黒斑山・・・烈風のトーミの頭、深雪で目前敗退の蛇骨岳 [山歩き]
2017年1月22日(日)曇り後晴れ
黒斑山(くろふやま;2404m):群馬県嬬恋村・長野県小諸市
黒斑山山頂から浅間山(帰りに撮影)
歩いたコースと時間
高峰高原ホテル前駐車場 (9:25)→(表コース)→槍ヶ鞘(11:20)→トーミの頭(11:38)→黒斑山(12:00-30)→蛇骨岳手前退却地点(13:05)→黒斑山(13:50-14:00)→トーミの頭(14:15)→(中コース)→駐車場(15:00)
1月20日から22日にかけて各地で降雪がありましたが、22日は天気が良くなりそうなので、冬の黒斑山に出かけました。
今年の西暦高度の山である雲取山にも今月中に登りたいと考えているのですが、雲取山は鴨沢の駐車場から標高差約1280m、往復のコースタイム7時間30分あります。最近はロングコースは歩いていないし、体力の衰え、体重の増加、持病もあることから、自信がないため、雲取山が歩けるかどうか様子見登山のつもりで、黒斑山に行くことにしたものです。
前日夜に自宅を出て、佐久平PAで車中泊。6時半に起きて、車坂峠に向かいます。
前日の雪で市街地の道路でも所々で雪が残っている状態。
チェリーパークラインに入り、チェーン脱着場(高峰高原の約10km手前)で、スタッドレスタイヤは履いているのですが、那須でスタッドレスタイヤだけでは登れなくなったことがあるため、タイヤチェーンを装着。
雪道のチェリーパークライン
ゆっくりと走って高峰高原ホテルの前の駐車場に8:35到着。
高峰高原ホテル駐車場
道路の向かい側の登山口から9:25に出発して表コースを行きます。やや風が強くガスがかかったり晴れたりでやや寒い天候です。登山道は多くの人が歩いていて深いトレースができており、踏み抜きも全くありません。
登山口
晴れた日には北アルプス等が見える開けた場所を過ぎて、深いトレースが付いた樹林帯を通って避難小屋を過ぎ、槍ヶ鞘に到着。途中でアイゼンを装着したり、やや急な登りとなると息が切れるのでしばしば休みながらの登りでした。また、上部は風が強くて景色も見えないので引き返す単独の方2名やお二人の方にもお会いしました。
開けた場所
樹林帯の中の深いトレース
槍ヶ鞘
このあたりから風が一層強くなって、トーミの頭への登りもガスでよく見えなくなっています。
トーミの頭への登りは下から強い風が吹き上げてきて、飛んでくる雪で顔が痛い状態。メガネも凍って先が見えにくくなりやや慎重に登ります。
トーミの頭が見えてきた(中央)
トーミの頭(全く前は見えません。)
トーミの頭では、体が飛ばされそうな烈風が吹いており、よろめきながら写真を撮ってすぐに黒斑山への樹林帯に入り、ゆっくり登って山頂に到着
樹林帯の中の深いトレース
山頂(全く視界なし。)
山頂から登ってきた方向を見る(木々の雪も多いです。)
山頂では15人くらいの登山者が休憩・昼食中でやや賑やかでした。
前日見たGPV気象予報では、午後から晴れ間が多くなりそうだったので、ややゆっくり山頂で休憩と昼食。昼食を食べ終わった頃に、歓声が上がり、晴れてきて浅間山が見えてきたとの声。
浅間山が見えてきた
南方向は晴れ
ガスで周囲が見えないので蛇骨岳に行くのは諦めていましたが、晴れてきたので蛇骨岳まで行くことにして、樹林帯の中のトレースを辿り前進です。スノーシューのトレースが多く、ツボ足(アイゼン付)では時々膝まで踏み抜くようになったのでややゆっくり進みます。
蛇骨岳方向への道
樹林帯を抜け、外輪山の縁を歩く道となり、トレースははっきり付いていますが、踏み抜きも多くなって、膝上、股下、腰とだんだん深くなって行きます。
しかし、眺望も良くなって、青空も出てきて、なかなか気持ちの良い雪道歩きです。
外輪山の縁を歩くのは危険と判断して、途中で引き返すスノーシューの人もチラホラ。
樹林帯ももうすぐ終わり
外輪山の縁歩き(中央に蛇骨岳、右に仙人岳)
黒斑山方向を振り返る(左のピークが黒斑山)
蛇骨岳が近づいて腰まで踏み抜くことが3、4回あり、それでも前進して、蛇骨岳が目の前に見えた所で、4,5m歩いては腰まで踏み抜くことが4、5回続いたので、さすがにツボ足ではもう無理と判断して、引き返すことに。
2,3日前から降り続いた雪が深く、スノーシューでないと進めない状態でした。
退却を決めた場所(目の前に蛇骨岳)
帰りも踏み抜きを繰り返しながらゆっくり進みます。
帰りの道(2枚上の写真の場所より少し蛇骨岳寄りの所から)
来る時に腰まで踏み抜いた跡2か所
外輪山の縁の道から浅間山と鋸岳
同所より蛇骨岳(左の白い雲の下)、仙人岳(中央)、鋸岳(右)
外輪山の縁歩きから樹林帯に入って、黒斑山に到着。山頂にはもう誰もいませんでした。(13:50)
黒斑山から浅間山 → 1枚目の写真
トーミの頭では、周囲の景色は良く見えるものの、体が飛ばされそうな烈風は止んでおらず注意しながら写真撮影。
トーミの頭から浅間山
同所より黒斑山
同所より槍ヶ鞘方向
帰りは中コースを歩いて登山口へ。
雪が多く深いトレンチになっている道が続く中コース
2日間の降雪の後で、黒斑山から先は踏み抜きが多く、蛇骨岳直前でのギブアップでしたが、ガスも晴れて青空の中の雪山歩きを楽しむことができました。
今回、登りではすぐに息が切れて、休憩することがしばしばとなり、この状態ではとても今月中の雲取山は無理と判断し、少し体調を整えて、暖かくなったら挑戦することにしました。
前回の黒斑山・蛇骨岳・仙人岳
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-11-03
黒斑山 展望図
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-11-06
黒斑山(くろふやま;2404m):群馬県嬬恋村・長野県小諸市
黒斑山山頂から浅間山(帰りに撮影)
歩いたコースと時間
高峰高原ホテル前駐車場 (9:25)→(表コース)→槍ヶ鞘(11:20)→トーミの頭(11:38)→黒斑山(12:00-30)→蛇骨岳手前退却地点(13:05)→黒斑山(13:50-14:00)→トーミの頭(14:15)→(中コース)→駐車場(15:00)
1月20日から22日にかけて各地で降雪がありましたが、22日は天気が良くなりそうなので、冬の黒斑山に出かけました。
今年の西暦高度の山である雲取山にも今月中に登りたいと考えているのですが、雲取山は鴨沢の駐車場から標高差約1280m、往復のコースタイム7時間30分あります。最近はロングコースは歩いていないし、体力の衰え、体重の増加、持病もあることから、自信がないため、雲取山が歩けるかどうか様子見登山のつもりで、黒斑山に行くことにしたものです。
前日夜に自宅を出て、佐久平PAで車中泊。6時半に起きて、車坂峠に向かいます。
前日の雪で市街地の道路でも所々で雪が残っている状態。
チェリーパークラインに入り、チェーン脱着場(高峰高原の約10km手前)で、スタッドレスタイヤは履いているのですが、那須でスタッドレスタイヤだけでは登れなくなったことがあるため、タイヤチェーンを装着。
雪道のチェリーパークライン
ゆっくりと走って高峰高原ホテルの前の駐車場に8:35到着。
高峰高原ホテル駐車場
道路の向かい側の登山口から9:25に出発して表コースを行きます。やや風が強くガスがかかったり晴れたりでやや寒い天候です。登山道は多くの人が歩いていて深いトレースができており、踏み抜きも全くありません。
登山口
晴れた日には北アルプス等が見える開けた場所を過ぎて、深いトレースが付いた樹林帯を通って避難小屋を過ぎ、槍ヶ鞘に到着。途中でアイゼンを装着したり、やや急な登りとなると息が切れるのでしばしば休みながらの登りでした。また、上部は風が強くて景色も見えないので引き返す単独の方2名やお二人の方にもお会いしました。
開けた場所
樹林帯の中の深いトレース
槍ヶ鞘
このあたりから風が一層強くなって、トーミの頭への登りもガスでよく見えなくなっています。
トーミの頭への登りは下から強い風が吹き上げてきて、飛んでくる雪で顔が痛い状態。メガネも凍って先が見えにくくなりやや慎重に登ります。
トーミの頭が見えてきた(中央)
トーミの頭(全く前は見えません。)
トーミの頭では、体が飛ばされそうな烈風が吹いており、よろめきながら写真を撮ってすぐに黒斑山への樹林帯に入り、ゆっくり登って山頂に到着
樹林帯の中の深いトレース
山頂(全く視界なし。)
山頂から登ってきた方向を見る(木々の雪も多いです。)
山頂では15人くらいの登山者が休憩・昼食中でやや賑やかでした。
前日見たGPV気象予報では、午後から晴れ間が多くなりそうだったので、ややゆっくり山頂で休憩と昼食。昼食を食べ終わった頃に、歓声が上がり、晴れてきて浅間山が見えてきたとの声。
浅間山が見えてきた
南方向は晴れ
ガスで周囲が見えないので蛇骨岳に行くのは諦めていましたが、晴れてきたので蛇骨岳まで行くことにして、樹林帯の中のトレースを辿り前進です。スノーシューのトレースが多く、ツボ足(アイゼン付)では時々膝まで踏み抜くようになったのでややゆっくり進みます。
蛇骨岳方向への道
樹林帯を抜け、外輪山の縁を歩く道となり、トレースははっきり付いていますが、踏み抜きも多くなって、膝上、股下、腰とだんだん深くなって行きます。
しかし、眺望も良くなって、青空も出てきて、なかなか気持ちの良い雪道歩きです。
外輪山の縁を歩くのは危険と判断して、途中で引き返すスノーシューの人もチラホラ。
樹林帯ももうすぐ終わり
外輪山の縁歩き(中央に蛇骨岳、右に仙人岳)
黒斑山方向を振り返る(左のピークが黒斑山)
蛇骨岳が近づいて腰まで踏み抜くことが3、4回あり、それでも前進して、蛇骨岳が目の前に見えた所で、4,5m歩いては腰まで踏み抜くことが4、5回続いたので、さすがにツボ足ではもう無理と判断して、引き返すことに。
2,3日前から降り続いた雪が深く、スノーシューでないと進めない状態でした。
退却を決めた場所(目の前に蛇骨岳)
帰りも踏み抜きを繰り返しながらゆっくり進みます。
帰りの道(2枚上の写真の場所より少し蛇骨岳寄りの所から)
来る時に腰まで踏み抜いた跡2か所
外輪山の縁の道から浅間山と鋸岳
同所より蛇骨岳(左の白い雲の下)、仙人岳(中央)、鋸岳(右)
外輪山の縁歩きから樹林帯に入って、黒斑山に到着。山頂にはもう誰もいませんでした。(13:50)
黒斑山から浅間山 → 1枚目の写真
トーミの頭では、周囲の景色は良く見えるものの、体が飛ばされそうな烈風は止んでおらず注意しながら写真撮影。
トーミの頭から浅間山
同所より黒斑山
同所より槍ヶ鞘方向
帰りは中コースを歩いて登山口へ。
雪が多く深いトレンチになっている道が続く中コース
2日間の降雪の後で、黒斑山から先は踏み抜きが多く、蛇骨岳直前でのギブアップでしたが、ガスも晴れて青空の中の雪山歩きを楽しむことができました。
今回、登りではすぐに息が切れて、休憩することがしばしばとなり、この状態ではとても今月中の雲取山は無理と判断し、少し体調を整えて、暖かくなったら挑戦することにしました。
前回の黒斑山・蛇骨岳・仙人岳
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-11-03
黒斑山 展望図
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-11-06
2017-01-25 00:03
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コメント(12)
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おはようございます^^
雪の黒斑岳、懐かしいぃ~♪ ここは風が強いことが多いのでしょうね~わたくしが行った時も風が強かったです。
浅間山はここから見ると大きいですよね^^
踏み抜いて上がるのには体力がいりますでしょ^^ ま、何とか仰ってもやはりお元気なんですね(^-^w
by mimimomo (2017-01-25 06:58)
mimimomoさん
2年前の1月に登られたのですね。
レポを再度拝見しました。スタート時の烈風はすごかったようですが、
山頂は素晴らしい景色となっていますね。
トーミの頭は冬は風が強いことが多く、天候も悪いとそこで引き返す人も
多いようですね。
両足でへそあたりまで踏み抜く(落ちる?)と上がるのが大変でした。(笑)
by ヴェール (2017-01-25 23:34)
21日に黒斑山に登る予定でしたが、天気が悪そうなので変更しました。
2月には登りたいと思っています。
by ロバ (2017-01-28 22:42)
この大雪の中の山登りは、私には、無理ですね。
でも、雪山、霧氷の写真は、撮影したいですね。
by テリー (2017-01-28 23:05)
ロバさん
21日は雪だったでしょうね。
当日(22日)は、『晴れの天気予報だったのに』、と言いながら下ってくる方2,3人にお会いしました。
早く出発された方々は残念だったようです。
やはり雪の浅間山が見える日に行きたいですね。
条件が良ければ蛇骨岳まで足を延ばしてみて下さい。
テリーさん
天気の良い休日には登山者が多く、黒斑山までなら、降雪後や朝一番でなければはっきりしたトレースがあり、踏み抜きもなく歩きやすいと思います。
高峰温泉と書かれたスノーシューを履いたグループの方にもお会いしました。温泉と雪山もいいですね。
by ヴェール (2017-01-29 21:17)
お疲れ様でした。 冬の黒斑山~蛇骨岳は結構厳しそうです。 状況から察すると途中折り返しもやむ得ないですね。
最近これぞ雪山という山にのぼってないので、うらやましく拝見。
雪山景色は素晴らしい、でも寒そう。
by Jetstream (2017-01-31 23:27)
Jetstreamさん
今回は雪が多く降った後だったので蛇骨岳は厳しかったのかと思います。
スノーシューかワカンがあれば、問題なく行けたでしょうね。
天気が良い日には黒斑山だけでなく、蛇骨岳まで行けば、変化のある眺望が楽しめますね。
by ヴェール (2017-02-01 21:50)
雲の下の浅間とその向こうに覗く青空……良いですねぇ〜
by 山子路爺 (2017-02-03 12:24)
再び~おはようございます^^
今年も雪は部分的ですかしらね~この黒斑を見るととても雪が多いけれど。
昨日は富士山の撮影会でしたが、富士山雪が少ないです。
by mimimomo (2017-02-04 07:45)
山子路爺さん
GPV気象予報を見ていなかったら、青空が出る前に下山していたかもしれません。
浅間山は地熱の影響なのか外輪山より積雪が少ないように思いました。
もう少し綺麗に晴れたら遠くの山も綺麗に見えたでしょうね。
mimimomoさん
関東以南の山では1月末の1週間くらいは降雪がない所が多く、今週は暖かい日が続いているので山の雪も少ないのでしょうね。
富士山の撮影会ですか。2/3は栃木からも富士山が見えたので、綺麗に撮れたでしょうね。
by ヴェール (2017-02-04 22:37)
かなり厳しい山行でしたね。
踏み抜きが多いと疲労も激しくなります。
撤退で正解でしょう。
こういう雪山に行くことも稀になり、羨ましい気もします・
by tochimochi (2017-02-04 22:54)
tochimochiさん
2日続いた降雪の後は、トレースがあると言えども、少数の人しか歩いていないルートは大変でした。
腰まで埋まった時は、県連の雪山講習会で習ったようにストックと膝で前の雪を崩し固めて上がっていきました。(笑)
雪山も自分の体力と車の機動力を考えると限定されることを痛感しますね。
by ヴェール (2017-02-05 21:31)