社山・・・絶好の快晴、積雪やや多く結構苦戦 [山歩き]
2015年2月28(土) 快晴
社山 (しゃざん;1826.6m):栃木県日光市
冬に登ってみたかった社山。やっと登れました。
中禅寺湖と男体山、太郎山(男体山の右裾野の奥に薄っすらと高原山)
(下山時、標高1650m付近より)
2月1日の那須茶臼岳敗退のあと再び風邪を引いておとなしくしていたり、他にいろんなことがあって、1か月近く山歩きができませんでした。
2月28日の土曜日は天気が良さそうなので、社山に行くことにしました。
前々日と前日は、日光は雪だったようなので、道路の雪が少し緩むこと、降雪後のトレースが付けられているのを期待すること、GPV気象予報で当日は午後から風も弱まるとのことから、朝ゆっくりと出かけることにしました。
一か月の間、ウォーキング以外にほとんど運動をしていないので、様子が分かった山ですがゆっくりと登ることにしました。
登山コースと時間
歌ヶ浜駐車場(9:20)→阿世潟(10:35-45)→阿世潟峠(11:25-35)→社山(13:25-45)→阿世潟峠(14:45)→阿世潟(15:00-15)→歌ヶ浜駐車場(16:30)
少し登っては休みのペースで、時々踏み抜きもあることからやや歩きにくく。休憩を入れて往復で7時間10分もかかってしまいました。(昨年9月は、5時間。)
第二いろは坂は途中から道路に雪が残っていましたが、スタッドレスタイヤで問題なし。
歌ヶ浜駐車場に着くと、二日で結構雪が降ったようで、一面の雪景色。
男体山やこれから向かう社山、中禅寺湖の向こうには奥白根山が綺麗に見えていました。
歌ヶ浜駐車場から男体山
同上 社山
同上 奥白根山
イタリア大使館別荘記念公園の先の湖畔の道は、除雪した後に15-20cmの雪が積もった状態でした。
湖畔の道
狸窪のゲートの先は除雪の跡もなくなり、トレースが付いていますが、トレースを歩いても、時々膝下まで踏み抜くことがあります。半月峠への道(左方向)は全くトレースなし。
半月峠への分岐
阿世潟の手前の湖が近くなったところで、水際に出て男体山の写真を撮ってみました。
阿世潟手前の水際から男体山
阿世潟で小休憩の後、阿世潟峠に向かいます。
阿世潟から峠方向へのトレース
登りの途中で、スノーシューを履いた50代後半くらいの単独の男性に先を譲り、ゆっくりと登って行きました。
阿世潟峠に向かってトラバースしてジグザグに登る、木の柵が付いた道は、雪が深く、木の柵も全く埋まっているところがあり、そこは急斜面のトラバースになっており、トレースもあるのですが、膝上までの踏み抜きの連続。
もがきながらも慎重に登って、阿世潟峠直下に出て、ホッとしました。ここでこんなに苦労するとは思いませんでした。
(帰りは多くの人が踏み固めたトレースになっており、全く問題なし。)
木の柵の付いたトラバース道(この先ではほとんど柵が埋まっていた。)
やっと阿世潟峠に到着すると、先ほどのスノーシューの男性がアイゼンに履き替えていたので、私もここで12本爪のアイゼンを付けました。
阿世潟峠
峠から少し登って下る所では正面に自記雨量計の設置されたピークが見え、左に真っ白になった山頂方向が見えます。
正面に自記雨量計の設置されたピーク
ゆっくり登っている途中に空腹感を覚えたので、早速このピークで景色を眺めながら軽食と小休憩。
雨量計ピークから山頂方向(右端が1567m地点。左一番奥のピークは山頂ではありませんよね。)
ゆっくり登って行きます。急登部は息が切れるので、しばしば立ち止まって休憩。持病とブランクで登りはきついです。
登ってきた稜線を振り返る
最初の針葉樹林帯付近の雪庇にできた風紋 雪紋
稜線の少し下の道
このあたりは吹き溜まりとなっていて、積雪量は40-50cm位。雪が固まっていなくて登りにくく踏み抜きも多いです。
もうすぐ山頂
やっと山頂に着くと、積雪は山名板まで届くくらいの高さで、山頂付近は吹き溜まりとなって雪の小山ができていました。ここの積雪量は1m50cmから一番高い所で2mくらいでしょうか。
山名板が取り付けられた木には、えびのしっぽが付いていました。
山頂標識と男体山
山頂にできた雪の小山(驚き!)
(参考)昨年秋の山頂(2014年9月14日(日))以下2枚
山頂から先の展望の良い場所に向かうと、阿世潟峠下で抜かれたスノーシューの方が岩の上で休憩をしていました。地元日光から来られた方で、冬は近くの雪山や古賀志山に良く登られているとか。
山頂から先の展望の良い場所
正面に皇海山、鋸山、庚申山、奥に袈裟丸山、手前に沢入山、中倉山が見えています。
ここで少し遅い昼食としたあと、下山です。
素晴らしい景色を見ながらの快調な下りですが、踏み抜きがありそうなところは慎重に下ります。
下りの風景
男体山と太郎山 → 一枚目の写真
下りの風景2(やや深いトレース)
雪が緩んできて、阿世潟峠から阿世潟への道の途中や、阿世潟から狸窪までの道も時々膝程度の踏み抜きがあるので、ゆっくりと歩きました。
阿世潟からの帰りの道は、花粉症の症状がでてくしゃみ・鼻水がひどく、やや苦しい道となりました。
陽が傾きかけた帰りの道(八丁出島のやや西付近)
本日の社山登山者は12,3人くらい。ヤマレコのkiiro-inkoさん(山頂下でお会いしたお二人)の記事によると、先頭はスノーシューでトレースを作ってくれて、さらに黒檜岳方向に行かれた方のようです。感謝。
快晴で風もほとんどなく、寒さも緩んだ日で、素晴らしい眺望の社山登山でした。しかし、二日間の降雪のあとで、明瞭なトレースがあったもののツボ足、アイゼンだけでは踏み抜きも多く、一か月のブランクもあり、社山といえども、やや苦戦の登山でした。
今月中に、雪の武尊山にも登りたいのですが、この調子では今年はだめかな・・・。
昨年9月の社山の記事
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2014-09-17
他の日光の雪山登山の記事
前白根山(2013年2月23日)
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26
雲竜渓谷(2013年2月3日)
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2013-02-06
日光白根山(2012年4月28日)
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2012-04-30
男体山(2012年1月29日)
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2012-01-30
社山 (しゃざん;1826.6m):栃木県日光市
冬に登ってみたかった社山。やっと登れました。
中禅寺湖と男体山、太郎山(男体山の右裾野の奥に薄っすらと高原山)
(下山時、標高1650m付近より)
2月1日の那須茶臼岳敗退のあと再び風邪を引いておとなしくしていたり、他にいろんなことがあって、1か月近く山歩きができませんでした。
2月28日の土曜日は天気が良さそうなので、社山に行くことにしました。
前々日と前日は、日光は雪だったようなので、道路の雪が少し緩むこと、降雪後のトレースが付けられているのを期待すること、GPV気象予報で当日は午後から風も弱まるとのことから、朝ゆっくりと出かけることにしました。
一か月の間、ウォーキング以外にほとんど運動をしていないので、様子が分かった山ですがゆっくりと登ることにしました。
登山コースと時間
歌ヶ浜駐車場(9:20)→阿世潟(10:35-45)→阿世潟峠(11:25-35)→社山(13:25-45)→阿世潟峠(14:45)→阿世潟(15:00-15)→歌ヶ浜駐車場(16:30)
少し登っては休みのペースで、時々踏み抜きもあることからやや歩きにくく。休憩を入れて往復で7時間10分もかかってしまいました。(昨年9月は、5時間。)
第二いろは坂は途中から道路に雪が残っていましたが、スタッドレスタイヤで問題なし。
歌ヶ浜駐車場に着くと、二日で結構雪が降ったようで、一面の雪景色。
男体山やこれから向かう社山、中禅寺湖の向こうには奥白根山が綺麗に見えていました。
歌ヶ浜駐車場から男体山
同上 社山
同上 奥白根山
イタリア大使館別荘記念公園の先の湖畔の道は、除雪した後に15-20cmの雪が積もった状態でした。
湖畔の道
狸窪のゲートの先は除雪の跡もなくなり、トレースが付いていますが、トレースを歩いても、時々膝下まで踏み抜くことがあります。半月峠への道(左方向)は全くトレースなし。
半月峠への分岐
阿世潟の手前の湖が近くなったところで、水際に出て男体山の写真を撮ってみました。
阿世潟手前の水際から男体山
阿世潟で小休憩の後、阿世潟峠に向かいます。
阿世潟から峠方向へのトレース
登りの途中で、スノーシューを履いた50代後半くらいの単独の男性に先を譲り、ゆっくりと登って行きました。
阿世潟峠に向かってトラバースしてジグザグに登る、木の柵が付いた道は、雪が深く、木の柵も全く埋まっているところがあり、そこは急斜面のトラバースになっており、トレースもあるのですが、膝上までの踏み抜きの連続。
もがきながらも慎重に登って、阿世潟峠直下に出て、ホッとしました。ここでこんなに苦労するとは思いませんでした。
(帰りは多くの人が踏み固めたトレースになっており、全く問題なし。)
木の柵の付いたトラバース道(この先ではほとんど柵が埋まっていた。)
やっと阿世潟峠に到着すると、先ほどのスノーシューの男性がアイゼンに履き替えていたので、私もここで12本爪のアイゼンを付けました。
阿世潟峠
峠から少し登って下る所では正面に自記雨量計の設置されたピークが見え、左に真っ白になった山頂方向が見えます。
正面に自記雨量計の設置されたピーク
ゆっくり登っている途中に空腹感を覚えたので、早速このピークで景色を眺めながら軽食と小休憩。
雨量計ピークから山頂方向(右端が1567m地点。左一番奥のピークは山頂ではありませんよね。)
ゆっくり登って行きます。急登部は息が切れるので、しばしば立ち止まって休憩。持病とブランクで登りはきついです。
登ってきた稜線を振り返る
最初の針葉樹林帯付近の雪庇にできた
稜線の少し下の道
このあたりは吹き溜まりとなっていて、積雪量は40-50cm位。雪が固まっていなくて登りにくく踏み抜きも多いです。
もうすぐ山頂
やっと山頂に着くと、積雪は山名板まで届くくらいの高さで、山頂付近は吹き溜まりとなって雪の小山ができていました。ここの積雪量は1m50cmから一番高い所で2mくらいでしょうか。
山名板が取り付けられた木には、えびのしっぽが付いていました。
山頂標識と男体山
山頂にできた雪の小山(驚き!)
(参考)昨年秋の山頂(2014年9月14日(日))以下2枚
山頂から先の展望の良い場所に向かうと、阿世潟峠下で抜かれたスノーシューの方が岩の上で休憩をしていました。地元日光から来られた方で、冬は近くの雪山や古賀志山に良く登られているとか。
山頂から先の展望の良い場所
正面に皇海山、鋸山、庚申山、奥に袈裟丸山、手前に沢入山、中倉山が見えています。
ここで少し遅い昼食としたあと、下山です。
素晴らしい景色を見ながらの快調な下りですが、踏み抜きがありそうなところは慎重に下ります。
下りの風景
男体山と太郎山 → 一枚目の写真
下りの風景2(やや深いトレース)
雪が緩んできて、阿世潟峠から阿世潟への道の途中や、阿世潟から狸窪までの道も時々膝程度の踏み抜きがあるので、ゆっくりと歩きました。
阿世潟からの帰りの道は、花粉症の症状がでてくしゃみ・鼻水がひどく、やや苦しい道となりました。
陽が傾きかけた帰りの道(八丁出島のやや西付近)
本日の社山登山者は12,3人くらい。ヤマレコのkiiro-inkoさん(山頂下でお会いしたお二人)の記事によると、先頭はスノーシューでトレースを作ってくれて、さらに黒檜岳方向に行かれた方のようです。感謝。
快晴で風もほとんどなく、寒さも緩んだ日で、素晴らしい眺望の社山登山でした。しかし、二日間の降雪のあとで、明瞭なトレースがあったもののツボ足、アイゼンだけでは踏み抜きも多く、一か月のブランクもあり、社山といえども、やや苦戦の登山でした。
今月中に、雪の武尊山にも登りたいのですが、この調子では今年はだめかな・・・。
昨年9月の社山の記事
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2014-09-17
他の日光の雪山登山の記事
前白根山(2013年2月23日)
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26
雲竜渓谷(2013年2月3日)
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2013-02-06
日光白根山(2012年4月28日)
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2012-04-30
男体山(2012年1月29日)
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2012-01-30
2015-03-02 11:49
nice!(22)
コメント(12)
トラックバック(0)
去年の今頃、湯ノ湖周辺をスノーシュウで歩きましたが
ことしは去年ほど雪は少ないと聞きました。
写真を拝見したところ、まさしく白銀の世界ですね。
社山は以前、秋に登りましたが、中禅寺湖がないと、どの辺を歩
いているか、解りませんね。
by 山ばか夫婦の山歩 (2015-03-02 15:43)
念願の雪の社山、お疲れ様でした♪
今年は訪れていないのですが、写真を拝見する限り社山も例年と比較すると積雪量多いように感じました。 笹が全く見えていませんもの。
雪のある急登は大変ですもの。
ヴェールさん、それでもこなせたのですからきっと大丈夫^^
そう、雨量計ピークから見えているのは偽ピークです~~~ ^^;
by よしころん (2015-03-02 16:56)
こんばんは^^
男体山や太郎山、女峰山は知っていますが社山と言うのは初めて名前を聞いたような気がします(忘れただけかもしれないけれど)
さすが日光方面、雪が深いですね。トレースがないと歩きにくいですよね~
お疲れ様でした。
by mimimomo (2015-03-02 18:19)
山ばか夫婦の山歩さん
社山も2月25日は雪が少なく、稜線もぬかるんでいる場所もあったようです。26日と27日に15~25cmの雪が積もって白銀の世界になったようですね。
社山は、中禅寺湖と周囲の山々の展望があってこそ良さが分かりますね。
よしころんさん
笹が僅かに出ている所もありましたが、上部の稜線ではやや深い雪の所が多かったです。
冬の装備の上にいろんなものをザックに入れていたので、ザックが重かったことも苦しかった原因かと思います。山頂下で会った単独の方から、「縦走ですか、ザックが大きいですが。」と聞かれました。
偽ピークは騙されますね。偽ピークに近づくと、まだ先があるのかとがっかりしますね。
mimimomoさん
社山は有名な山ではありませんが、天気の良い日に登るとその良さが分かり、その展望を求めてまた行きたくなる山です。春のツツジや新緑、秋の紅葉も綺麗です。
トレースがあっても踏み抜きがあって、なかなか苦労しますね。トレースがない場合にはスノーシューやワカンを付けていても、悪戦苦闘になりますね。
by ヴェール (2015-03-02 22:20)
標高1650m付近からの中禅寺湖と男体山に続く山々の風景、
とても素晴らしいです^^
by joyclimb (2015-03-02 23:39)
いい天気と眺望で、眺めは最高に楽しまれたと思います。
雪山だと、レイヤの交換、写真撮りで時間がかかってしまいますjね。
by Jetstream (2015-03-03 00:47)
この山は展望がいいですよね。
日光連山と足尾の山々が元気をくれたことでしょう。
登りでのラッセルは疲れますね。
踏み抜きがあるとなおさらです。
雪紋も久しぶりに見ました。
こういう景色が雪山の醍醐味ですね。
by tochimochi (2015-03-03 22:10)
joyclimbさん
一枚目の写真は、社山からの風景の定番ですが、男体山、太郎山、山王帽子山、於呂倶羅山と続いてだんだん小さく見えるのがいいですね。
降雪の後で、男体山や太郎山の薙が白い帯になってくっきり見えて綺麗でした。
Jetstreamさん
超遠望(富士山が見えるような)はなかったですが、素晴らしい眺めでした。
レイヤ交換、写真撮影の他では、アイゼン等の装脱着も時間がかかりますね。
写真は、天気が良いと沢山撮りますね。
by ヴェール (2015-03-03 23:08)
tochimochiさん
社山は展望の良さで静かな人気のある山ですね。
ラッセルはしませんでしたが、降雪後のスノーシューやワカンの先行者のトレースでは、踏み抜きもあるのが当然ですね。
登りで時間がかかってしまったので、下山の途中にゆっくり座って展望を楽しむ時間がなかったのが残念です。
風紋→雪紋ですね。風紋は砂の表面でした。
by ヴェール (2015-03-04 22:42)
やっぱり素敵ですね。
雪の社山。
今年行けるかな?
一面の笹原が真っ白な雪に覆われて
綺麗です。
でも、これだけ雪があると、
大変ですね。
by nousagi (2015-03-07 10:22)
念願の雪山にいけて良かったですね^^
それに展望が良いとますます感激しますね。
雪紋も久しぶりに見ましたよ。
これから近くのお山へ行かないと、雪があるかなと
思っています^^;
by ひろたん (2015-03-07 15:09)
nousagiさん
少し苦戦しましたが、天気が良く素晴らしい眺望で、雪の社山が楽しめました。
雪が想定より多かったのもいい経験になりました。
やはり雪が多く降ったあとは、スノーシューかワカンを持って行った方がいいですね。
3月も中旬が近づき、暖かくなって雪解けも早いかもしれません。
ひろたんさん
これで雪山のレパートリーが一つ増えました。
雪紋は今まで登った雪山でも見たような気もするのですが、あまり覚えていません。
今回は天気が良かったので、くっきりと見えたのでしょうか。
雪山には、あと2,3回行きたいのですが、週末の好天に期待です。
by ヴェール (2015-03-08 00:14)