六万騎山・坂戸山・・・カタクリの大群生、登山道横にずっと続くイカリソウとイワウチワ、山頂の素晴らしい展望 [山歩き]
2017年4月27日(木)曇りのち晴れ
六万騎山(ろくまんぎやま、321m):新潟県南魚沼市
坂戸山(さかどやま、634m):同上
4月下旬の山行記録です。
所属する会の山行で、南魚沼市の花の名山、六万騎山と坂戸山を歩いてきました。
いつもブログを拝見している方々の記事で早春の素晴らしい花の山である、六万騎山と坂戸山の記事を数年前からよく拝見しており、行ってみたい山になっていました。今年の会山行に入れてもらったので、非常に楽しみにしていた山でした。
歩いたコースと時間
六万騎山
地蔵尊下登山口(9:15)→六万騎山(9:55-10:05)→庚申塔(9:45-55)→地蔵尊下登山口(10:35)
坂戸山(登り:城坂コース、下り:薬師尾根コース)
ディスポート南魚沼駐車場(11:00)→坂戸城跡下駐車場(11:10)→一本杉(11:35)→坂戸山(12:45-13:20) → ディスポート南魚沼駐車場(14:35)
貸切バスでまずは、北側の六万騎山へ。
六万騎山トレッキングマップ(六日町カタクリ保存会かたくりマップより)
登山口駐車場(左上に地蔵尊)
登山口駐車場の案内板
登り始めるとすぐに登山道横にヒメアオキの花と濃いピンクのトキワイカリソウが眼に付き、トキワイカリソウがだんだん多くなりました。
少し登るとカタクリの群生地となりますが、花は全く終わった状態。さらに登るとカタクリの花が付いているものが多くなり、点在するやや広い平坦地(昔の城郭部)にはカタクリの大群生が見られ、朝方の曇りからだんだん陽が当たるようになり、花びらが開いてきています。
やや広い平坦地のカタクリの群生
カタクリの大群生と桜
開き始めたカタクリ
どこまでも続くカタクリの花に驚き、花を楽しみながらゆっくり歩いて山頂に到着。
山頂からは南側の金城山、坂戸山と遠くに苗場山方向が見えていました。
山頂から南方向の眺め
下りでは、登山道横にずっとトキワイカリソウの群生が続き、ユキツバキの真っ赤な花や、
タムシバの白い花も多く見られました。所々では、イワウチワの小群落があり、綺麗に咲いていました。
登山道横に続くトキワイカリソウ
同上
ヒメアオキ ユキツバキ
トキワイカリソウ ミチノクエンゴサク
下りの途中で、メンバーの中で野鳥の好きな人が、鳴き声がする方向を見てオオルリ発見。なかなか逃げて行かなかったので写真撮影に成功。
近くで鳴いていたオオルリ
カタクリやイカリソウの大群生を堪能して、南側の庚申塔近くの登山口から出発地点まで戻りました。ゆっくり歩き休憩時間も含んで1時間20分での周回でした。(標高差は約180m)
南側の庚申塔近くの登山口
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
次は坂戸山です。
坂戸山までは7、8kmくらいなので、バスで10分程。
六万騎山トレッキングマップ(六日町カタクリ保存会かたくりマップより)
国道291号沿いのディスポート南魚沼(南魚沼市のスポーツ施設)の北側駐車場でバスを降り、ここから登山開始です。駐車場からは、正面に沢の一部に残雪の残る坂戸山が見え、マップを参考にしてみると、これから歩く城坂コースと薬師尾根コースが見え、あのルートを歩くのだなと目で辿っていくことができました。
正面に坂戸山
春のいろんな花木が咲く住宅地を歩いて、坂戸城跡下の駐車場を過ぎ家臣屋敷跡へ。
家臣屋敷跡の広い平地は一面カタクリの大群生地。道路脇にはミチノクエンゴサクやエゾエンゴサクもちらほら。
家臣屋敷跡の大群生地
同上 花が多そうな所のアップ
坂戸城跡、上杉景勝・直江兼続生誕之地の石碑、御館跡を過ぎ、左に曲がって途中から一本杉に真っ直ぐ向かう緩やかな道を行きます。
坂戸城跡
登山道の両側はカタクリの大群生。キクザキイチゲも混じっていますが、花が開いていないものが多かったです。
一本杉に向かう道と周囲のカタクリの大群生
カタクリとキクザキイチゲ
一本杉(左)と六日町市街地の眺め
一本杉の上からはやや急な登りとなり、砂防堰堤の上では雪渓の横を通り、カタクリを見ながら、振り返って下の六日町盆地の風景を見ながらゆっくり登ります。途中エンレイソウもちらほら。
雪渓の横を通る(登山道横はカタクリが咲き乱れる)
残雪が残り、残雪の横にカタクリの咲く桃の木平(八合目)から山頂へ。
山頂の富士権現社
山頂は360度の素晴らしい展望です。中ノ岳や巻機山、谷川岳、平標山は山頂付近に雲が懸りはっきりと山頂は見えませんが、六日町盆地と周囲の山々が綺麗に見渡せます。
山頂より八海山、右奥に山頂付近に雲が懸る中ノ岳(東方向)
平標山、飯士山、苗場山(南~南西方向)
北方向には、先ほど登った六万騎山とその右奥に残雪の守門岳が薄らと見えています。
六万騎山と右奥に残雪の守門岳(北北西~北西方向)
素晴らしい展望の山頂でゆっくり昼食のあと薬師尾根コースで下山。
眺めの良い下りの道
こちらの尾根ではカタクリは少ないですが、登山道右の斜面には点々とイワウチワの群生が続きます。
イワウチワの群生
タムシバやヤマザクラも咲いており、濃いピンクの花のミツバツツジ(ユキグニミツバツツジ?)もちらほら見られました。足元にはよく見るとイワナシも見られ、花と展望の素晴らしい下りの道です。
登山道横のタムシバ
こちらの尾根は横木の階段がずっと続き、段差がやや大きい所も多く、息を切らして登ってくる人が多いようです。城坂コースは、急登部では九十九折の道になっており、登りやすく、今回の時計回りで歩くのが楽ではないかと思いました。
尾根下りの後半は緩やかな道となり、花の終わった桜並木に沿って、30体弱の石仏が距離を開けて一体ずつ置かれており、石仏の表情を見ながら下ります。
石仏の頭に一片の桜の花びら
遅咲きの桜が満開(中央下に石仏)
薬師堂を過ぎ、集落を歩いて、バスの待つ駐車場へ。
登山道にずっと続く花と展望を楽しみながらゆっくり歩いて、休憩・昼食を含み、3時間35分の山歩きでした。(標高差は約470m)
六万騎山と坂戸山、2つの山とも驚くほど沢山の春の花が咲く花の名山でした。展望も素晴らしく、是非再訪したい山になりました。
カタクリ キクザキイチゲ
ショウジョウバカマ エンレイソウ
ミチノクエンゴサク エゾエンゴサク
イワウチワ イワナシ
ミツバツツジ(ユキグニミツバツツジ?) ヤマザクラ
坂戸山からの展望が素晴らしかったので、次回はカシミール3Dによる坂戸山の展望図を紹介致します。
以下参考サイト
坂戸城 Wikipedia
六日町カタクリ保存会のホームページとかたくりマップ
六万騎山(ろくまんぎやま、321m):新潟県南魚沼市
坂戸山(さかどやま、634m):同上
4月下旬の山行記録です。
所属する会の山行で、南魚沼市の花の名山、六万騎山と坂戸山を歩いてきました。
いつもブログを拝見している方々の記事で早春の素晴らしい花の山である、六万騎山と坂戸山の記事を数年前からよく拝見しており、行ってみたい山になっていました。今年の会山行に入れてもらったので、非常に楽しみにしていた山でした。
歩いたコースと時間
六万騎山
地蔵尊下登山口(9:15)→六万騎山(9:55-10:05)→庚申塔(9:45-55)→地蔵尊下登山口(10:35)
坂戸山(登り:城坂コース、下り:薬師尾根コース)
ディスポート南魚沼駐車場(11:00)→坂戸城跡下駐車場(11:10)→一本杉(11:35)→坂戸山(12:45-13:20) → ディスポート南魚沼駐車場(14:35)
貸切バスでまずは、北側の六万騎山へ。
六万騎山トレッキングマップ(六日町カタクリ保存会かたくりマップより)
登山口駐車場(左上に地蔵尊)
登山口駐車場の案内板
登り始めるとすぐに登山道横にヒメアオキの花と濃いピンクのトキワイカリソウが眼に付き、トキワイカリソウがだんだん多くなりました。
少し登るとカタクリの群生地となりますが、花は全く終わった状態。さらに登るとカタクリの花が付いているものが多くなり、点在するやや広い平坦地(昔の城郭部)にはカタクリの大群生が見られ、朝方の曇りからだんだん陽が当たるようになり、花びらが開いてきています。
やや広い平坦地のカタクリの群生
カタクリの大群生と桜
開き始めたカタクリ
どこまでも続くカタクリの花に驚き、花を楽しみながらゆっくり歩いて山頂に到着。
山頂からは南側の金城山、坂戸山と遠くに苗場山方向が見えていました。
山頂から南方向の眺め
下りでは、登山道横にずっとトキワイカリソウの群生が続き、ユキツバキの真っ赤な花や、
タムシバの白い花も多く見られました。所々では、イワウチワの小群落があり、綺麗に咲いていました。
登山道横に続くトキワイカリソウ
同上
ヒメアオキ ユキツバキ
トキワイカリソウ ミチノクエンゴサク
下りの途中で、メンバーの中で野鳥の好きな人が、鳴き声がする方向を見てオオルリ発見。なかなか逃げて行かなかったので写真撮影に成功。
近くで鳴いていたオオルリ
カタクリやイカリソウの大群生を堪能して、南側の庚申塔近くの登山口から出発地点まで戻りました。ゆっくり歩き休憩時間も含んで1時間20分での周回でした。(標高差は約180m)
南側の庚申塔近くの登山口
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
次は坂戸山です。
坂戸山までは7、8kmくらいなので、バスで10分程。
六万騎山トレッキングマップ(六日町カタクリ保存会かたくりマップより)
国道291号沿いのディスポート南魚沼(南魚沼市のスポーツ施設)の北側駐車場でバスを降り、ここから登山開始です。駐車場からは、正面に沢の一部に残雪の残る坂戸山が見え、マップを参考にしてみると、これから歩く城坂コースと薬師尾根コースが見え、あのルートを歩くのだなと目で辿っていくことができました。
正面に坂戸山
春のいろんな花木が咲く住宅地を歩いて、坂戸城跡下の駐車場を過ぎ家臣屋敷跡へ。
家臣屋敷跡の広い平地は一面カタクリの大群生地。道路脇にはミチノクエンゴサクやエゾエンゴサクもちらほら。
家臣屋敷跡の大群生地
同上 花が多そうな所のアップ
坂戸城跡、上杉景勝・直江兼続生誕之地の石碑、御館跡を過ぎ、左に曲がって途中から一本杉に真っ直ぐ向かう緩やかな道を行きます。
坂戸城跡
登山道の両側はカタクリの大群生。キクザキイチゲも混じっていますが、花が開いていないものが多かったです。
一本杉に向かう道と周囲のカタクリの大群生
カタクリとキクザキイチゲ
一本杉(左)と六日町市街地の眺め
一本杉の上からはやや急な登りとなり、砂防堰堤の上では雪渓の横を通り、カタクリを見ながら、振り返って下の六日町盆地の風景を見ながらゆっくり登ります。途中エンレイソウもちらほら。
雪渓の横を通る(登山道横はカタクリが咲き乱れる)
残雪が残り、残雪の横にカタクリの咲く桃の木平(八合目)から山頂へ。
山頂の富士権現社
山頂は360度の素晴らしい展望です。中ノ岳や巻機山、谷川岳、平標山は山頂付近に雲が懸りはっきりと山頂は見えませんが、六日町盆地と周囲の山々が綺麗に見渡せます。
山頂より八海山、右奥に山頂付近に雲が懸る中ノ岳(東方向)
平標山、飯士山、苗場山(南~南西方向)
北方向には、先ほど登った六万騎山とその右奥に残雪の守門岳が薄らと見えています。
六万騎山と右奥に残雪の守門岳(北北西~北西方向)
素晴らしい展望の山頂でゆっくり昼食のあと薬師尾根コースで下山。
眺めの良い下りの道
こちらの尾根ではカタクリは少ないですが、登山道右の斜面には点々とイワウチワの群生が続きます。
イワウチワの群生
タムシバやヤマザクラも咲いており、濃いピンクの花のミツバツツジ(ユキグニミツバツツジ?)もちらほら見られました。足元にはよく見るとイワナシも見られ、花と展望の素晴らしい下りの道です。
登山道横のタムシバ
こちらの尾根は横木の階段がずっと続き、段差がやや大きい所も多く、息を切らして登ってくる人が多いようです。城坂コースは、急登部では九十九折の道になっており、登りやすく、今回の時計回りで歩くのが楽ではないかと思いました。
尾根下りの後半は緩やかな道となり、花の終わった桜並木に沿って、30体弱の石仏が距離を開けて一体ずつ置かれており、石仏の表情を見ながら下ります。
石仏の頭に一片の桜の花びら
遅咲きの桜が満開(中央下に石仏)
薬師堂を過ぎ、集落を歩いて、バスの待つ駐車場へ。
登山道にずっと続く花と展望を楽しみながらゆっくり歩いて、休憩・昼食を含み、3時間35分の山歩きでした。(標高差は約470m)
六万騎山と坂戸山、2つの山とも驚くほど沢山の春の花が咲く花の名山でした。展望も素晴らしく、是非再訪したい山になりました。
カタクリ キクザキイチゲ
ショウジョウバカマ エンレイソウ
ミチノクエンゴサク エゾエンゴサク
イワウチワ イワナシ
ミツバツツジ(ユキグニミツバツツジ?) ヤマザクラ
坂戸山からの展望が素晴らしかったので、次回はカシミール3Dによる坂戸山の展望図を紹介致します。
以下参考サイト
坂戸城 Wikipedia
六日町カタクリ保存会のホームページとかたくりマップ
2017-05-08 23:54
nice!(17)
コメント(7)
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おはようございます^^
まぁまぁまぁ~~~すばらしい~~~!
これだけの群落、そうそうないですよね。見事。
それに他のお花もいろいろあって、未だミチノクエンゴサクも
エゾエンゴサクもじっくり見た記憶はないです。
イワナシも一度くらいしか出会った事がないし、素晴らしいお山ですね。
それにしても低山でもさすが越後?この時期にも雪がありますね。
by mimimomo (2017-05-09 07:06)
おぉ~!ダブルヘッダーされたのですねヽ(^o^)丿
昨日は山日で坂戸山検討してのですが、上越国境付近をウロウロしてきました。
どちらも春は外せないお山ですが今年は坂戸山には行かれなかったので、見せていただき感謝です^^
こちらのオオイワウチワは見事ですよねぇ♪
ヴェールさんも「春は新潟!」で毎年訪ねられてくださいませ^^
六万騎の近くに美味しいお蕎麦屋さんもありますよ~♪
by よしころん (2017-05-09 09:52)
坂戸山、残雪の山並みの風景と花の両方が楽しめる良い山ですね^^
by joyclimb (2017-05-09 23:23)
坂戸山はお花も展望もいいので
お得な山ですよね。(笑)
ずーっと足元の花を見ながら
景色を見ながらで
苦しさを忘れて登れました。
よしころんさんお勧めのと一緒かどうか
私も、お蕎麦屋さんに寄った記憶があります。(^^)
by nousagi (2017-05-10 06:09)
こんばんは^^
このように沢山のお花が見られる山は少ないのではないでしょうか...
カタクリの群生が見事ですね〜♪
イワウチワも可愛いですし、まだ見た事がないお花もあります。
若かったら行って見たいです(^^;
桜も見られ、オオルリにも会えて素晴らしい山行になりましたね。
by いろは (2017-05-10 21:33)
みなさん、niceやコメント有難うございます。
mimimomoさん
初めての山ですが、二山とも全山が花の山と言っていいくらいで、驚きでした。
坂戸山の急な登りも、花や景色を見ることでゆっくり楽しく登れましたね。
エンゴサクは家臣屋敷跡付近でちらほら見かけました。
イワナシは花が葉の下に隠れがちで、見落としていた人もいたようです。
よしころんさん
いつも春の新潟の山と花のご紹介頂いており有難うございます。
今回、二つの山は近い所にあり、コースタイムは1時間と3時間なので、二つの山に登りました。
ネットで見ても、一日で両方の山に登られている方が多いですね。
>こちらのオオイワウチワは見事ですよねぇ♪
オオイワウチワでしたか。花や葉が大きいねとみんなで話していました。
>美味しいお蕎麦屋さん
次には行ってみたいです。
joyclimbさん
展望があんなに素晴らしいことは予想していなかったので、展望派の私は大喜びでした。
快晴の日だったら、花も開いていて遠くの残雪の山々もはっきり見えてさぞかし素晴らしいことだったでしょうね。
nousagiさん
坂戸山は花と展望で本当に素晴らしい山ですね。
>ずーっと足元の花を見ながら景色を見ながらで苦しさを忘れて登れました。
本当にそうですね。
雪渓のすぐ横を通りながらカタクリの花等を楽しめる城坂コースの登りも良かったですよ。
いろはさん
城坂コースの一本杉手前くらいまでなら、山麓の散策程度で、歴史ある城跡を見ながら、花も楽しめそうですね。
桜ももう4,5日早ければもっと残っていたかもしれませんね。
最近の山行では、野鳥に詳しい方から、鳴いている野鳥の名前を教えてもらえるので、今までと違う楽しみも出てきました。
by ヴェール (2017-05-13 11:41)
坂戸山のカタクリ、圧巻です。 カタクリ以外の花もいろいろと見られるし、タイミングよくお出かけ、いい山行になりましたね。!(^^)!
by Jetstream (2017-05-13 21:03)