの道に咲く花は前の記事で紹介いたしました。)
相馬山の方は、花が多い稜線歩きとスルス岩や山頂からの眺め、苔むした岩の急斜面と長いハシゴの登りなど、なかなか楽しめた山歩きでした。
タムラソウと花に止まるヒョウモンチョウ・セセリチョウ(帰りの道で)
(写真が小さくて分かりにくいですが、1匹のヒョウモンチョウと8匹のセセリチョウが写っています。)
ちなみに、榛名山は、「新・花の百名山」に入っており、代表花としてユウスゲが挙げられているようです。
鼻曲山・・・二度上峠から往復 レンゲショウマ咲き乱れる山頂下 [山歩き]
2017年8月24日(木) 晴時々曇り
鼻曲山(はなまがりやま;1655m、関東百名山):群馬県高崎市・長野原町、長野県軽井沢町
8月上旬にトレーニングで古賀志山に登った後、眼科で網膜裂孔の手術(レーザー治療)を行ったため10日間ほど激しい運動はできず、その後も天気が悪いこともあり、なかなか山登りができませんでした。
8月も下旬になってやっと、所属する山の会の山行で、二度上峠(にどあげとうげ)から、この時期レンゲショウマで有名な鼻曲山に登ってきました。参加者23名。
歩いたコースと時間
二度上峠(8:00)→獅子岩(8:20)→氷妻山(8:55)→鼻曲山 西峰(小天狗)(10:35-40)→鼻曲山 東峰(大天狗)(10:45-50)→西峰(10:55-11:20) →氷妻山(12:50-55)→獅子岩→二度上峠 (13:45)
(昭文社、山と高原地図ではコースタイムは、往復で3時間15分です。)
山頂下の北側斜面に咲くレンゲショウマ
高崎ICを降りて、国道406号、県道54号を通って二度上峠へ。
峠からは正面に噴煙を上げる浅間山が綺麗に見えていました。
噴煙を上げる浅間山(二度上峠より)
道路横の駐車場(5,6台駐車できそう。)から登山道に入ります。枯れた笹の中の道を歩いて、獅子岩へ。大人数で獅子岩の横の2m弱の岩場を下るのに時間がかかりました。
枯れた笹の中の道
獅子岩(振り返って見る。左が下りてきた岩場。)
道は枯れた笹の道から笹の茂る道となり。膝から胸くらいの高さの笹の道が続きます。
笹の茂る道を歩いて氷妻山に到着。樹林に囲まれて展望はないので小休憩の後前進。
途中、樹林の間から左側が切れ落ちた山頂付近が見えていました。
笹の茂る道
氷妻山
山頂付近が見えてきた
氷妻山からも笹の道は長く続いて、笹が少なくなると、シダがあちこちに見えるようになり、急登が始まります。(標高1510mあたり。)
なお続く笹の中の道
シダが多くなった道(急登の始まり)
少し登るとレンゲショウマが見られるようになり、急な登山道の両側にだんだん多くなって、密集した群生ではありませんが、あちこちにレンゲショウマが咲いています。
花はまだ蕾もありますが、散ってしまったものも多そうで、1週間くらい最盛期から過ぎているようでした。しかし、まだまだ多くの花が見られ、メンバー全員で大喜び。
群生地に咲くレンゲショウマ、以下4枚。
急登の道なので、レンゲショウマの花を楽しみながら、写真を撮りながらゆっくり登ります。
レンゲショウマの咲く斜面は、オクモミジハグマもかなり多く、薄紫の可愛いソバナの花も所々に咲いていました。
オクモミジハグマとアサギマダラ
ソバナ
レンゲショウマの咲く急斜面が終わり、緩やかな道になってすぐに、西峰の小天狗に到着。西峰は展望が良く、南東から南西側が綺麗に見えていました。
(浅間山や浅間隠山も木の間から見えていました。)
西峰から5分ほどで山頂標識のある東峰(大天狗)へ。
西峰と東峰の山頂周辺では、笹の道やレンゲショウマ咲く斜面では見られなかった、アズマギク、ウスユキソウ、シャジクソウ、キンミズヒキ、ワレモコウ、キオン、ゴマナなどいろんな花が咲いていました。
(カラマツソウやシモツケソウはほとんど終わり。)
鼻曲山 山頂(東峰:大天狗)
東峰は西峰よりは展望がないので、西峰に戻り花や展望を楽しみながら昼食。
西峰(小天狗)から眼下に軽井沢の市街地と遠くに奥秩父の山々(南方向)
同 山頂付近に雲の懸る八ヶ岳連峰(南西方向)
同 妙義山のアップ(南南東方向)
昼食後は来た道を戻ります。レンゲショウマの咲く急斜面を再び花を見ながらゆっくりと下り、笹の茂る道を淡々と下っていきます。
レンゲショウマと下りの登山道
帰りの登山口近くで、キバナアキギリも2,3株発見。
レンゲショウマの季節のこのルートは風がなくて蒸し暑く、虫も多いと聞いていましたが、この日は、風があって稜線上では涼しい風が吹いていて虫もほとんどおらず快適な山歩きでした。
また、笹が深い道が長く続くので、笹が濡れている日には、合羽のズボンを履いていないとずぶ濡れになるとのことですが、この日は、笹は全く濡れておらず、この意味でも快適な山歩きでした。
アアズマギク ウスユキソウ
シャジクソウ キンミズヒキ
ワレモコウ キオン
ゴマナ キバナアキギリ
昨年(2016年)8月25日の御岳山のレンゲショウマの記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2016-09-26
鼻曲山(はなまがりやま;1655m、関東百名山):群馬県高崎市・長野原町、長野県軽井沢町
8月上旬にトレーニングで古賀志山に登った後、眼科で網膜裂孔の手術(レーザー治療)を行ったため10日間ほど激しい運動はできず、その後も天気が悪いこともあり、なかなか山登りができませんでした。
8月も下旬になってやっと、所属する山の会の山行で、二度上峠(にどあげとうげ)から、この時期レンゲショウマで有名な鼻曲山に登ってきました。参加者23名。
歩いたコースと時間
二度上峠(8:00)→獅子岩(8:20)→氷妻山(8:55)→鼻曲山 西峰(小天狗)(10:35-40)→鼻曲山 東峰(大天狗)(10:45-50)→西峰(10:55-11:20) →氷妻山(12:50-55)→獅子岩→二度上峠 (13:45)
(昭文社、山と高原地図ではコースタイムは、往復で3時間15分です。)
山頂下の北側斜面に咲くレンゲショウマ
高崎ICを降りて、国道406号、県道54号を通って二度上峠へ。
峠からは正面に噴煙を上げる浅間山が綺麗に見えていました。
噴煙を上げる浅間山(二度上峠より)
道路横の駐車場(5,6台駐車できそう。)から登山道に入ります。枯れた笹の中の道を歩いて、獅子岩へ。大人数で獅子岩の横の2m弱の岩場を下るのに時間がかかりました。
枯れた笹の中の道
獅子岩(振り返って見る。左が下りてきた岩場。)
道は枯れた笹の道から笹の茂る道となり。膝から胸くらいの高さの笹の道が続きます。
笹の茂る道を歩いて氷妻山に到着。樹林に囲まれて展望はないので小休憩の後前進。
途中、樹林の間から左側が切れ落ちた山頂付近が見えていました。
笹の茂る道
氷妻山
山頂付近が見えてきた
氷妻山からも笹の道は長く続いて、笹が少なくなると、シダがあちこちに見えるようになり、急登が始まります。(標高1510mあたり。)
なお続く笹の中の道
シダが多くなった道(急登の始まり)
少し登るとレンゲショウマが見られるようになり、急な登山道の両側にだんだん多くなって、密集した群生ではありませんが、あちこちにレンゲショウマが咲いています。
花はまだ蕾もありますが、散ってしまったものも多そうで、1週間くらい最盛期から過ぎているようでした。しかし、まだまだ多くの花が見られ、メンバー全員で大喜び。
群生地に咲くレンゲショウマ、以下4枚。
急登の道なので、レンゲショウマの花を楽しみながら、写真を撮りながらゆっくり登ります。
レンゲショウマの咲く斜面は、オクモミジハグマもかなり多く、薄紫の可愛いソバナの花も所々に咲いていました。
オクモミジハグマとアサギマダラ
ソバナ
レンゲショウマの咲く急斜面が終わり、緩やかな道になってすぐに、西峰の小天狗に到着。西峰は展望が良く、南東から南西側が綺麗に見えていました。
(浅間山や浅間隠山も木の間から見えていました。)
西峰から5分ほどで山頂標識のある東峰(大天狗)へ。
西峰と東峰の山頂周辺では、笹の道やレンゲショウマ咲く斜面では見られなかった、アズマギク、ウスユキソウ、シャジクソウ、キンミズヒキ、ワレモコウ、キオン、ゴマナなどいろんな花が咲いていました。
(カラマツソウやシモツケソウはほとんど終わり。)
鼻曲山 山頂(東峰:大天狗)
東峰は西峰よりは展望がないので、西峰に戻り花や展望を楽しみながら昼食。
西峰(小天狗)から眼下に軽井沢の市街地と遠くに奥秩父の山々(南方向)
同 山頂付近に雲の懸る八ヶ岳連峰(南西方向)
同 妙義山のアップ(南南東方向)
昼食後は来た道を戻ります。レンゲショウマの咲く急斜面を再び花を見ながらゆっくりと下り、笹の茂る道を淡々と下っていきます。
レンゲショウマと下りの登山道
帰りの登山口近くで、キバナアキギリも2,3株発見。
レンゲショウマの季節のこのルートは風がなくて蒸し暑く、虫も多いと聞いていましたが、この日は、風があって稜線上では涼しい風が吹いていて虫もほとんどおらず快適な山歩きでした。
また、笹が深い道が長く続くので、笹が濡れている日には、合羽のズボンを履いていないとずぶ濡れになるとのことですが、この日は、笹は全く濡れておらず、この意味でも快適な山歩きでした。
アアズマギク ウスユキソウ
シャジクソウ キンミズヒキ
ワレモコウ キオン
ゴマナ キバナアキギリ
昨年(2016年)8月25日の御岳山のレンゲショウマの記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2016-09-26
本沢温泉泊で天狗岳・・・二日ともガスと小雨、温泉と高山植物を楽しむ [山歩き]
2017年7月26日(水)・27日(木) 曇り時々小雨
天狗岳(てんぐだけ;2645.8m(西天狗岳)、二百名山):長野県茅野市
所属する山の会の宿泊山行で、八ヶ岳の天狗岳に登ってきました。
7年前の2010年10月23日に、単独で今回とはほぼ逆のコースを日帰りで歩いたことがあります。
そのときのコースは、みどり池入口→中山峠→天狗岳→白砂新道→本沢温泉→みどり池入口でした。本沢温泉泊の予定でしたが、本沢温泉に昼頃着いたので雲上の湯に浸かって下山したのでした。
今回は、本沢温泉泊なので、前回宿泊しなかったこともあり、会の山行に参加しました。
一日目
歩いたコースと時間
みどり池入口(9:00)→こまどり沢広場 (10:15-20)→みどり池 (10:55-11:20)→本沢温泉(12:40)
本沢温泉
林道から登山口に入り、少し進んですぐに林道に出ると次の登山道は森林伐採のため通行止め。登山道を迂回して林道歩きとなります。
森林伐採のため林道を通る(林道上部)
林道からみどり池方向へ
途中歩きやすい細い林道を通ります。この道の両側には、センジュガンピ、ヤマオダマキ、イチヤクソウが所々に咲いていました。
センジュガンピ イチヤクソウ
こまどり沢広場から進んで針葉樹林帯を通ってみどり池・しらびそ小屋に到着。みどり池の正面に見える天狗岳はガスでまったく見えず。
しらびそ小屋の池側の窓の外には、リスとウソがヒマワリの種のような餌を食べていました。
こまどり沢広場
みどり池としらびそ小屋
みどり池
餌を食べるリスとウソ
みどり池からは、かつて材木搬出に使われたトロッコの軌道が残る緩やかな道となります。
トロッコの軌道が残る緩やかな道
少し進んで、中山峠分岐から本沢温泉方向に進むと木道のある湿地帯となり、クリンソウの群生地が広がっていました。
花はほとんど終わりで、かろうじて木道付近に2本だけ残っていました。クリンソウの見頃は7月上旬のようで、この頃には、イチョウランも見られるとか。
クリンソウの群生地
咲き残っていた2本
平坦地から、白砂新道付近から西に延びる尾根を越えて、南方向に下り、本沢温泉への林道となり、林道を10分弱進んで本沢温泉に到着。
本沢温泉 → 一枚目の写真
本沢温泉に到着後、小休憩をして、日本最高所の野天風呂である「雲上の湯」に行きました。途中で小雨が降ってきて、小雨の中での入浴。白濁した硫黄泉(*)で温度はやや熱め(43℃くらい?)、でした。
硫黄岳から流れる湯川の河原にある野天の浴槽は解放感・秘湯感満点です。熱めの湯に入って浴槽から出て小雨にあたると、冷たくて気持ちが良いです。
(*)酸性-含硫黄-カルシウム-マグネシウム-硫酸塩温泉 [硫化水素型]、 pHは3.1
雲上の湯
内湯の方は、鉄分を含む薄い茶褐色の濁り湯で、こちらもやや熱め。茶色の析出物が周囲に固化した木製のやや広い湯船に、夕食前と消灯前にのんびりと浸かることができました。
内湯は、野天の「雲上の湯」とは源泉が異なり、鉄分を含むようですが、泉質の分析結果表示は発見できず。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
二日目
歩いたコースと時間
本澤温泉(5:10)→夏沢峠(6:20-50)→箕冠山(7:25)→根石岳 (7:45-50)→白砂新道分岐 (8:02)→東天狗岳(8:30-40) →西天狗岳(9:00-05)→東天狗岳(9:25-35)→(途中で昼食)→中山峠 (11:25)→みどり池 (12:48-13:00)→こまどり沢広場(13:25)→みどり池入口(14:18)
根石岳南の鞍部に咲くコマクサ
早朝の出発
夏沢峠直下は地図で見ると、等高線が密になっていて急坂の登りにくい道かと思っていましたが、やや広い大きなジグザグの道になっていて登りやすいものでした。(vs.中山峠の下りは急下降の道。)
途中で短時間ガスが薄くなって、硫黄岳北側の岩壁も見えていました。
歩きやすい大きなジグザグの道
硫黄岳北側の岩壁
夏沢峠で朝食。小屋の向こうに硫黄岳が見えることもありましたが、写真を撮るときには全くガスに隠れて見えず。
夏沢峠(右がヒュッテ夏沢、左は山びこ荘。正面の硫黄岳は見えず。)
夏沢峠から緩やかな樹林帯の道を歩いて、箕冠山から根石岳へ。途中シャクナゲの花が多く見られました。
箕冠山
箕冠山と根石岳の鞍部
鞍部に咲くコマクサ
コマクサのアップ → 二日目の1枚目の写真
根石岳
白砂新道分岐
東天狗岳山頂がガスの中から見えてきた
東天狗岳が近くなると高山植物の咲くやや急な岩稜となり、花を見ながら登って山頂に到着。
ヨツバシオガマ イブキジャコウソウ
イワオウギ ミヤマダイコンソウ
東天狗岳
山頂もガスの中で周囲は全く見えず。小休憩をしている間に小雨となり、ザックを集めて置いて、カッパを着て西天狗岳へ。
西天狗岳
西天狗岳もガスの中、早々に東天狗岳に戻り中山峠に向かって下ります。
中山峠への下りでは、大きな岩が重なる歩きにくい岩尾根がありますが、ここで東京国立から来た小学5年生のグループ(生徒70名、全員で80名)とすれ違い、我がグループは20名なので、お互いに小グループに分かれて譲りあいで交互にゆっくり気を付けての登り下りでした。
中山峠手前のやや広い開けた場所で昼食。ガスが時々晴れて南に稲子岳南壁が見えていました。
稲子岳南壁
中山峠
中山峠からはすぐに鎖のある急斜面となり、鎖が終わっても急斜面のジグザグ道歩きとなり注意して下ります。この急斜面は、前回登った時には息を切らして登り、きつい斜面との記憶がありました。
急斜面が終わると緩やかな斜面となり、歩きやすい道になります。途中ダケカンバの綺麗な林あり、ここでは針葉樹が下に茂っていて、あまり見慣れない光景のようでした。
ダケカンバの林
緩やかな歩きやすい道が続くのでやや速足で下り、みどり池から来た道を下って行きます。
森林伐採で登山道が通れず林道歩きとなりますが、林道の中間から下部は重機やトラックが頻繁に通ったあとのひどい泥濘の道。
木材をトラックに積み上げる重機の横を通るときに、先頭を歩いた私が(SLだったので)運転手に、大きい声で。
私:『(横を)通りま~っす!』
運転手:『ご迷惑をおかけします。』
私:『カラマツですか?』
運転手:『そうです。ティシュペーパーになります。』
(へぇ~、ティシュペーパーになるんだ。)
木材積み込み場と泥濘の道
長い泥濘の道を、歩きやすい所を選びながらゆっくり歩いて、みどり池入口駐車場に帰ってきました。
2日ともガスと小雨でほとんど眺望のない山歩きでしたが、山の秘湯に浸かり、高山植物も見られたので、まずまずの山行となりました。
今年の夏は天候に恵まれませんね。
以下は、前回2010年10月23日に登ったときの写真2枚。
白砂新道分岐から東天狗岳(中央)と西天狗岳(左)
西天狗岳から南八ヶ岳の峰々
ちなみに、少し古い情報ですが、山の温泉ランキングです。
(『山と溪谷』2007年10月号(保存版 山の温泉大全)より。)
・読者アンケート「あなたの好きな山の温泉はどこですか?」
1位 北アルプス 白馬鑓温泉
2位 安達太良山 くろがね温泉
3位 八ヶ岳 本沢温泉
4位 北アルプス 高天原温泉
5位 那須 三斗小屋温泉
6位 八ヶ岳 赤岳鉱泉
7位 北アルプス 蓮華温泉
8位 北アルプス 阿曾原温泉
9位 北アルプス みくりが池温泉
10位 九重 法華院温泉
11位 北アルプス 仙人温泉
12位 苗場山 赤湯温泉
・高所温泉ランキング
1位 地獄谷温泉(富山県)2300m
2位 本沢温泉(長野県) 2150m
3位 高天原温泉(富山県)2100m
3位 白馬鑓温泉(長野県)2100m
5位 夏沢鉱泉(長野県) 2060m
天狗岳(てんぐだけ;2645.8m(西天狗岳)、二百名山):長野県茅野市
所属する山の会の宿泊山行で、八ヶ岳の天狗岳に登ってきました。
7年前の2010年10月23日に、単独で今回とはほぼ逆のコースを日帰りで歩いたことがあります。
そのときのコースは、みどり池入口→中山峠→天狗岳→白砂新道→本沢温泉→みどり池入口でした。本沢温泉泊の予定でしたが、本沢温泉に昼頃着いたので雲上の湯に浸かって下山したのでした。
今回は、本沢温泉泊なので、前回宿泊しなかったこともあり、会の山行に参加しました。
一日目
歩いたコースと時間
みどり池入口(9:00)→こまどり沢広場 (10:15-20)→みどり池 (10:55-11:20)→本沢温泉(12:40)
本沢温泉
林道から登山口に入り、少し進んですぐに林道に出ると次の登山道は森林伐採のため通行止め。登山道を迂回して林道歩きとなります。
森林伐採のため林道を通る(林道上部)
林道からみどり池方向へ
途中歩きやすい細い林道を通ります。この道の両側には、センジュガンピ、ヤマオダマキ、イチヤクソウが所々に咲いていました。
センジュガンピ イチヤクソウ
こまどり沢広場から進んで針葉樹林帯を通ってみどり池・しらびそ小屋に到着。みどり池の正面に見える天狗岳はガスでまったく見えず。
しらびそ小屋の池側の窓の外には、リスとウソがヒマワリの種のような餌を食べていました。
こまどり沢広場
みどり池としらびそ小屋
みどり池
餌を食べるリスとウソ
みどり池からは、かつて材木搬出に使われたトロッコの軌道が残る緩やかな道となります。
トロッコの軌道が残る緩やかな道
少し進んで、中山峠分岐から本沢温泉方向に進むと木道のある湿地帯となり、クリンソウの群生地が広がっていました。
花はほとんど終わりで、かろうじて木道付近に2本だけ残っていました。クリンソウの見頃は7月上旬のようで、この頃には、イチョウランも見られるとか。
クリンソウの群生地
咲き残っていた2本
平坦地から、白砂新道付近から西に延びる尾根を越えて、南方向に下り、本沢温泉への林道となり、林道を10分弱進んで本沢温泉に到着。
本沢温泉 → 一枚目の写真
本沢温泉に到着後、小休憩をして、日本最高所の野天風呂である「雲上の湯」に行きました。途中で小雨が降ってきて、小雨の中での入浴。白濁した硫黄泉(*)で温度はやや熱め(43℃くらい?)、でした。
硫黄岳から流れる湯川の河原にある野天の浴槽は解放感・秘湯感満点です。熱めの湯に入って浴槽から出て小雨にあたると、冷たくて気持ちが良いです。
(*)酸性-含硫黄-カルシウム-マグネシウム-硫酸塩温泉 [硫化水素型]、 pHは3.1
雲上の湯
内湯の方は、鉄分を含む薄い茶褐色の濁り湯で、こちらもやや熱め。茶色の析出物が周囲に固化した木製のやや広い湯船に、夕食前と消灯前にのんびりと浸かることができました。
内湯は、野天の「雲上の湯」とは源泉が異なり、鉄分を含むようですが、泉質の分析結果表示は発見できず。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
二日目
歩いたコースと時間
本澤温泉(5:10)→夏沢峠(6:20-50)→箕冠山(7:25)→根石岳 (7:45-50)→白砂新道分岐 (8:02)→東天狗岳(8:30-40) →西天狗岳(9:00-05)→東天狗岳(9:25-35)→(途中で昼食)→中山峠 (11:25)→みどり池 (12:48-13:00)→こまどり沢広場(13:25)→みどり池入口(14:18)
根石岳南の鞍部に咲くコマクサ
早朝の出発
夏沢峠直下は地図で見ると、等高線が密になっていて急坂の登りにくい道かと思っていましたが、やや広い大きなジグザグの道になっていて登りやすいものでした。(vs.中山峠の下りは急下降の道。)
途中で短時間ガスが薄くなって、硫黄岳北側の岩壁も見えていました。
歩きやすい大きなジグザグの道
硫黄岳北側の岩壁
夏沢峠で朝食。小屋の向こうに硫黄岳が見えることもありましたが、写真を撮るときには全くガスに隠れて見えず。
夏沢峠(右がヒュッテ夏沢、左は山びこ荘。正面の硫黄岳は見えず。)
夏沢峠から緩やかな樹林帯の道を歩いて、箕冠山から根石岳へ。途中シャクナゲの花が多く見られました。
箕冠山
箕冠山と根石岳の鞍部
鞍部に咲くコマクサ
コマクサのアップ → 二日目の1枚目の写真
根石岳
白砂新道分岐
東天狗岳山頂がガスの中から見えてきた
東天狗岳が近くなると高山植物の咲くやや急な岩稜となり、花を見ながら登って山頂に到着。
ヨツバシオガマ イブキジャコウソウ
イワオウギ ミヤマダイコンソウ
東天狗岳
山頂もガスの中で周囲は全く見えず。小休憩をしている間に小雨となり、ザックを集めて置いて、カッパを着て西天狗岳へ。
西天狗岳
西天狗岳もガスの中、早々に東天狗岳に戻り中山峠に向かって下ります。
中山峠への下りでは、大きな岩が重なる歩きにくい岩尾根がありますが、ここで東京国立から来た小学5年生のグループ(生徒70名、全員で80名)とすれ違い、我がグループは20名なので、お互いに小グループに分かれて譲りあいで交互にゆっくり気を付けての登り下りでした。
中山峠手前のやや広い開けた場所で昼食。ガスが時々晴れて南に稲子岳南壁が見えていました。
稲子岳南壁
中山峠
中山峠からはすぐに鎖のある急斜面となり、鎖が終わっても急斜面のジグザグ道歩きとなり注意して下ります。この急斜面は、前回登った時には息を切らして登り、きつい斜面との記憶がありました。
急斜面が終わると緩やかな斜面となり、歩きやすい道になります。途中ダケカンバの綺麗な林あり、ここでは針葉樹が下に茂っていて、あまり見慣れない光景のようでした。
ダケカンバの林
緩やかな歩きやすい道が続くのでやや速足で下り、みどり池から来た道を下って行きます。
森林伐採で登山道が通れず林道歩きとなりますが、林道の中間から下部は重機やトラックが頻繁に通ったあとのひどい泥濘の道。
木材をトラックに積み上げる重機の横を通るときに、先頭を歩いた私が(SLだったので)運転手に、大きい声で。
私:『(横を)通りま~っす!』
運転手:『ご迷惑をおかけします。』
私:『カラマツですか?』
運転手:『そうです。ティシュペーパーになります。』
(へぇ~、ティシュペーパーになるんだ。)
木材積み込み場と泥濘の道
長い泥濘の道を、歩きやすい所を選びながらゆっくり歩いて、みどり池入口駐車場に帰ってきました。
2日ともガスと小雨でほとんど眺望のない山歩きでしたが、山の秘湯に浸かり、高山植物も見られたので、まずまずの山行となりました。
今年の夏は天候に恵まれませんね。
以下は、前回2010年10月23日に登ったときの写真2枚。
白砂新道分岐から東天狗岳(中央)と西天狗岳(左)
西天狗岳から南八ヶ岳の峰々
ちなみに、少し古い情報ですが、山の温泉ランキングです。
(『山と溪谷』2007年10月号(保存版 山の温泉大全)より。)
・読者アンケート「あなたの好きな山の温泉はどこですか?」
1位 北アルプス 白馬鑓温泉
2位 安達太良山 くろがね温泉
3位 八ヶ岳 本沢温泉
4位 北アルプス 高天原温泉
5位 那須 三斗小屋温泉
6位 八ヶ岳 赤岳鉱泉
7位 北アルプス 蓮華温泉
8位 北アルプス 阿曾原温泉
9位 北アルプス みくりが池温泉
10位 九重 法華院温泉
11位 北アルプス 仙人温泉
12位 苗場山 赤湯温泉
・高所温泉ランキング
1位 地獄谷温泉(富山県)2300m
2位 本沢温泉(長野県) 2150m
3位 高天原温泉(富山県)2100m
3位 白馬鑓温泉(長野県)2100m
5位 夏沢鉱泉(長野県) 2060m
平標山・仙ノ倉山・・・花の百名山 初夏の花は終わり、盛夏の花の咲き始め [山歩き]
2017年7月19日(水) 晴れ時々曇り
平標山(たいらっぴょうやま;1984m、花の百名山(*)):群馬県みなかみ町・新潟県南魚沼市
仙ノ倉山(せんのくらやま;2026m、二百名山):同上
(*)NHK版 花の百名山、決定版 花の百名山・・・主な花はどちらもキンコウカ
ニッコウキスゲの小群生地と平標山(仙ノ倉山への途中の道より)
6月中旬に皇海山に登ったメンバー4人で、ハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる花の平標山に6月下旬から7月初めに行こうとの提案があり、チャンスを狙っていたのですが、他の山行や天気が悪い日が多くなかなか行けませんでした。
やっと7月19日になって、4人の都合もよく、天気も良くなりそうなので決行。平標山から仙ノ倉山への鞍部のお花畑まで時間がかかるようなら仙ノ倉山へは行かないことにして、松手ルートから時計回りで登ることにしました。
歩いたコースと時間
平標登山口(7:23)→送電線鉄塔 (8:35-40)→松手山 (9:17-25)→平標山(10:54-11:05)→仙ノ倉山(11:58-12:30)→平標山(13:20-35)→平標山の家 (14:10-20)→平元新道登山口 (15:13)→平標登山口(16:05)
メンバーの一人のKさんは新潟県出身で、国道17号をよく通っており、道路事情が良く分かっていたため、栃木県小山の道の駅からKさんの運転で平標登山口駐車場まで2時間で到着。
予定より早い時間から登れることになったので、仙ノ倉山まで行けそうです。
松手ルート登山口から急登の道を休みながら登り、高さ120mの送電線の鉄塔の横を通って松手山へ。途中、クルマユリやカラマツソウが咲いていました。
クルマユリ カラマツソウ
送電線鉄塔の先から苗場スキー場
松手山
松手山からの平坦な道と緩やかな登りの道の両側には、ハナニガナが続いて咲いていました。
緩やかな登りのあと、平標山北西の肩に登る道はやや急登となりますが、ここもお花畑が続き、多くの花が咲いています。シモツケソウ、タテヤマウツボグサ、キオン等はまだ蕾が多く咲き始めで、ハクサンフウロ他多くの花が咲いているのですが、一面お花畑となるには少し早かったようです。
松手山の先から平標山方向
平坦地から山頂北東の肩へのやや急な登り(山頂方向は雲の中)
ハナニガナ タテヤマウツボグサ
シモツケソウ オオバギボウシ
ハクサンフウロ ミヤマコゴメグサ
北東の肩からは緩やかな道となり山頂に到着。山頂はガスに覆われて周囲は見えず。
山頂で小休憩して、仙ノ倉山へ。
平標山 山頂
仙ノ倉山方向への下り
6月中旬からハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる平標山から仙ノ倉山への道の鞍部では、それらの花はほとんど残っておらず、全体的に花は少なかったものです。
鞍部から仙ノ倉山までは、ハクサンフウロ、カラマツソウが多く、オノエランも所々に咲いていました。ハクサンシャクナゲも終盤で、ヨツバシオガマ、ウサギギクは咲き始め。
鞍部から登りとなり少し進むと登山道の両側にニッコウキスゲの小群生地があり、ちょうど見頃でした。
ニッコウキスゲの群生地
ニッコウキスゲ群生地上から平標山 → 一枚目の写真
ハクサンイチゲ(この日見たのはこの花だけ) ヨツバシオガマ
オノエラン ウサギギク
ニッコウキスゲと仙ノ倉山山頂(白い花はカラマツソウ)
仙ノ倉山への最後の登り(右側下に残雪あり)
仙ノ倉山山頂に到着、山頂はやはりガスで眺望はなし。ここでガスが晴れることを期待して昼食。
仙ノ倉山 山頂
昼食中に、谷川岳方向から男女2人と単独の男性が登ってきました。単独の男性は、朝6時に肩の小屋を出てちょうど6時間で到着とか。
昼食後少し待ってもガスは晴れそうで晴れないので下山開始。
木の階段のすぐ横に咲くハクサンフウロやカラマツソウが綺麗でした。
カラマツソウ(蕾や蕊の薄紫色が綺麗でした。)
ニッコウキスゲの群生地を下る
東芝ランプ(肩ノ小屋ヨリ 10500m)の標識
(肩の小屋より10000mの標識もありました。)
鞍部からやや長い木の階段を登り平標山に戻って小休憩をしていると、ガスが晴れて綺麗に仙ノ倉山が見えてきました。
平標山から仙ノ倉山(左から2番目のピークが山頂)
仙ノ倉山をバックに
ずっと雲で見えなかった苗場山も雲の間から僅かに見えるようになりました。
雲の間から苗場山
ガスが晴れて強い日差しとなった中を下山開始です。木製の階段が続く道を下ります。
平標山の家への下り
山の家が近くなり、登山道横に点在する池塘ではキンコウカが咲き始め。4,5日くらい後には満開になり一面が黄色になりそうです。
咲き始めのキンコウカ
平標山の家で、小屋の外の流し台に引かれて流されている冷たい「仙平清水」を飲んで休憩。
平標山の家と山頂方向
山の家の裏側から東方向を見る
山の家から、長く続く丸太の階段の道を下って、平元新道登山口から林道を歩いて登山口の駐車場へ。
途中の「折らないで下さい!! 採らないで!!」の看板があるオオナルコユリの花は終盤。
オオナルコユリ
連続する丸木の階段
一面のお花畑を期待して登りましたが、仙ノ倉山方向への鞍部のお花畑では人気の花は終わっており、平標山の北東の肩への登りのお花畑も花が満開になるには少し時期が早かったようです。それでもさすがに花の平標山と呼ばれるだけあって、上部では多くの花を見ながら緩やかな稜線歩きを楽しむことができました。
やはり、6月の中旬から下旬の、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、チングルマが一面に咲くお花畑が見てみたいですね。
平標山は、今回初めて時計回りで登りましたが、3回登ってみての感想として、長く続く木の階段の登り下りは案外疲れるので、松手山ルートの往復が一番時間的にも短いし楽なのかなと思いました。
以下は、14年前に初めて登ったときの写真2枚。
仙ノ倉山下から苗場山と平標山(2003年9月23日)
仙ノ倉山下から北東方向の眺望(同上)
前回(2015/8/27)の平標山登山の記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-09-14
平標山(たいらっぴょうやま;1984m、花の百名山(*)):群馬県みなかみ町・新潟県南魚沼市
仙ノ倉山(せんのくらやま;2026m、二百名山):同上
(*)NHK版 花の百名山、決定版 花の百名山・・・主な花はどちらもキンコウカ
ニッコウキスゲの小群生地と平標山(仙ノ倉山への途中の道より)
6月中旬に皇海山に登ったメンバー4人で、ハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる花の平標山に6月下旬から7月初めに行こうとの提案があり、チャンスを狙っていたのですが、他の山行や天気が悪い日が多くなかなか行けませんでした。
やっと7月19日になって、4人の都合もよく、天気も良くなりそうなので決行。平標山から仙ノ倉山への鞍部のお花畑まで時間がかかるようなら仙ノ倉山へは行かないことにして、松手ルートから時計回りで登ることにしました。
歩いたコースと時間
平標登山口(7:23)→送電線鉄塔 (8:35-40)→松手山 (9:17-25)→平標山(10:54-11:05)→仙ノ倉山(11:58-12:30)→平標山(13:20-35)→平標山の家 (14:10-20)→平元新道登山口 (15:13)→平標登山口(16:05)
メンバーの一人のKさんは新潟県出身で、国道17号をよく通っており、道路事情が良く分かっていたため、栃木県小山の道の駅からKさんの運転で平標登山口駐車場まで2時間で到着。
予定より早い時間から登れることになったので、仙ノ倉山まで行けそうです。
松手ルート登山口から急登の道を休みながら登り、高さ120mの送電線の鉄塔の横を通って松手山へ。途中、クルマユリやカラマツソウが咲いていました。
クルマユリ カラマツソウ
送電線鉄塔の先から苗場スキー場
松手山
松手山からの平坦な道と緩やかな登りの道の両側には、ハナニガナが続いて咲いていました。
緩やかな登りのあと、平標山北西の肩に登る道はやや急登となりますが、ここもお花畑が続き、多くの花が咲いています。シモツケソウ、タテヤマウツボグサ、キオン等はまだ蕾が多く咲き始めで、ハクサンフウロ他多くの花が咲いているのですが、一面お花畑となるには少し早かったようです。
松手山の先から平標山方向
平坦地から山頂北東の肩へのやや急な登り(山頂方向は雲の中)
ハナニガナ タテヤマウツボグサ
シモツケソウ オオバギボウシ
ハクサンフウロ ミヤマコゴメグサ
北東の肩からは緩やかな道となり山頂に到着。山頂はガスに覆われて周囲は見えず。
山頂で小休憩して、仙ノ倉山へ。
平標山 山頂
仙ノ倉山方向への下り
6月中旬からハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる平標山から仙ノ倉山への道の鞍部では、それらの花はほとんど残っておらず、全体的に花は少なかったものです。
鞍部から仙ノ倉山までは、ハクサンフウロ、カラマツソウが多く、オノエランも所々に咲いていました。ハクサンシャクナゲも終盤で、ヨツバシオガマ、ウサギギクは咲き始め。
鞍部から登りとなり少し進むと登山道の両側にニッコウキスゲの小群生地があり、ちょうど見頃でした。
ニッコウキスゲの群生地
ニッコウキスゲ群生地上から平標山 → 一枚目の写真
ハクサンイチゲ(この日見たのはこの花だけ) ヨツバシオガマ
オノエラン ウサギギク
ニッコウキスゲと仙ノ倉山山頂(白い花はカラマツソウ)
仙ノ倉山への最後の登り(右側下に残雪あり)
仙ノ倉山山頂に到着、山頂はやはりガスで眺望はなし。ここでガスが晴れることを期待して昼食。
仙ノ倉山 山頂
昼食中に、谷川岳方向から男女2人と単独の男性が登ってきました。単独の男性は、朝6時に肩の小屋を出てちょうど6時間で到着とか。
昼食後少し待ってもガスは晴れそうで晴れないので下山開始。
木の階段のすぐ横に咲くハクサンフウロやカラマツソウが綺麗でした。
カラマツソウ(蕾や蕊の薄紫色が綺麗でした。)
ニッコウキスゲの群生地を下る
東芝ランプ(肩ノ小屋ヨリ 10500m)の標識
(肩の小屋より10000mの標識もありました。)
鞍部からやや長い木の階段を登り平標山に戻って小休憩をしていると、ガスが晴れて綺麗に仙ノ倉山が見えてきました。
平標山から仙ノ倉山(左から2番目のピークが山頂)
仙ノ倉山をバックに
ずっと雲で見えなかった苗場山も雲の間から僅かに見えるようになりました。
雲の間から苗場山
ガスが晴れて強い日差しとなった中を下山開始です。木製の階段が続く道を下ります。
平標山の家への下り
山の家が近くなり、登山道横に点在する池塘ではキンコウカが咲き始め。4,5日くらい後には満開になり一面が黄色になりそうです。
咲き始めのキンコウカ
平標山の家で、小屋の外の流し台に引かれて流されている冷たい「仙平清水」を飲んで休憩。
平標山の家と山頂方向
山の家の裏側から東方向を見る
山の家から、長く続く丸太の階段の道を下って、平元新道登山口から林道を歩いて登山口の駐車場へ。
途中の「折らないで下さい!! 採らないで!!」の看板があるオオナルコユリの花は終盤。
オオナルコユリ
連続する丸木の階段
一面のお花畑を期待して登りましたが、仙ノ倉山方向への鞍部のお花畑では人気の花は終わっており、平標山の北東の肩への登りのお花畑も花が満開になるには少し時期が早かったようです。それでもさすがに花の平標山と呼ばれるだけあって、上部では多くの花を見ながら緩やかな稜線歩きを楽しむことができました。
やはり、6月の中旬から下旬の、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、チングルマが一面に咲くお花畑が見てみたいですね。
平標山は、今回初めて時計回りで登りましたが、3回登ってみての感想として、長く続く木の階段の登り下りは案外疲れるので、松手山ルートの往復が一番時間的にも短いし楽なのかなと思いました。
以下は、14年前に初めて登ったときの写真2枚。
仙ノ倉山下から苗場山と平標山(2003年9月23日)
仙ノ倉山下から北東方向の眺望(同上)
前回(2015/8/27)の平標山登山の記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-09-14
西吾妻山・・・グランデコパノラマゴンドラ山頂駅から往復、ガスの中お花畑の花を楽しむ [山歩き]
2017年7月12日(水):小雨後曇り
西吾妻山(にしあずまやま;2,035m):福島県北塩原村・山形県米沢市
西吾妻小屋
所属する山の会の山行で、福島県のグランデコスノーリゾートのパノラマゴンドラ山頂駅から西吾妻山を往復してきました。(参加者23名。)
下山時の最後だけ雲が晴れて周囲の一部の山々等が見えましたが、一日中曇りで、山の上部はガスが懸ることが多く、ガスの中で展望の全くない山歩きでした。
それでも、西大巓から西吾妻小屋の間に続くお花畑では、ガスの中、登山道の周囲一帯に咲く多くの花々を楽しむことができました。
晴れていれば素晴らしい展望も見られたでしょうね。
歩いたコースと時間
パノラマゴンドラ山頂駅(9:00)→西大巓(11:25-30)→西吾妻小屋(12:25-13:00)→西吾妻山(13:15)→西吾妻小屋(10:25-30)→西大巓(14:15-20)→パノラマゴンドラ山頂駅(15:40)
グランデコスノーリゾートに到着すると、小雨が降っており、レインウエアーを着て朝一番(8:30)のゴンドラに乗り、ゴンドラ山頂駅から登山開始。
グランデコスノーリゾート下部(右の階段を登ってパノラマゴンドラ乗り場へ)
パノラマゴンドラ山頂駅前のスキーゲレンデと案内板(登山道は右方向)
(大きい案内板の下に、ヒオウギアヤメの群生あり。)
ゲレンデの道から樹林帯の登りへ。ゲレンデ登りの途中で小雨が止み、むし暑いのでレインウエアーを脱ぐことになりました。
ゲレンデを登る
ゲレンデを離れて樹林帯へ
樹林帯の登山道は、大きな石や木の根の多いやや急な登りが続き、大勢の人数では時間がかかります。
大きな石や木の根の多いやや急な登り
樹林帯の道では、花は多くありませんが、所々でオオバユキザサ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナなどが咲いていました。
オオバユキザサ ゴゼンタチバナ
途中からオオシラビソの森となり、西大巓山頂が近くなると、低木と笹混じりの道となり、イワカガミ、ベニバナイチゴ、ウラジロヨウラク、チングルマ、ハクサンチドリ、アカモノなどの花がちらほらと見られました。
オオシラビソの森の中の登り
ベニバナイチゴ イワカガミ
西大巓山頂に着くと、全くのガスの中で周囲は見えないので、早々に西吾妻小屋方向へ。
西大巓山頂
山頂からは、稜線の南東をトラバースする道ですが、下り始めてすぐに登山道の両側はお花畑となり、チングルマ、イワカガミ、ウラジロヨウラク、イワイチョウ等の群生が続き、ハクサンチドリやアオノツガザクラも所々に。
ウラジロヨウラク
チングルマ ハクサンチドリ
イワイチョウ アオノツガザクラ
赤い石(凝灰岩?)の転がるお花畑の中の下りの道
チングルマ
お花畑の続く道
トラバース道の低い所では稜線の少し下に(登山道の左上側に)雪が残るところもあり、雪解け水が多い登山道横は湿地帯や池塘となっており、コバイケイソウ、イワイチョウの群生も見られました。
コバイケイソウ
イワイチョウの大群生
また、登山道から少し離れた所には、シナノキンバイの群生も。
シナノキンバイの群生
シナノキンバイとモミジカラマツ
シナノキンバイのアップ
お花畑歩きを楽しんだあと樹林帯を少し登って木道歩きとなり、すぐに西吾妻小屋に到着。
小屋の周囲ではチングルマは終わっており、ワタスゲ、コバイケイソウ、イワイチョウが少し咲いていました。
西吾妻小屋 → 1枚目の写真
西吾妻小屋の周囲で昼食とし、西吾妻山山頂へ。
山頂は木に囲まれた狭い所で、特に何もないので、すぐに来た道を戻ることに。
(ガスで展望も望めないし、登りの時間がかかってしまい、ゴンドラの最終時間(16:00)に間に合うように下山するため、天狗岩に行くのは止めにしたものです。)
西吾妻山 山頂
帰りもお花畑の花々を見ながら、ガスの中を行きます。
帰りの西大巓への道
西大巓への登り返しでメンバーの一人の足が攣りそうになり対応と休憩をしたり、大きな石の続く下りの道で全体にゆっくりのペースとなったりで、ゴンドラの最終時間にぎりぎりになりそうなので、ゴンドラの係の人に最終時間ぎりぎりになりそうとの連絡のため先発隊を出すことに。
先発隊3名の中に私も入って、やや急いで下ります。
樹林帯からゲレンデに出ると、周囲の雲も晴れてきて、磐梯山方向や小野川湖の一部も見えていました。
ゲレンデの下り(正面に雲の懸る磐梯山、中央やや右に小野川湖)
ゴンドラ山頂駅に15:40着。係の人に連絡して、他のメンバーを待っていると、ちょうど16時に全員が到着でギリギリセーフ。
ホッとしてゴンドラに乗ると、前方左手に安達太良山も見えていました。
グランデコ green season TREKKING MAPの一部
下山後すぐ隣にある裏磐梯グランデコ東急ホテルで入浴。入浴後ホテルの外に出ると綺麗な庭が広がっていました。
ホテルの庭、以下2枚。
今回の、西大巓から吾妻小屋間の鞍部南東を通る下りと登りの道は、素晴らしいお花畑を通る道で、昨年7月下旬に歩いた南蔵王不忘山のお花畑の道を連想させてくれるものでした。
昨年7月の南蔵王の記事
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2016-08-11
西吾妻山(にしあずまやま;2,035m):福島県北塩原村・山形県米沢市
西吾妻小屋
所属する山の会の山行で、福島県のグランデコスノーリゾートのパノラマゴンドラ山頂駅から西吾妻山を往復してきました。(参加者23名。)
下山時の最後だけ雲が晴れて周囲の一部の山々等が見えましたが、一日中曇りで、山の上部はガスが懸ることが多く、ガスの中で展望の全くない山歩きでした。
それでも、西大巓から西吾妻小屋の間に続くお花畑では、ガスの中、登山道の周囲一帯に咲く多くの花々を楽しむことができました。
晴れていれば素晴らしい展望も見られたでしょうね。
歩いたコースと時間
パノラマゴンドラ山頂駅(9:00)→西大巓(11:25-30)→西吾妻小屋(12:25-13:00)→西吾妻山(13:15)→西吾妻小屋(10:25-30)→西大巓(14:15-20)→パノラマゴンドラ山頂駅(15:40)
グランデコスノーリゾートに到着すると、小雨が降っており、レインウエアーを着て朝一番(8:30)のゴンドラに乗り、ゴンドラ山頂駅から登山開始。
グランデコスノーリゾート下部(右の階段を登ってパノラマゴンドラ乗り場へ)
パノラマゴンドラ山頂駅前のスキーゲレンデと案内板(登山道は右方向)
(大きい案内板の下に、ヒオウギアヤメの群生あり。)
ゲレンデの道から樹林帯の登りへ。ゲレンデ登りの途中で小雨が止み、むし暑いのでレインウエアーを脱ぐことになりました。
ゲレンデを登る
ゲレンデを離れて樹林帯へ
樹林帯の登山道は、大きな石や木の根の多いやや急な登りが続き、大勢の人数では時間がかかります。
大きな石や木の根の多いやや急な登り
樹林帯の道では、花は多くありませんが、所々でオオバユキザサ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナなどが咲いていました。
オオバユキザサ ゴゼンタチバナ
途中からオオシラビソの森となり、西大巓山頂が近くなると、低木と笹混じりの道となり、イワカガミ、ベニバナイチゴ、ウラジロヨウラク、チングルマ、ハクサンチドリ、アカモノなどの花がちらほらと見られました。
オオシラビソの森の中の登り
ベニバナイチゴ イワカガミ
西大巓山頂に着くと、全くのガスの中で周囲は見えないので、早々に西吾妻小屋方向へ。
西大巓山頂
山頂からは、稜線の南東をトラバースする道ですが、下り始めてすぐに登山道の両側はお花畑となり、チングルマ、イワカガミ、ウラジロヨウラク、イワイチョウ等の群生が続き、ハクサンチドリやアオノツガザクラも所々に。
ウラジロヨウラク
チングルマ ハクサンチドリ
イワイチョウ アオノツガザクラ
赤い石(凝灰岩?)の転がるお花畑の中の下りの道
チングルマ
お花畑の続く道
トラバース道の低い所では稜線の少し下に(登山道の左上側に)雪が残るところもあり、雪解け水が多い登山道横は湿地帯や池塘となっており、コバイケイソウ、イワイチョウの群生も見られました。
コバイケイソウ
イワイチョウの大群生
また、登山道から少し離れた所には、シナノキンバイの群生も。
シナノキンバイの群生
シナノキンバイとモミジカラマツ
シナノキンバイのアップ
お花畑歩きを楽しんだあと樹林帯を少し登って木道歩きとなり、すぐに西吾妻小屋に到着。
小屋の周囲ではチングルマは終わっており、ワタスゲ、コバイケイソウ、イワイチョウが少し咲いていました。
西吾妻小屋 → 1枚目の写真
西吾妻小屋の周囲で昼食とし、西吾妻山山頂へ。
山頂は木に囲まれた狭い所で、特に何もないので、すぐに来た道を戻ることに。
(ガスで展望も望めないし、登りの時間がかかってしまい、ゴンドラの最終時間(16:00)に間に合うように下山するため、天狗岩に行くのは止めにしたものです。)
西吾妻山 山頂
帰りもお花畑の花々を見ながら、ガスの中を行きます。
帰りの西大巓への道
西大巓への登り返しでメンバーの一人の足が攣りそうになり対応と休憩をしたり、大きな石の続く下りの道で全体にゆっくりのペースとなったりで、ゴンドラの最終時間にぎりぎりになりそうなので、ゴンドラの係の人に最終時間ぎりぎりになりそうとの連絡のため先発隊を出すことに。
先発隊3名の中に私も入って、やや急いで下ります。
樹林帯からゲレンデに出ると、周囲の雲も晴れてきて、磐梯山方向や小野川湖の一部も見えていました。
ゲレンデの下り(正面に雲の懸る磐梯山、中央やや右に小野川湖)
ゴンドラ山頂駅に15:40着。係の人に連絡して、他のメンバーを待っていると、ちょうど16時に全員が到着でギリギリセーフ。
ホッとしてゴンドラに乗ると、前方左手に安達太良山も見えていました。
グランデコ green season TREKKING MAPの一部
下山後すぐ隣にある裏磐梯グランデコ東急ホテルで入浴。入浴後ホテルの外に出ると綺麗な庭が広がっていました。
ホテルの庭、以下2枚。
今回の、西大巓から吾妻小屋間の鞍部南東を通る下りと登りの道は、素晴らしいお花畑を通る道で、昨年7月下旬に歩いた南蔵王不忘山のお花畑の道を連想させてくれるものでした。
昨年7月の南蔵王の記事
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2016-08-11