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新ブログへの引っ越しです [その他]
いつも当ブロブをご覧頂きありがとうございます。
2011年12月から始めた当ブログも、ブログ容量が1GB近くになりましたので、新ブログを作成致しました。
今後は、新ブログをご覧頂きますようお願い申し上げます。
新ブログ
http://vert-yama2.blog.so-net.ne.jp/
ハクサンイチゲ 花言葉「幸せを招く花」 (2011/06/19 朳差岳)
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ハクサンイチゲ 花言葉「幸せを招く花」 (2011/06/19 朳差岳)
榛名山(掃部ヶ岳・相馬山)・・・初秋のハイキング、帰りに「ゆうすげの道」を歩く [山歩き]
2017年9月3日(日) 晴れ
榛名山
掃部ヶ岳(かもんがたけ)、1449m:群馬県高崎市・東吾妻町
相馬山(そうまやま)、1411m:群馬県高崎市・渋川市
歩いたコースと時間
掃部ヶ岳 : 榛名湖荘南駐車場(9:38)→登山口→硯岩(10:00)→掃部ヶ岳(10:45-55)→硯岩分岐(11:20)→駐車場(11:32)
相馬山 : 松之沢グラウンド駐車場(12:00)→スルス岩(12:30)→スルス峠(12:36)→相馬山・ヤセオネ峠分岐 (13:10)→相馬山(13:35-50)→スルス峠(14:30)→ゆうすげの道(14:35-15:07)→駐車場 (15:10)
榛名山は比較的近いのですが、今まで登ったことがありませんでした。今回、「ゆうすげの道」のマツムシソウを見ることに合わせて、最高峰の掃部ヶ岳とゆうすげの道に近い相馬山に登ることにしました。
掃部ヶ岳
関越自動車道を駒寄スマートICで降りて、県道15号から県道33号を通って、榛名湖畔の榛名湖荘(*1)のすぐ南にある小さな駐車場(トイレあり)に駐車。
(*1)少し古い地図にある国民宿舎榛名湖吾妻荘は、2015年7月に東吾妻町から高崎市に売却され、高崎市が平成29年度(2017年)から、高崎市林間学校榛名湖荘として利用しています。
この駐車場からスタートし、すぐに白い手すりの右端に掃部ヶ岳登山口・硯岩登山口と書かれた白の案内板あり。白い手すりの道に沿って左に登るとすぐに登山道となり、20分程で硯岩へ。
硯岩からの眺めは素晴らしく、榛名湖や外輪山が綺麗に見えていました。
掃部ヶ岳登山口
硯岩からの眺め
(眼下に榛名湖、左に榛名富士、右に氷室山・天目山など。)
硯岩から掃部ヶ岳への道に戻り、笹が茂る道を登って行くと、丸木の階段が連続するやや急な道となります。この丸木の階段は丸木の先の水平部の土がなくなって掘れている段が多く、歩きにくい階段になっています。歩きにくい階段部では、横の笹の斜面に踏み跡ができていて、こちらを歩く方が歩きやすくなっています。
笹の茂る登山道
連続する丸木の階段
丸木の階段が終わって少し登ると山頂に到着。
掃部ヶ岳 山頂
山頂には、10人弱の登山者がおり、これから杏ヶ岳(すももがたけ)に行くグループもあり。山頂からは、南東~西南西方向の展望が良く、南東方向に幡矢ヶ岳・鐘原ヶ岳や少し遠くにぼんやりと東西の御荷鉾山が見えており、南西方向には妙義山も見えていました。
南東から南方向
(写真左下の花は、ホツツジのように見えたのですが、ホツツジよりも花が大きく、はっきりしたピンクの花で、何の花だろう?)
妙義山
参考に以下2枚は、掃部ヶ岳山頂からの南東~南西方向の展望図です。南には富士山、南西には南アルプスから八ヶ岳が見えるようです。
南方向
南西方向
小休憩のあとすぐに下山です。山頂下に東側の好展望箇所があり榛名湖と周囲の山々が綺麗に見えていました。
山頂下の好展望箇所より榛名湖と周囲の山々
(湖畔にビジターセンター付近と左手奥に尖峰の相馬山)
同上 左側のややアップ
(中央やや右の薄緑で横に見えるのが松之沢グラウンド、その右がゆうすげの道)
下りは、丸木の階段と笹の中の道を速足で下り、硯岩には寄らなかったので山頂から40分弱で駐車場に到着。
往復で2時間弱、硯岩と山頂近辺の展望は良かったのですが、笹原歩きが長くて花が少ない往復の道でした。(花の写真を撮ったのはノコンギクくらい。)
相馬山
続いて相馬山に登るために車で沼の原の松之沢グラウンド駐車場に移動。
松之沢グラウンド駐車場(右)とゆうすげの道入口(左)
駐車場から「ゆうすげの道入口」の道標を左手に見て、舗装道路を100mほど歩くと、道路脇に関東ふれあいの道の大きい案内板とスルス峠・ヤセオネ峠方向の道標があり、ガードレールを越えて木製の階段を登って行きます。
関東ふれあいの道の案内板と木の階段の登り
木の階段を登るとすぐに陽の当たるなだらかな稜線になります。稜線の道は秋の花が多く咲いており(*2)、涼しい風も吹いて、心地良い稜線歩きでした。
(*2)稜線の道から相馬山山頂までで写真を撮った花
ツリガネニンジン、タムラソウ、ワレモコウ、ノコンギク、キオン、ママコナ、シモツケ、シラヤマギク、マツムシソウなど
なだらかな稜線から樹林の間に見えた相馬山
タムラソウとヒョウモンチョウ
途中に、「スルス岩3分」と書かれた小さな案内板があったので、登ってみることに。急な岩混じりの登りのあと、最後に鉄ハシゴを登って岩の上に到着。岩の上には、カラス天狗の石像があり、一人の女性が展望を楽しんでいるようでした。
岩の上からは、正面に榛名富士、右奥に烏帽子ヶ岳、眼下にゆうすげの道のある沼の原が広がっていました。
岩の上に登るハシゴ
スルス岩の上より
岩の上から慎重に下って、スルス峠(磨墨峠)へ。途中東屋があり、その先から振り返ると垂直に張り出したようなスルス岩が見えていました。先ほど登ったスルス岩の全体はこんな形なのですね。
振り返って見るスルス岩
(岩峰の右上部に小さくカラス天狗の石像が見えます。)
スルス峠
スルス峠から先は稜線の下の樹林帯の道となり、途中石の階段も登って、相馬山の分岐に到着。
石の階段
相馬山とヤセオネ峠の分岐
赤い鳥居の下を通って山頂方向へ。登りは苔むした岩が露出する急斜面となり、途中に鉄ハシゴが3本。3本目は長いハシゴでした。
長い鉄ハシゴ
山頂は石像や祠が並んでおり、黒髪山神社があります。
相馬山 山頂
山頂の黒髪山神社
山頂からは、南東~西南西方向の展望が良く、南東には前橋の市街地も綺麗に見えていました。南方向は奥武蔵の山が薄らと見えており、手前に埼玉県境に近い山が見えていました、さらに南西方向の奥の雲取山などはほとんど霞んで見えず。
山頂より薄っすらと奥武蔵の山と手前に埼玉県境近くの山
(手前の市街地は安中付近、中央の市街地は吉井町付近)
以下2枚、相馬山からの南東~南西の展望図です。掃部ヶ岳と同じように、南には富士山、南西には南アルプスから八ヶ岳が見えるようです。
南方向
南~南西方向
下りは分岐までの急斜面を慎重に歩き、分岐からの歩きやすい道を軽快に歩いて、スルス峠から、ゆうすげの道へ。(ゆうすげの道に咲く花は前の記事で紹介いたしました。)
相馬山の方は、花が多い稜線歩きとスルス岩や山頂からの眺め、苔むした岩の急斜面と長いハシゴの登りなど、なかなか楽しめた山歩きでした。
タムラソウと花に止まるヒョウモンチョウ・セセリチョウ(帰りの道で)
(写真が小さくて分かりにくいですが、1匹のヒョウモンチョウと8匹のセセリチョウが写っています。)
ちなみに、榛名山は、「新・花の百名山」に入っており、代表花としてユウスゲが挙げられているようです。
榛名山
掃部ヶ岳(かもんがたけ)、1449m:群馬県高崎市・東吾妻町
相馬山(そうまやま)、1411m:群馬県高崎市・渋川市
歩いたコースと時間
掃部ヶ岳 : 榛名湖荘南駐車場(9:38)→登山口→硯岩(10:00)→掃部ヶ岳(10:45-55)→硯岩分岐(11:20)→駐車場(11:32)
相馬山 : 松之沢グラウンド駐車場(12:00)→スルス岩(12:30)→スルス峠(12:36)→相馬山・ヤセオネ峠分岐 (13:10)→相馬山(13:35-50)→スルス峠(14:30)→ゆうすげの道(14:35-15:07)→駐車場 (15:10)
榛名山は比較的近いのですが、今まで登ったことがありませんでした。今回、「ゆうすげの道」のマツムシソウを見ることに合わせて、最高峰の掃部ヶ岳とゆうすげの道に近い相馬山に登ることにしました。
掃部ヶ岳
関越自動車道を駒寄スマートICで降りて、県道15号から県道33号を通って、榛名湖畔の榛名湖荘(*1)のすぐ南にある小さな駐車場(トイレあり)に駐車。
(*1)少し古い地図にある国民宿舎榛名湖吾妻荘は、2015年7月に東吾妻町から高崎市に売却され、高崎市が平成29年度(2017年)から、高崎市林間学校榛名湖荘として利用しています。
この駐車場からスタートし、すぐに白い手すりの右端に掃部ヶ岳登山口・硯岩登山口と書かれた白の案内板あり。白い手すりの道に沿って左に登るとすぐに登山道となり、20分程で硯岩へ。
硯岩からの眺めは素晴らしく、榛名湖や外輪山が綺麗に見えていました。
掃部ヶ岳登山口
硯岩からの眺め
(眼下に榛名湖、左に榛名富士、右に氷室山・天目山など。)
硯岩から掃部ヶ岳への道に戻り、笹が茂る道を登って行くと、丸木の階段が連続するやや急な道となります。この丸木の階段は丸木の先の水平部の土がなくなって掘れている段が多く、歩きにくい階段になっています。歩きにくい階段部では、横の笹の斜面に踏み跡ができていて、こちらを歩く方が歩きやすくなっています。
笹の茂る登山道
連続する丸木の階段
丸木の階段が終わって少し登ると山頂に到着。
掃部ヶ岳 山頂
山頂には、10人弱の登山者がおり、これから杏ヶ岳(すももがたけ)に行くグループもあり。山頂からは、南東~西南西方向の展望が良く、南東方向に幡矢ヶ岳・鐘原ヶ岳や少し遠くにぼんやりと東西の御荷鉾山が見えており、南西方向には妙義山も見えていました。
南東から南方向
(写真左下の花は、ホツツジのように見えたのですが、ホツツジよりも花が大きく、はっきりしたピンクの花で、何の花だろう?)
妙義山
参考に以下2枚は、掃部ヶ岳山頂からの南東~南西方向の展望図です。南には富士山、南西には南アルプスから八ヶ岳が見えるようです。
南方向
南西方向
小休憩のあとすぐに下山です。山頂下に東側の好展望箇所があり榛名湖と周囲の山々が綺麗に見えていました。
山頂下の好展望箇所より榛名湖と周囲の山々
(湖畔にビジターセンター付近と左手奥に尖峰の相馬山)
同上 左側のややアップ
(中央やや右の薄緑で横に見えるのが松之沢グラウンド、その右がゆうすげの道)
下りは、丸木の階段と笹の中の道を速足で下り、硯岩には寄らなかったので山頂から40分弱で駐車場に到着。
往復で2時間弱、硯岩と山頂近辺の展望は良かったのですが、笹原歩きが長くて花が少ない往復の道でした。(花の写真を撮ったのはノコンギクくらい。)
相馬山
続いて相馬山に登るために車で沼の原の松之沢グラウンド駐車場に移動。
松之沢グラウンド駐車場(右)とゆうすげの道入口(左)
駐車場から「ゆうすげの道入口」の道標を左手に見て、舗装道路を100mほど歩くと、道路脇に関東ふれあいの道の大きい案内板とスルス峠・ヤセオネ峠方向の道標があり、ガードレールを越えて木製の階段を登って行きます。
関東ふれあいの道の案内板と木の階段の登り
木の階段を登るとすぐに陽の当たるなだらかな稜線になります。稜線の道は秋の花が多く咲いており(*2)、涼しい風も吹いて、心地良い稜線歩きでした。
(*2)稜線の道から相馬山山頂までで写真を撮った花
ツリガネニンジン、タムラソウ、ワレモコウ、ノコンギク、キオン、ママコナ、シモツケ、シラヤマギク、マツムシソウなど
なだらかな稜線から樹林の間に見えた相馬山
タムラソウとヒョウモンチョウ
途中に、「スルス岩3分」と書かれた小さな案内板があったので、登ってみることに。急な岩混じりの登りのあと、最後に鉄ハシゴを登って岩の上に到着。岩の上には、カラス天狗の石像があり、一人の女性が展望を楽しんでいるようでした。
岩の上からは、正面に榛名富士、右奥に烏帽子ヶ岳、眼下にゆうすげの道のある沼の原が広がっていました。
岩の上に登るハシゴ
スルス岩の上より
岩の上から慎重に下って、スルス峠(磨墨峠)へ。途中東屋があり、その先から振り返ると垂直に張り出したようなスルス岩が見えていました。先ほど登ったスルス岩の全体はこんな形なのですね。
振り返って見るスルス岩
(岩峰の右上部に小さくカラス天狗の石像が見えます。)
スルス峠
スルス峠から先は稜線の下の樹林帯の道となり、途中石の階段も登って、相馬山の分岐に到着。
石の階段
相馬山とヤセオネ峠の分岐
赤い鳥居の下を通って山頂方向へ。登りは苔むした岩が露出する急斜面となり、途中に鉄ハシゴが3本。3本目は長いハシゴでした。
長い鉄ハシゴ
山頂は石像や祠が並んでおり、黒髪山神社があります。
相馬山 山頂
山頂の黒髪山神社
山頂からは、南東~西南西方向の展望が良く、南東には前橋の市街地も綺麗に見えていました。南方向は奥武蔵の山が薄らと見えており、手前に埼玉県境に近い山が見えていました、さらに南西方向の奥の雲取山などはほとんど霞んで見えず。
山頂より薄っすらと奥武蔵の山と手前に埼玉県境近くの山
(手前の市街地は安中付近、中央の市街地は吉井町付近)
以下2枚、相馬山からの南東~南西の展望図です。掃部ヶ岳と同じように、南には富士山、南西には南アルプスから八ヶ岳が見えるようです。
南方向
南~南西方向
下りは分岐までの急斜面を慎重に歩き、分岐からの歩きやすい道を軽快に歩いて、スルス峠から、ゆうすげの道へ。(ゆうすげの道に咲く花は前の記事で紹介いたしました。)
相馬山の方は、花が多い稜線歩きとスルス岩や山頂からの眺め、苔むした岩の急斜面と長いハシゴの登りなど、なかなか楽しめた山歩きでした。
タムラソウと花に止まるヒョウモンチョウ・セセリチョウ(帰りの道で)
(写真が小さくて分かりにくいですが、1匹のヒョウモンチョウと8匹のセセリチョウが写っています。)
ちなみに、榛名山は、「新・花の百名山」に入っており、代表花としてユウスゲが挙げられているようです。
花巡り2 ・・・ シュウカイドウの群生地とマツムシソウの群落地 [花]
一昨年の5月に、『絶景 日本の花巡り』(*)の本の紹介をし、その本に掲載されていた、クマガイソウの群生地とシラネアオイの群生地を訪ね、記事にしました。
(*)別冊趣味の山野草『絶景 日本の花巡り』(野に山にあなたも行けるお花畑)、(株)栃の葉書房(2015年4月1日発行)
前回の花巡り(2015年5月)の記事
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-05-13
今回は、その本にあるシュウカイドウの群生地とマツムシソウの群落地を訪ねたので紹介致します。
1. 出流ふれあいの森 シュウカイドウ 栃木県栃木市出流町
(栃木市の国道293号から県道32号に入り、県道202号を通って満願寺手前で右折)
2. 榛名山 沼の原 ゆうすげの道 マツムシソウの群舞 群馬県高崎市榛名町榛名山
(県道33号沿いの県立榛名公園松ノ沢グラウンド駐車場の向かいがユウスゲの道入口)
まずは、「出流ふれあいの森」のシュウカイドウです。
2017年9月2日(土) 13:00~13:45
シュウカイドウの群生地(上流側から下流を見る)
出流ふれあいの森に入るとすぐに(南端)に駐車場があり、その駐車場のすぐ下の小さな川の両岸に200m以上にわたってシュウカイドウの群生が続いています。
例年8月下旬から9月上旬が見頃のようですが、今年はちょうどこの日が見頃だったようで、見事な大群生を見ることができました。
シュウカイドウの群生地(駐車場横から撮影)
シュウカイドウのアップ
上流左岸より
同上
同上 対岸の群生をややアップで
川辺に下りて撮影 → 1枚目の写真
川には長靴を履いたアマチュアカメラマンが数人いたので、川の中からの群生も見てみたくなって、ズボンをたくし上げて裸足で川に入って撮影(笑)。
常連のカメラマンに聞くと、長靴必携とのこと。
川に入って撮影
シュウカイドウの群生地(下流側より)
シュウカイドウのアップ
駐車場にあった案内図(左下のピンクの線の範囲が群生地)
ここでは、シュウカイドウを見る他に満願寺への参拝、門前にある美味しい蕎麦屋で蕎麦を食べるのもいいでしょうね。
秋海棠 西瓜の色に咲きにけり 松尾芭蕉
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
次に、榛名山の「ゆうすげの道」のマツムシソウです。
2017年9月3日(日) 14:40~15:10
榛名山には登ったことがなかったので、トレーニングを兼ねて、掃部ヶ岳(かもんがたけ)と相馬山に登り、相馬山から下って「ゆうすげの道」(の一部)を歩き、マツムシソウの群落地を見たものです。
マツムシソウは見頃をやや過ぎており、花びらが散ったあとの緑の球状の果実がやや多くなっていましたが、沼の原に咲くマツムシソウの群落とその他の多くの秋の花の乱舞する光景を見ることができ、登山の後の疲れを癒すことができいい山歩きとなりました。
1週間くらい前だとさらに素晴らしいマツムシソウの群落が見られたでしょうね。
マツムシソウのアップ
スルス峠から「ゆうすげの道」に入ってすぐの所に、早速マツムシソウの小群落。正面には、榛名富士が。
マツムシソウの小群落
ススキと正面に榛名富士
マツムシソウの他にキンミズヒキ、オミナエシ、ワレモコウ、アザミ、ツリガネニンジンその他多くの花が咲いていて見応えがありました。
花好きの人が花を楽しみながら周遊すればいろんな花も発見できて、大喜びでしょうね。
キンミズヒキ
マツムシソウ
マツムシソウとオミナエシ
ワレモコウとマツムシソウ
マツムシソウの小群落
同上
アザミに止まるアカタテハ
ワレモコウ(中央やや右手前)、ツリガネニンジン(右)とマツムシソウ(左)
マツムシソウの小群落ややアップ
咲き残ったユウスゲも3、4本見ることができました。
ツリガネニンジン(白花) ユウスゲ
ゆうすげの道入口
(道路を挟んで反対側が、県立榛名公園松ノ沢グラウンド駐車場です。)
「ゆうすげの道」のユウスゲも上記の本には、『夏揺れるユウスゲ』(7月下旬~8月上旬)、として掲載されており、花は午後3時頃から咲くが、ユウスゲ鑑賞のベストは午後5時から日没までと書かれています。
(「ゆうすげの道」全体の周遊は、約1時間半程度。)
榛名山周辺マップ
(*)別冊趣味の山野草『絶景 日本の花巡り』(野に山にあなたも行けるお花畑)、(株)栃の葉書房(2015年4月1日発行)
前回の花巡り(2015年5月)の記事
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-05-13
今回は、その本にあるシュウカイドウの群生地とマツムシソウの群落地を訪ねたので紹介致します。
1. 出流ふれあいの森 シュウカイドウ 栃木県栃木市出流町
(栃木市の国道293号から県道32号に入り、県道202号を通って満願寺手前で右折)
2. 榛名山 沼の原 ゆうすげの道 マツムシソウの群舞 群馬県高崎市榛名町榛名山
(県道33号沿いの県立榛名公園松ノ沢グラウンド駐車場の向かいがユウスゲの道入口)
まずは、「出流ふれあいの森」のシュウカイドウです。
2017年9月2日(土) 13:00~13:45
シュウカイドウの群生地(上流側から下流を見る)
出流ふれあいの森に入るとすぐに(南端)に駐車場があり、その駐車場のすぐ下の小さな川の両岸に200m以上にわたってシュウカイドウの群生が続いています。
例年8月下旬から9月上旬が見頃のようですが、今年はちょうどこの日が見頃だったようで、見事な大群生を見ることができました。
シュウカイドウの群生地(駐車場横から撮影)
シュウカイドウのアップ
上流左岸より
同上
同上 対岸の群生をややアップで
川辺に下りて撮影 → 1枚目の写真
川には長靴を履いたアマチュアカメラマンが数人いたので、川の中からの群生も見てみたくなって、ズボンをたくし上げて裸足で川に入って撮影(笑)。
常連のカメラマンに聞くと、長靴必携とのこと。
川に入って撮影
シュウカイドウの群生地(下流側より)
シュウカイドウのアップ
駐車場にあった案内図(左下のピンクの線の範囲が群生地)
ここでは、シュウカイドウを見る他に満願寺への参拝、門前にある美味しい蕎麦屋で蕎麦を食べるのもいいでしょうね。
秋海棠 西瓜の色に咲きにけり 松尾芭蕉
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
次に、榛名山の「ゆうすげの道」のマツムシソウです。
2017年9月3日(日) 14:40~15:10
榛名山には登ったことがなかったので、トレーニングを兼ねて、掃部ヶ岳(かもんがたけ)と相馬山に登り、相馬山から下って「ゆうすげの道」(の一部)を歩き、マツムシソウの群落地を見たものです。
マツムシソウは見頃をやや過ぎており、花びらが散ったあとの緑の球状の果実がやや多くなっていましたが、沼の原に咲くマツムシソウの群落とその他の多くの秋の花の乱舞する光景を見ることができ、登山の後の疲れを癒すことができいい山歩きとなりました。
1週間くらい前だとさらに素晴らしいマツムシソウの群落が見られたでしょうね。
マツムシソウのアップ
スルス峠から「ゆうすげの道」に入ってすぐの所に、早速マツムシソウの小群落。正面には、榛名富士が。
マツムシソウの小群落
ススキと正面に榛名富士
マツムシソウの他にキンミズヒキ、オミナエシ、ワレモコウ、アザミ、ツリガネニンジンその他多くの花が咲いていて見応えがありました。
花好きの人が花を楽しみながら周遊すればいろんな花も発見できて、大喜びでしょうね。
キンミズヒキ
マツムシソウ
マツムシソウとオミナエシ
ワレモコウとマツムシソウ
マツムシソウの小群落
同上
アザミに止まるアカタテハ
ワレモコウ(中央やや右手前)、ツリガネニンジン(右)とマツムシソウ(左)
マツムシソウの小群落ややアップ
咲き残ったユウスゲも3、4本見ることができました。
ツリガネニンジン(白花) ユウスゲ
ゆうすげの道入口
(道路を挟んで反対側が、県立榛名公園松ノ沢グラウンド駐車場です。)
「ゆうすげの道」のユウスゲも上記の本には、『夏揺れるユウスゲ』(7月下旬~8月上旬)、として掲載されており、花は午後3時頃から咲くが、ユウスゲ鑑賞のベストは午後5時から日没までと書かれています。
(「ゆうすげの道」全体の周遊は、約1時間半程度。)
榛名山周辺マップ
鼻曲山・・・二度上峠から往復 レンゲショウマ咲き乱れる山頂下 [山歩き]
2017年8月24日(木) 晴時々曇り
鼻曲山(はなまがりやま;1655m、関東百名山):群馬県高崎市・長野原町、長野県軽井沢町
8月上旬にトレーニングで古賀志山に登った後、眼科で網膜裂孔の手術(レーザー治療)を行ったため10日間ほど激しい運動はできず、その後も天気が悪いこともあり、なかなか山登りができませんでした。
8月も下旬になってやっと、所属する山の会の山行で、二度上峠(にどあげとうげ)から、この時期レンゲショウマで有名な鼻曲山に登ってきました。参加者23名。
歩いたコースと時間
二度上峠(8:00)→獅子岩(8:20)→氷妻山(8:55)→鼻曲山 西峰(小天狗)(10:35-40)→鼻曲山 東峰(大天狗)(10:45-50)→西峰(10:55-11:20) →氷妻山(12:50-55)→獅子岩→二度上峠 (13:45)
(昭文社、山と高原地図ではコースタイムは、往復で3時間15分です。)
山頂下の北側斜面に咲くレンゲショウマ
高崎ICを降りて、国道406号、県道54号を通って二度上峠へ。
峠からは正面に噴煙を上げる浅間山が綺麗に見えていました。
噴煙を上げる浅間山(二度上峠より)
道路横の駐車場(5,6台駐車できそう。)から登山道に入ります。枯れた笹の中の道を歩いて、獅子岩へ。大人数で獅子岩の横の2m弱の岩場を下るのに時間がかかりました。
枯れた笹の中の道
獅子岩(振り返って見る。左が下りてきた岩場。)
道は枯れた笹の道から笹の茂る道となり。膝から胸くらいの高さの笹の道が続きます。
笹の茂る道を歩いて氷妻山に到着。樹林に囲まれて展望はないので小休憩の後前進。
途中、樹林の間から左側が切れ落ちた山頂付近が見えていました。
笹の茂る道
氷妻山
山頂付近が見えてきた
氷妻山からも笹の道は長く続いて、笹が少なくなると、シダがあちこちに見えるようになり、急登が始まります。(標高1510mあたり。)
なお続く笹の中の道
シダが多くなった道(急登の始まり)
少し登るとレンゲショウマが見られるようになり、急な登山道の両側にだんだん多くなって、密集した群生ではありませんが、あちこちにレンゲショウマが咲いています。
花はまだ蕾もありますが、散ってしまったものも多そうで、1週間くらい最盛期から過ぎているようでした。しかし、まだまだ多くの花が見られ、メンバー全員で大喜び。
群生地に咲くレンゲショウマ、以下4枚。
急登の道なので、レンゲショウマの花を楽しみながら、写真を撮りながらゆっくり登ります。
レンゲショウマの咲く斜面は、オクモミジハグマもかなり多く、薄紫の可愛いソバナの花も所々に咲いていました。
オクモミジハグマとアサギマダラ
ソバナ
レンゲショウマの咲く急斜面が終わり、緩やかな道になってすぐに、西峰の小天狗に到着。西峰は展望が良く、南東から南西側が綺麗に見えていました。
(浅間山や浅間隠山も木の間から見えていました。)
西峰から5分ほどで山頂標識のある東峰(大天狗)へ。
西峰と東峰の山頂周辺では、笹の道やレンゲショウマ咲く斜面では見られなかった、アズマギク、ウスユキソウ、シャジクソウ、キンミズヒキ、ワレモコウ、キオン、ゴマナなどいろんな花が咲いていました。
(カラマツソウやシモツケソウはほとんど終わり。)
鼻曲山 山頂(東峰:大天狗)
東峰は西峰よりは展望がないので、西峰に戻り花や展望を楽しみながら昼食。
西峰(小天狗)から眼下に軽井沢の市街地と遠くに奥秩父の山々(南方向)
同 山頂付近に雲の懸る八ヶ岳連峰(南西方向)
同 妙義山のアップ(南南東方向)
昼食後は来た道を戻ります。レンゲショウマの咲く急斜面を再び花を見ながらゆっくりと下り、笹の茂る道を淡々と下っていきます。
レンゲショウマと下りの登山道
帰りの登山口近くで、キバナアキギリも2,3株発見。
レンゲショウマの季節のこのルートは風がなくて蒸し暑く、虫も多いと聞いていましたが、この日は、風があって稜線上では涼しい風が吹いていて虫もほとんどおらず快適な山歩きでした。
また、笹が深い道が長く続くので、笹が濡れている日には、合羽のズボンを履いていないとずぶ濡れになるとのことですが、この日は、笹は全く濡れておらず、この意味でも快適な山歩きでした。
アアズマギク ウスユキソウ
シャジクソウ キンミズヒキ
ワレモコウ キオン
ゴマナ キバナアキギリ
昨年(2016年)8月25日の御岳山のレンゲショウマの記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2016-09-26
鼻曲山(はなまがりやま;1655m、関東百名山):群馬県高崎市・長野原町、長野県軽井沢町
8月上旬にトレーニングで古賀志山に登った後、眼科で網膜裂孔の手術(レーザー治療)を行ったため10日間ほど激しい運動はできず、その後も天気が悪いこともあり、なかなか山登りができませんでした。
8月も下旬になってやっと、所属する山の会の山行で、二度上峠(にどあげとうげ)から、この時期レンゲショウマで有名な鼻曲山に登ってきました。参加者23名。
歩いたコースと時間
二度上峠(8:00)→獅子岩(8:20)→氷妻山(8:55)→鼻曲山 西峰(小天狗)(10:35-40)→鼻曲山 東峰(大天狗)(10:45-50)→西峰(10:55-11:20) →氷妻山(12:50-55)→獅子岩→二度上峠 (13:45)
(昭文社、山と高原地図ではコースタイムは、往復で3時間15分です。)
山頂下の北側斜面に咲くレンゲショウマ
高崎ICを降りて、国道406号、県道54号を通って二度上峠へ。
峠からは正面に噴煙を上げる浅間山が綺麗に見えていました。
噴煙を上げる浅間山(二度上峠より)
道路横の駐車場(5,6台駐車できそう。)から登山道に入ります。枯れた笹の中の道を歩いて、獅子岩へ。大人数で獅子岩の横の2m弱の岩場を下るのに時間がかかりました。
枯れた笹の中の道
獅子岩(振り返って見る。左が下りてきた岩場。)
道は枯れた笹の道から笹の茂る道となり。膝から胸くらいの高さの笹の道が続きます。
笹の茂る道を歩いて氷妻山に到着。樹林に囲まれて展望はないので小休憩の後前進。
途中、樹林の間から左側が切れ落ちた山頂付近が見えていました。
笹の茂る道
氷妻山
山頂付近が見えてきた
氷妻山からも笹の道は長く続いて、笹が少なくなると、シダがあちこちに見えるようになり、急登が始まります。(標高1510mあたり。)
なお続く笹の中の道
シダが多くなった道(急登の始まり)
少し登るとレンゲショウマが見られるようになり、急な登山道の両側にだんだん多くなって、密集した群生ではありませんが、あちこちにレンゲショウマが咲いています。
花はまだ蕾もありますが、散ってしまったものも多そうで、1週間くらい最盛期から過ぎているようでした。しかし、まだまだ多くの花が見られ、メンバー全員で大喜び。
群生地に咲くレンゲショウマ、以下4枚。
急登の道なので、レンゲショウマの花を楽しみながら、写真を撮りながらゆっくり登ります。
レンゲショウマの咲く斜面は、オクモミジハグマもかなり多く、薄紫の可愛いソバナの花も所々に咲いていました。
オクモミジハグマとアサギマダラ
ソバナ
レンゲショウマの咲く急斜面が終わり、緩やかな道になってすぐに、西峰の小天狗に到着。西峰は展望が良く、南東から南西側が綺麗に見えていました。
(浅間山や浅間隠山も木の間から見えていました。)
西峰から5分ほどで山頂標識のある東峰(大天狗)へ。
西峰と東峰の山頂周辺では、笹の道やレンゲショウマ咲く斜面では見られなかった、アズマギク、ウスユキソウ、シャジクソウ、キンミズヒキ、ワレモコウ、キオン、ゴマナなどいろんな花が咲いていました。
(カラマツソウやシモツケソウはほとんど終わり。)
鼻曲山 山頂(東峰:大天狗)
東峰は西峰よりは展望がないので、西峰に戻り花や展望を楽しみながら昼食。
西峰(小天狗)から眼下に軽井沢の市街地と遠くに奥秩父の山々(南方向)
同 山頂付近に雲の懸る八ヶ岳連峰(南西方向)
同 妙義山のアップ(南南東方向)
昼食後は来た道を戻ります。レンゲショウマの咲く急斜面を再び花を見ながらゆっくりと下り、笹の茂る道を淡々と下っていきます。
レンゲショウマと下りの登山道
帰りの登山口近くで、キバナアキギリも2,3株発見。
レンゲショウマの季節のこのルートは風がなくて蒸し暑く、虫も多いと聞いていましたが、この日は、風があって稜線上では涼しい風が吹いていて虫もほとんどおらず快適な山歩きでした。
また、笹が深い道が長く続くので、笹が濡れている日には、合羽のズボンを履いていないとずぶ濡れになるとのことですが、この日は、笹は全く濡れておらず、この意味でも快適な山歩きでした。
アアズマギク ウスユキソウ
シャジクソウ キンミズヒキ
ワレモコウ キオン
ゴマナ キバナアキギリ
昨年(2016年)8月25日の御岳山のレンゲショウマの記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2016-09-26
本沢温泉泊で天狗岳・・・二日ともガスと小雨、温泉と高山植物を楽しむ [山歩き]
2017年7月26日(水)・27日(木) 曇り時々小雨
天狗岳(てんぐだけ;2645.8m(西天狗岳)、二百名山):長野県茅野市
所属する山の会の宿泊山行で、八ヶ岳の天狗岳に登ってきました。
7年前の2010年10月23日に、単独で今回とはほぼ逆のコースを日帰りで歩いたことがあります。
そのときのコースは、みどり池入口→中山峠→天狗岳→白砂新道→本沢温泉→みどり池入口でした。本沢温泉泊の予定でしたが、本沢温泉に昼頃着いたので雲上の湯に浸かって下山したのでした。
今回は、本沢温泉泊なので、前回宿泊しなかったこともあり、会の山行に参加しました。
一日目
歩いたコースと時間
みどり池入口(9:00)→こまどり沢広場 (10:15-20)→みどり池 (10:55-11:20)→本沢温泉(12:40)
本沢温泉
林道から登山口に入り、少し進んですぐに林道に出ると次の登山道は森林伐採のため通行止め。登山道を迂回して林道歩きとなります。
森林伐採のため林道を通る(林道上部)
林道からみどり池方向へ
途中歩きやすい細い林道を通ります。この道の両側には、センジュガンピ、ヤマオダマキ、イチヤクソウが所々に咲いていました。
センジュガンピ イチヤクソウ
こまどり沢広場から進んで針葉樹林帯を通ってみどり池・しらびそ小屋に到着。みどり池の正面に見える天狗岳はガスでまったく見えず。
しらびそ小屋の池側の窓の外には、リスとウソがヒマワリの種のような餌を食べていました。
こまどり沢広場
みどり池としらびそ小屋
みどり池
餌を食べるリスとウソ
みどり池からは、かつて材木搬出に使われたトロッコの軌道が残る緩やかな道となります。
トロッコの軌道が残る緩やかな道
少し進んで、中山峠分岐から本沢温泉方向に進むと木道のある湿地帯となり、クリンソウの群生地が広がっていました。
花はほとんど終わりで、かろうじて木道付近に2本だけ残っていました。クリンソウの見頃は7月上旬のようで、この頃には、イチョウランも見られるとか。
クリンソウの群生地
咲き残っていた2本
平坦地から、白砂新道付近から西に延びる尾根を越えて、南方向に下り、本沢温泉への林道となり、林道を10分弱進んで本沢温泉に到着。
本沢温泉 → 一枚目の写真
本沢温泉に到着後、小休憩をして、日本最高所の野天風呂である「雲上の湯」に行きました。途中で小雨が降ってきて、小雨の中での入浴。白濁した硫黄泉(*)で温度はやや熱め(43℃くらい?)、でした。
硫黄岳から流れる湯川の河原にある野天の浴槽は解放感・秘湯感満点です。熱めの湯に入って浴槽から出て小雨にあたると、冷たくて気持ちが良いです。
(*)酸性-含硫黄-カルシウム-マグネシウム-硫酸塩温泉 [硫化水素型]、 pHは3.1
雲上の湯
内湯の方は、鉄分を含む薄い茶褐色の濁り湯で、こちらもやや熱め。茶色の析出物が周囲に固化した木製のやや広い湯船に、夕食前と消灯前にのんびりと浸かることができました。
内湯は、野天の「雲上の湯」とは源泉が異なり、鉄分を含むようですが、泉質の分析結果表示は発見できず。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
二日目
歩いたコースと時間
本澤温泉(5:10)→夏沢峠(6:20-50)→箕冠山(7:25)→根石岳 (7:45-50)→白砂新道分岐 (8:02)→東天狗岳(8:30-40) →西天狗岳(9:00-05)→東天狗岳(9:25-35)→(途中で昼食)→中山峠 (11:25)→みどり池 (12:48-13:00)→こまどり沢広場(13:25)→みどり池入口(14:18)
根石岳南の鞍部に咲くコマクサ
早朝の出発
夏沢峠直下は地図で見ると、等高線が密になっていて急坂の登りにくい道かと思っていましたが、やや広い大きなジグザグの道になっていて登りやすいものでした。(vs.中山峠の下りは急下降の道。)
途中で短時間ガスが薄くなって、硫黄岳北側の岩壁も見えていました。
歩きやすい大きなジグザグの道
硫黄岳北側の岩壁
夏沢峠で朝食。小屋の向こうに硫黄岳が見えることもありましたが、写真を撮るときには全くガスに隠れて見えず。
夏沢峠(右がヒュッテ夏沢、左は山びこ荘。正面の硫黄岳は見えず。)
夏沢峠から緩やかな樹林帯の道を歩いて、箕冠山から根石岳へ。途中シャクナゲの花が多く見られました。
箕冠山
箕冠山と根石岳の鞍部
鞍部に咲くコマクサ
コマクサのアップ → 二日目の1枚目の写真
根石岳
白砂新道分岐
東天狗岳山頂がガスの中から見えてきた
東天狗岳が近くなると高山植物の咲くやや急な岩稜となり、花を見ながら登って山頂に到着。
ヨツバシオガマ イブキジャコウソウ
イワオウギ ミヤマダイコンソウ
東天狗岳
山頂もガスの中で周囲は全く見えず。小休憩をしている間に小雨となり、ザックを集めて置いて、カッパを着て西天狗岳へ。
西天狗岳
西天狗岳もガスの中、早々に東天狗岳に戻り中山峠に向かって下ります。
中山峠への下りでは、大きな岩が重なる歩きにくい岩尾根がありますが、ここで東京国立から来た小学5年生のグループ(生徒70名、全員で80名)とすれ違い、我がグループは20名なので、お互いに小グループに分かれて譲りあいで交互にゆっくり気を付けての登り下りでした。
中山峠手前のやや広い開けた場所で昼食。ガスが時々晴れて南に稲子岳南壁が見えていました。
稲子岳南壁
中山峠
中山峠からはすぐに鎖のある急斜面となり、鎖が終わっても急斜面のジグザグ道歩きとなり注意して下ります。この急斜面は、前回登った時には息を切らして登り、きつい斜面との記憶がありました。
急斜面が終わると緩やかな斜面となり、歩きやすい道になります。途中ダケカンバの綺麗な林あり、ここでは針葉樹が下に茂っていて、あまり見慣れない光景のようでした。
ダケカンバの林
緩やかな歩きやすい道が続くのでやや速足で下り、みどり池から来た道を下って行きます。
森林伐採で登山道が通れず林道歩きとなりますが、林道の中間から下部は重機やトラックが頻繁に通ったあとのひどい泥濘の道。
木材をトラックに積み上げる重機の横を通るときに、先頭を歩いた私が(SLだったので)運転手に、大きい声で。
私:『(横を)通りま~っす!』
運転手:『ご迷惑をおかけします。』
私:『カラマツですか?』
運転手:『そうです。ティシュペーパーになります。』
(へぇ~、ティシュペーパーになるんだ。)
木材積み込み場と泥濘の道
長い泥濘の道を、歩きやすい所を選びながらゆっくり歩いて、みどり池入口駐車場に帰ってきました。
2日ともガスと小雨でほとんど眺望のない山歩きでしたが、山の秘湯に浸かり、高山植物も見られたので、まずまずの山行となりました。
今年の夏は天候に恵まれませんね。
以下は、前回2010年10月23日に登ったときの写真2枚。
白砂新道分岐から東天狗岳(中央)と西天狗岳(左)
西天狗岳から南八ヶ岳の峰々
ちなみに、少し古い情報ですが、山の温泉ランキングです。
(『山と溪谷』2007年10月号(保存版 山の温泉大全)より。)
・読者アンケート「あなたの好きな山の温泉はどこですか?」
1位 北アルプス 白馬鑓温泉
2位 安達太良山 くろがね温泉
3位 八ヶ岳 本沢温泉
4位 北アルプス 高天原温泉
5位 那須 三斗小屋温泉
6位 八ヶ岳 赤岳鉱泉
7位 北アルプス 蓮華温泉
8位 北アルプス 阿曾原温泉
9位 北アルプス みくりが池温泉
10位 九重 法華院温泉
11位 北アルプス 仙人温泉
12位 苗場山 赤湯温泉
・高所温泉ランキング
1位 地獄谷温泉(富山県)2300m
2位 本沢温泉(長野県) 2150m
3位 高天原温泉(富山県)2100m
3位 白馬鑓温泉(長野県)2100m
5位 夏沢鉱泉(長野県) 2060m
天狗岳(てんぐだけ;2645.8m(西天狗岳)、二百名山):長野県茅野市
所属する山の会の宿泊山行で、八ヶ岳の天狗岳に登ってきました。
7年前の2010年10月23日に、単独で今回とはほぼ逆のコースを日帰りで歩いたことがあります。
そのときのコースは、みどり池入口→中山峠→天狗岳→白砂新道→本沢温泉→みどり池入口でした。本沢温泉泊の予定でしたが、本沢温泉に昼頃着いたので雲上の湯に浸かって下山したのでした。
今回は、本沢温泉泊なので、前回宿泊しなかったこともあり、会の山行に参加しました。
一日目
歩いたコースと時間
みどり池入口(9:00)→こまどり沢広場 (10:15-20)→みどり池 (10:55-11:20)→本沢温泉(12:40)
本沢温泉
林道から登山口に入り、少し進んですぐに林道に出ると次の登山道は森林伐採のため通行止め。登山道を迂回して林道歩きとなります。
森林伐採のため林道を通る(林道上部)
林道からみどり池方向へ
途中歩きやすい細い林道を通ります。この道の両側には、センジュガンピ、ヤマオダマキ、イチヤクソウが所々に咲いていました。
センジュガンピ イチヤクソウ
こまどり沢広場から進んで針葉樹林帯を通ってみどり池・しらびそ小屋に到着。みどり池の正面に見える天狗岳はガスでまったく見えず。
しらびそ小屋の池側の窓の外には、リスとウソがヒマワリの種のような餌を食べていました。
こまどり沢広場
みどり池としらびそ小屋
みどり池
餌を食べるリスとウソ
みどり池からは、かつて材木搬出に使われたトロッコの軌道が残る緩やかな道となります。
トロッコの軌道が残る緩やかな道
少し進んで、中山峠分岐から本沢温泉方向に進むと木道のある湿地帯となり、クリンソウの群生地が広がっていました。
花はほとんど終わりで、かろうじて木道付近に2本だけ残っていました。クリンソウの見頃は7月上旬のようで、この頃には、イチョウランも見られるとか。
クリンソウの群生地
咲き残っていた2本
平坦地から、白砂新道付近から西に延びる尾根を越えて、南方向に下り、本沢温泉への林道となり、林道を10分弱進んで本沢温泉に到着。
本沢温泉 → 一枚目の写真
本沢温泉に到着後、小休憩をして、日本最高所の野天風呂である「雲上の湯」に行きました。途中で小雨が降ってきて、小雨の中での入浴。白濁した硫黄泉(*)で温度はやや熱め(43℃くらい?)、でした。
硫黄岳から流れる湯川の河原にある野天の浴槽は解放感・秘湯感満点です。熱めの湯に入って浴槽から出て小雨にあたると、冷たくて気持ちが良いです。
(*)酸性-含硫黄-カルシウム-マグネシウム-硫酸塩温泉 [硫化水素型]、 pHは3.1
雲上の湯
内湯の方は、鉄分を含む薄い茶褐色の濁り湯で、こちらもやや熱め。茶色の析出物が周囲に固化した木製のやや広い湯船に、夕食前と消灯前にのんびりと浸かることができました。
内湯は、野天の「雲上の湯」とは源泉が異なり、鉄分を含むようですが、泉質の分析結果表示は発見できず。
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二日目
歩いたコースと時間
本澤温泉(5:10)→夏沢峠(6:20-50)→箕冠山(7:25)→根石岳 (7:45-50)→白砂新道分岐 (8:02)→東天狗岳(8:30-40) →西天狗岳(9:00-05)→東天狗岳(9:25-35)→(途中で昼食)→中山峠 (11:25)→みどり池 (12:48-13:00)→こまどり沢広場(13:25)→みどり池入口(14:18)
根石岳南の鞍部に咲くコマクサ
早朝の出発
夏沢峠直下は地図で見ると、等高線が密になっていて急坂の登りにくい道かと思っていましたが、やや広い大きなジグザグの道になっていて登りやすいものでした。(vs.中山峠の下りは急下降の道。)
途中で短時間ガスが薄くなって、硫黄岳北側の岩壁も見えていました。
歩きやすい大きなジグザグの道
硫黄岳北側の岩壁
夏沢峠で朝食。小屋の向こうに硫黄岳が見えることもありましたが、写真を撮るときには全くガスに隠れて見えず。
夏沢峠(右がヒュッテ夏沢、左は山びこ荘。正面の硫黄岳は見えず。)
夏沢峠から緩やかな樹林帯の道を歩いて、箕冠山から根石岳へ。途中シャクナゲの花が多く見られました。
箕冠山
箕冠山と根石岳の鞍部
鞍部に咲くコマクサ
コマクサのアップ → 二日目の1枚目の写真
根石岳
白砂新道分岐
東天狗岳山頂がガスの中から見えてきた
東天狗岳が近くなると高山植物の咲くやや急な岩稜となり、花を見ながら登って山頂に到着。
ヨツバシオガマ イブキジャコウソウ
イワオウギ ミヤマダイコンソウ
東天狗岳
山頂もガスの中で周囲は全く見えず。小休憩をしている間に小雨となり、ザックを集めて置いて、カッパを着て西天狗岳へ。
西天狗岳
西天狗岳もガスの中、早々に東天狗岳に戻り中山峠に向かって下ります。
中山峠への下りでは、大きな岩が重なる歩きにくい岩尾根がありますが、ここで東京国立から来た小学5年生のグループ(生徒70名、全員で80名)とすれ違い、我がグループは20名なので、お互いに小グループに分かれて譲りあいで交互にゆっくり気を付けての登り下りでした。
中山峠手前のやや広い開けた場所で昼食。ガスが時々晴れて南に稲子岳南壁が見えていました。
稲子岳南壁
中山峠
中山峠からはすぐに鎖のある急斜面となり、鎖が終わっても急斜面のジグザグ道歩きとなり注意して下ります。この急斜面は、前回登った時には息を切らして登り、きつい斜面との記憶がありました。
急斜面が終わると緩やかな斜面となり、歩きやすい道になります。途中ダケカンバの綺麗な林あり、ここでは針葉樹が下に茂っていて、あまり見慣れない光景のようでした。
ダケカンバの林
緩やかな歩きやすい道が続くのでやや速足で下り、みどり池から来た道を下って行きます。
森林伐採で登山道が通れず林道歩きとなりますが、林道の中間から下部は重機やトラックが頻繁に通ったあとのひどい泥濘の道。
木材をトラックに積み上げる重機の横を通るときに、先頭を歩いた私が(SLだったので)運転手に、大きい声で。
私:『(横を)通りま~っす!』
運転手:『ご迷惑をおかけします。』
私:『カラマツですか?』
運転手:『そうです。ティシュペーパーになります。』
(へぇ~、ティシュペーパーになるんだ。)
木材積み込み場と泥濘の道
長い泥濘の道を、歩きやすい所を選びながらゆっくり歩いて、みどり池入口駐車場に帰ってきました。
2日ともガスと小雨でほとんど眺望のない山歩きでしたが、山の秘湯に浸かり、高山植物も見られたので、まずまずの山行となりました。
今年の夏は天候に恵まれませんね。
以下は、前回2010年10月23日に登ったときの写真2枚。
白砂新道分岐から東天狗岳(中央)と西天狗岳(左)
西天狗岳から南八ヶ岳の峰々
ちなみに、少し古い情報ですが、山の温泉ランキングです。
(『山と溪谷』2007年10月号(保存版 山の温泉大全)より。)
・読者アンケート「あなたの好きな山の温泉はどこですか?」
1位 北アルプス 白馬鑓温泉
2位 安達太良山 くろがね温泉
3位 八ヶ岳 本沢温泉
4位 北アルプス 高天原温泉
5位 那須 三斗小屋温泉
6位 八ヶ岳 赤岳鉱泉
7位 北アルプス 蓮華温泉
8位 北アルプス 阿曾原温泉
9位 北アルプス みくりが池温泉
10位 九重 法華院温泉
11位 北アルプス 仙人温泉
12位 苗場山 赤湯温泉
・高所温泉ランキング
1位 地獄谷温泉(富山県)2300m
2位 本沢温泉(長野県) 2150m
3位 高天原温泉(富山県)2100m
3位 白馬鑓温泉(長野県)2100m
5位 夏沢鉱泉(長野県) 2060m
平標山・仙ノ倉山・・・花の百名山 初夏の花は終わり、盛夏の花の咲き始め [山歩き]
2017年7月19日(水) 晴れ時々曇り
平標山(たいらっぴょうやま;1984m、花の百名山(*)):群馬県みなかみ町・新潟県南魚沼市
仙ノ倉山(せんのくらやま;2026m、二百名山):同上
(*)NHK版 花の百名山、決定版 花の百名山・・・主な花はどちらもキンコウカ
ニッコウキスゲの小群生地と平標山(仙ノ倉山への途中の道より)
6月中旬に皇海山に登ったメンバー4人で、ハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる花の平標山に6月下旬から7月初めに行こうとの提案があり、チャンスを狙っていたのですが、他の山行や天気が悪い日が多くなかなか行けませんでした。
やっと7月19日になって、4人の都合もよく、天気も良くなりそうなので決行。平標山から仙ノ倉山への鞍部のお花畑まで時間がかかるようなら仙ノ倉山へは行かないことにして、松手ルートから時計回りで登ることにしました。
歩いたコースと時間
平標登山口(7:23)→送電線鉄塔 (8:35-40)→松手山 (9:17-25)→平標山(10:54-11:05)→仙ノ倉山(11:58-12:30)→平標山(13:20-35)→平標山の家 (14:10-20)→平元新道登山口 (15:13)→平標登山口(16:05)
メンバーの一人のKさんは新潟県出身で、国道17号をよく通っており、道路事情が良く分かっていたため、栃木県小山の道の駅からKさんの運転で平標登山口駐車場まで2時間で到着。
予定より早い時間から登れることになったので、仙ノ倉山まで行けそうです。
松手ルート登山口から急登の道を休みながら登り、高さ120mの送電線の鉄塔の横を通って松手山へ。途中、クルマユリやカラマツソウが咲いていました。
クルマユリ カラマツソウ
送電線鉄塔の先から苗場スキー場
松手山
松手山からの平坦な道と緩やかな登りの道の両側には、ハナニガナが続いて咲いていました。
緩やかな登りのあと、平標山北西の肩に登る道はやや急登となりますが、ここもお花畑が続き、多くの花が咲いています。シモツケソウ、タテヤマウツボグサ、キオン等はまだ蕾が多く咲き始めで、ハクサンフウロ他多くの花が咲いているのですが、一面お花畑となるには少し早かったようです。
松手山の先から平標山方向
平坦地から山頂北東の肩へのやや急な登り(山頂方向は雲の中)
ハナニガナ タテヤマウツボグサ
シモツケソウ オオバギボウシ
ハクサンフウロ ミヤマコゴメグサ
北東の肩からは緩やかな道となり山頂に到着。山頂はガスに覆われて周囲は見えず。
山頂で小休憩して、仙ノ倉山へ。
平標山 山頂
仙ノ倉山方向への下り
6月中旬からハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる平標山から仙ノ倉山への道の鞍部では、それらの花はほとんど残っておらず、全体的に花は少なかったものです。
鞍部から仙ノ倉山までは、ハクサンフウロ、カラマツソウが多く、オノエランも所々に咲いていました。ハクサンシャクナゲも終盤で、ヨツバシオガマ、ウサギギクは咲き始め。
鞍部から登りとなり少し進むと登山道の両側にニッコウキスゲの小群生地があり、ちょうど見頃でした。
ニッコウキスゲの群生地
ニッコウキスゲ群生地上から平標山 → 一枚目の写真
ハクサンイチゲ(この日見たのはこの花だけ) ヨツバシオガマ
オノエラン ウサギギク
ニッコウキスゲと仙ノ倉山山頂(白い花はカラマツソウ)
仙ノ倉山への最後の登り(右側下に残雪あり)
仙ノ倉山山頂に到着、山頂はやはりガスで眺望はなし。ここでガスが晴れることを期待して昼食。
仙ノ倉山 山頂
昼食中に、谷川岳方向から男女2人と単独の男性が登ってきました。単独の男性は、朝6時に肩の小屋を出てちょうど6時間で到着とか。
昼食後少し待ってもガスは晴れそうで晴れないので下山開始。
木の階段のすぐ横に咲くハクサンフウロやカラマツソウが綺麗でした。
カラマツソウ(蕾や蕊の薄紫色が綺麗でした。)
ニッコウキスゲの群生地を下る
東芝ランプ(肩ノ小屋ヨリ 10500m)の標識
(肩の小屋より10000mの標識もありました。)
鞍部からやや長い木の階段を登り平標山に戻って小休憩をしていると、ガスが晴れて綺麗に仙ノ倉山が見えてきました。
平標山から仙ノ倉山(左から2番目のピークが山頂)
仙ノ倉山をバックに
ずっと雲で見えなかった苗場山も雲の間から僅かに見えるようになりました。
雲の間から苗場山
ガスが晴れて強い日差しとなった中を下山開始です。木製の階段が続く道を下ります。
平標山の家への下り
山の家が近くなり、登山道横に点在する池塘ではキンコウカが咲き始め。4,5日くらい後には満開になり一面が黄色になりそうです。
咲き始めのキンコウカ
平標山の家で、小屋の外の流し台に引かれて流されている冷たい「仙平清水」を飲んで休憩。
平標山の家と山頂方向
山の家の裏側から東方向を見る
山の家から、長く続く丸太の階段の道を下って、平元新道登山口から林道を歩いて登山口の駐車場へ。
途中の「折らないで下さい!! 採らないで!!」の看板があるオオナルコユリの花は終盤。
オオナルコユリ
連続する丸木の階段
一面のお花畑を期待して登りましたが、仙ノ倉山方向への鞍部のお花畑では人気の花は終わっており、平標山の北東の肩への登りのお花畑も花が満開になるには少し時期が早かったようです。それでもさすがに花の平標山と呼ばれるだけあって、上部では多くの花を見ながら緩やかな稜線歩きを楽しむことができました。
やはり、6月の中旬から下旬の、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、チングルマが一面に咲くお花畑が見てみたいですね。
平標山は、今回初めて時計回りで登りましたが、3回登ってみての感想として、長く続く木の階段の登り下りは案外疲れるので、松手山ルートの往復が一番時間的にも短いし楽なのかなと思いました。
以下は、14年前に初めて登ったときの写真2枚。
仙ノ倉山下から苗場山と平標山(2003年9月23日)
仙ノ倉山下から北東方向の眺望(同上)
前回(2015/8/27)の平標山登山の記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-09-14
平標山(たいらっぴょうやま;1984m、花の百名山(*)):群馬県みなかみ町・新潟県南魚沼市
仙ノ倉山(せんのくらやま;2026m、二百名山):同上
(*)NHK版 花の百名山、決定版 花の百名山・・・主な花はどちらもキンコウカ
ニッコウキスゲの小群生地と平標山(仙ノ倉山への途中の道より)
6月中旬に皇海山に登ったメンバー4人で、ハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる花の平標山に6月下旬から7月初めに行こうとの提案があり、チャンスを狙っていたのですが、他の山行や天気が悪い日が多くなかなか行けませんでした。
やっと7月19日になって、4人の都合もよく、天気も良くなりそうなので決行。平標山から仙ノ倉山への鞍部のお花畑まで時間がかかるようなら仙ノ倉山へは行かないことにして、松手ルートから時計回りで登ることにしました。
歩いたコースと時間
平標登山口(7:23)→送電線鉄塔 (8:35-40)→松手山 (9:17-25)→平標山(10:54-11:05)→仙ノ倉山(11:58-12:30)→平標山(13:20-35)→平標山の家 (14:10-20)→平元新道登山口 (15:13)→平標登山口(16:05)
メンバーの一人のKさんは新潟県出身で、国道17号をよく通っており、道路事情が良く分かっていたため、栃木県小山の道の駅からKさんの運転で平標登山口駐車場まで2時間で到着。
予定より早い時間から登れることになったので、仙ノ倉山まで行けそうです。
松手ルート登山口から急登の道を休みながら登り、高さ120mの送電線の鉄塔の横を通って松手山へ。途中、クルマユリやカラマツソウが咲いていました。
クルマユリ カラマツソウ
送電線鉄塔の先から苗場スキー場
松手山
松手山からの平坦な道と緩やかな登りの道の両側には、ハナニガナが続いて咲いていました。
緩やかな登りのあと、平標山北西の肩に登る道はやや急登となりますが、ここもお花畑が続き、多くの花が咲いています。シモツケソウ、タテヤマウツボグサ、キオン等はまだ蕾が多く咲き始めで、ハクサンフウロ他多くの花が咲いているのですが、一面お花畑となるには少し早かったようです。
松手山の先から平標山方向
平坦地から山頂北東の肩へのやや急な登り(山頂方向は雲の中)
ハナニガナ タテヤマウツボグサ
シモツケソウ オオバギボウシ
ハクサンフウロ ミヤマコゴメグサ
北東の肩からは緩やかな道となり山頂に到着。山頂はガスに覆われて周囲は見えず。
山頂で小休憩して、仙ノ倉山へ。
平標山 山頂
仙ノ倉山方向への下り
6月中旬からハクサンイチゲやハクサンコザクラが満開になる平標山から仙ノ倉山への道の鞍部では、それらの花はほとんど残っておらず、全体的に花は少なかったものです。
鞍部から仙ノ倉山までは、ハクサンフウロ、カラマツソウが多く、オノエランも所々に咲いていました。ハクサンシャクナゲも終盤で、ヨツバシオガマ、ウサギギクは咲き始め。
鞍部から登りとなり少し進むと登山道の両側にニッコウキスゲの小群生地があり、ちょうど見頃でした。
ニッコウキスゲの群生地
ニッコウキスゲ群生地上から平標山 → 一枚目の写真
ハクサンイチゲ(この日見たのはこの花だけ) ヨツバシオガマ
オノエラン ウサギギク
ニッコウキスゲと仙ノ倉山山頂(白い花はカラマツソウ)
仙ノ倉山への最後の登り(右側下に残雪あり)
仙ノ倉山山頂に到着、山頂はやはりガスで眺望はなし。ここでガスが晴れることを期待して昼食。
仙ノ倉山 山頂
昼食中に、谷川岳方向から男女2人と単独の男性が登ってきました。単独の男性は、朝6時に肩の小屋を出てちょうど6時間で到着とか。
昼食後少し待ってもガスは晴れそうで晴れないので下山開始。
木の階段のすぐ横に咲くハクサンフウロやカラマツソウが綺麗でした。
カラマツソウ(蕾や蕊の薄紫色が綺麗でした。)
ニッコウキスゲの群生地を下る
東芝ランプ(肩ノ小屋ヨリ 10500m)の標識
(肩の小屋より10000mの標識もありました。)
鞍部からやや長い木の階段を登り平標山に戻って小休憩をしていると、ガスが晴れて綺麗に仙ノ倉山が見えてきました。
平標山から仙ノ倉山(左から2番目のピークが山頂)
仙ノ倉山をバックに
ずっと雲で見えなかった苗場山も雲の間から僅かに見えるようになりました。
雲の間から苗場山
ガスが晴れて強い日差しとなった中を下山開始です。木製の階段が続く道を下ります。
平標山の家への下り
山の家が近くなり、登山道横に点在する池塘ではキンコウカが咲き始め。4,5日くらい後には満開になり一面が黄色になりそうです。
咲き始めのキンコウカ
平標山の家で、小屋の外の流し台に引かれて流されている冷たい「仙平清水」を飲んで休憩。
平標山の家と山頂方向
山の家の裏側から東方向を見る
山の家から、長く続く丸太の階段の道を下って、平元新道登山口から林道を歩いて登山口の駐車場へ。
途中の「折らないで下さい!! 採らないで!!」の看板があるオオナルコユリの花は終盤。
オオナルコユリ
連続する丸木の階段
一面のお花畑を期待して登りましたが、仙ノ倉山方向への鞍部のお花畑では人気の花は終わっており、平標山の北東の肩への登りのお花畑も花が満開になるには少し時期が早かったようです。それでもさすがに花の平標山と呼ばれるだけあって、上部では多くの花を見ながら緩やかな稜線歩きを楽しむことができました。
やはり、6月の中旬から下旬の、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、チングルマが一面に咲くお花畑が見てみたいですね。
平標山は、今回初めて時計回りで登りましたが、3回登ってみての感想として、長く続く木の階段の登り下りは案外疲れるので、松手山ルートの往復が一番時間的にも短いし楽なのかなと思いました。
以下は、14年前に初めて登ったときの写真2枚。
仙ノ倉山下から苗場山と平標山(2003年9月23日)
仙ノ倉山下から北東方向の眺望(同上)
前回(2015/8/27)の平標山登山の記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-09-14
西吾妻山・・・グランデコパノラマゴンドラ山頂駅から往復、ガスの中お花畑の花を楽しむ [山歩き]
2017年7月12日(水):小雨後曇り
西吾妻山(にしあずまやま;2,035m):福島県北塩原村・山形県米沢市
西吾妻小屋
所属する山の会の山行で、福島県のグランデコスノーリゾートのパノラマゴンドラ山頂駅から西吾妻山を往復してきました。(参加者23名。)
下山時の最後だけ雲が晴れて周囲の一部の山々等が見えましたが、一日中曇りで、山の上部はガスが懸ることが多く、ガスの中で展望の全くない山歩きでした。
それでも、西大巓から西吾妻小屋の間に続くお花畑では、ガスの中、登山道の周囲一帯に咲く多くの花々を楽しむことができました。
晴れていれば素晴らしい展望も見られたでしょうね。
歩いたコースと時間
パノラマゴンドラ山頂駅(9:00)→西大巓(11:25-30)→西吾妻小屋(12:25-13:00)→西吾妻山(13:15)→西吾妻小屋(10:25-30)→西大巓(14:15-20)→パノラマゴンドラ山頂駅(15:40)
グランデコスノーリゾートに到着すると、小雨が降っており、レインウエアーを着て朝一番(8:30)のゴンドラに乗り、ゴンドラ山頂駅から登山開始。
グランデコスノーリゾート下部(右の階段を登ってパノラマゴンドラ乗り場へ)
パノラマゴンドラ山頂駅前のスキーゲレンデと案内板(登山道は右方向)
(大きい案内板の下に、ヒオウギアヤメの群生あり。)
ゲレンデの道から樹林帯の登りへ。ゲレンデ登りの途中で小雨が止み、むし暑いのでレインウエアーを脱ぐことになりました。
ゲレンデを登る
ゲレンデを離れて樹林帯へ
樹林帯の登山道は、大きな石や木の根の多いやや急な登りが続き、大勢の人数では時間がかかります。
大きな石や木の根の多いやや急な登り
樹林帯の道では、花は多くありませんが、所々でオオバユキザサ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナなどが咲いていました。
オオバユキザサ ゴゼンタチバナ
途中からオオシラビソの森となり、西大巓山頂が近くなると、低木と笹混じりの道となり、イワカガミ、ベニバナイチゴ、ウラジロヨウラク、チングルマ、ハクサンチドリ、アカモノなどの花がちらほらと見られました。
オオシラビソの森の中の登り
ベニバナイチゴ イワカガミ
西大巓山頂に着くと、全くのガスの中で周囲は見えないので、早々に西吾妻小屋方向へ。
西大巓山頂
山頂からは、稜線の南東をトラバースする道ですが、下り始めてすぐに登山道の両側はお花畑となり、チングルマ、イワカガミ、ウラジロヨウラク、イワイチョウ等の群生が続き、ハクサンチドリやアオノツガザクラも所々に。
ウラジロヨウラク
チングルマ ハクサンチドリ
イワイチョウ アオノツガザクラ
赤い石(凝灰岩?)の転がるお花畑の中の下りの道
チングルマ
お花畑の続く道
トラバース道の低い所では稜線の少し下に(登山道の左上側に)雪が残るところもあり、雪解け水が多い登山道横は湿地帯や池塘となっており、コバイケイソウ、イワイチョウの群生も見られました。
コバイケイソウ
イワイチョウの大群生
また、登山道から少し離れた所には、シナノキンバイの群生も。
シナノキンバイの群生
シナノキンバイとモミジカラマツ
シナノキンバイのアップ
お花畑歩きを楽しんだあと樹林帯を少し登って木道歩きとなり、すぐに西吾妻小屋に到着。
小屋の周囲ではチングルマは終わっており、ワタスゲ、コバイケイソウ、イワイチョウが少し咲いていました。
西吾妻小屋 → 1枚目の写真
西吾妻小屋の周囲で昼食とし、西吾妻山山頂へ。
山頂は木に囲まれた狭い所で、特に何もないので、すぐに来た道を戻ることに。
(ガスで展望も望めないし、登りの時間がかかってしまい、ゴンドラの最終時間(16:00)に間に合うように下山するため、天狗岩に行くのは止めにしたものです。)
西吾妻山 山頂
帰りもお花畑の花々を見ながら、ガスの中を行きます。
帰りの西大巓への道
西大巓への登り返しでメンバーの一人の足が攣りそうになり対応と休憩をしたり、大きな石の続く下りの道で全体にゆっくりのペースとなったりで、ゴンドラの最終時間にぎりぎりになりそうなので、ゴンドラの係の人に最終時間ぎりぎりになりそうとの連絡のため先発隊を出すことに。
先発隊3名の中に私も入って、やや急いで下ります。
樹林帯からゲレンデに出ると、周囲の雲も晴れてきて、磐梯山方向や小野川湖の一部も見えていました。
ゲレンデの下り(正面に雲の懸る磐梯山、中央やや右に小野川湖)
ゴンドラ山頂駅に15:40着。係の人に連絡して、他のメンバーを待っていると、ちょうど16時に全員が到着でギリギリセーフ。
ホッとしてゴンドラに乗ると、前方左手に安達太良山も見えていました。
グランデコ green season TREKKING MAPの一部
下山後すぐ隣にある裏磐梯グランデコ東急ホテルで入浴。入浴後ホテルの外に出ると綺麗な庭が広がっていました。
ホテルの庭、以下2枚。
今回の、西大巓から吾妻小屋間の鞍部南東を通る下りと登りの道は、素晴らしいお花畑を通る道で、昨年7月下旬に歩いた南蔵王不忘山のお花畑の道を連想させてくれるものでした。
昨年7月の南蔵王の記事
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2016-08-11
西吾妻山(にしあずまやま;2,035m):福島県北塩原村・山形県米沢市
西吾妻小屋
所属する山の会の山行で、福島県のグランデコスノーリゾートのパノラマゴンドラ山頂駅から西吾妻山を往復してきました。(参加者23名。)
下山時の最後だけ雲が晴れて周囲の一部の山々等が見えましたが、一日中曇りで、山の上部はガスが懸ることが多く、ガスの中で展望の全くない山歩きでした。
それでも、西大巓から西吾妻小屋の間に続くお花畑では、ガスの中、登山道の周囲一帯に咲く多くの花々を楽しむことができました。
晴れていれば素晴らしい展望も見られたでしょうね。
歩いたコースと時間
パノラマゴンドラ山頂駅(9:00)→西大巓(11:25-30)→西吾妻小屋(12:25-13:00)→西吾妻山(13:15)→西吾妻小屋(10:25-30)→西大巓(14:15-20)→パノラマゴンドラ山頂駅(15:40)
グランデコスノーリゾートに到着すると、小雨が降っており、レインウエアーを着て朝一番(8:30)のゴンドラに乗り、ゴンドラ山頂駅から登山開始。
グランデコスノーリゾート下部(右の階段を登ってパノラマゴンドラ乗り場へ)
パノラマゴンドラ山頂駅前のスキーゲレンデと案内板(登山道は右方向)
(大きい案内板の下に、ヒオウギアヤメの群生あり。)
ゲレンデの道から樹林帯の登りへ。ゲレンデ登りの途中で小雨が止み、むし暑いのでレインウエアーを脱ぐことになりました。
ゲレンデを登る
ゲレンデを離れて樹林帯へ
樹林帯の登山道は、大きな石や木の根の多いやや急な登りが続き、大勢の人数では時間がかかります。
大きな石や木の根の多いやや急な登り
樹林帯の道では、花は多くありませんが、所々でオオバユキザサ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナなどが咲いていました。
オオバユキザサ ゴゼンタチバナ
途中からオオシラビソの森となり、西大巓山頂が近くなると、低木と笹混じりの道となり、イワカガミ、ベニバナイチゴ、ウラジロヨウラク、チングルマ、ハクサンチドリ、アカモノなどの花がちらほらと見られました。
オオシラビソの森の中の登り
ベニバナイチゴ イワカガミ
西大巓山頂に着くと、全くのガスの中で周囲は見えないので、早々に西吾妻小屋方向へ。
西大巓山頂
山頂からは、稜線の南東をトラバースする道ですが、下り始めてすぐに登山道の両側はお花畑となり、チングルマ、イワカガミ、ウラジロヨウラク、イワイチョウ等の群生が続き、ハクサンチドリやアオノツガザクラも所々に。
ウラジロヨウラク
チングルマ ハクサンチドリ
イワイチョウ アオノツガザクラ
赤い石(凝灰岩?)の転がるお花畑の中の下りの道
チングルマ
お花畑の続く道
トラバース道の低い所では稜線の少し下に(登山道の左上側に)雪が残るところもあり、雪解け水が多い登山道横は湿地帯や池塘となっており、コバイケイソウ、イワイチョウの群生も見られました。
コバイケイソウ
イワイチョウの大群生
また、登山道から少し離れた所には、シナノキンバイの群生も。
シナノキンバイの群生
シナノキンバイとモミジカラマツ
シナノキンバイのアップ
お花畑歩きを楽しんだあと樹林帯を少し登って木道歩きとなり、すぐに西吾妻小屋に到着。
小屋の周囲ではチングルマは終わっており、ワタスゲ、コバイケイソウ、イワイチョウが少し咲いていました。
西吾妻小屋 → 1枚目の写真
西吾妻小屋の周囲で昼食とし、西吾妻山山頂へ。
山頂は木に囲まれた狭い所で、特に何もないので、すぐに来た道を戻ることに。
(ガスで展望も望めないし、登りの時間がかかってしまい、ゴンドラの最終時間(16:00)に間に合うように下山するため、天狗岩に行くのは止めにしたものです。)
西吾妻山 山頂
帰りもお花畑の花々を見ながら、ガスの中を行きます。
帰りの西大巓への道
西大巓への登り返しでメンバーの一人の足が攣りそうになり対応と休憩をしたり、大きな石の続く下りの道で全体にゆっくりのペースとなったりで、ゴンドラの最終時間にぎりぎりになりそうなので、ゴンドラの係の人に最終時間ぎりぎりになりそうとの連絡のため先発隊を出すことに。
先発隊3名の中に私も入って、やや急いで下ります。
樹林帯からゲレンデに出ると、周囲の雲も晴れてきて、磐梯山方向や小野川湖の一部も見えていました。
ゲレンデの下り(正面に雲の懸る磐梯山、中央やや右に小野川湖)
ゴンドラ山頂駅に15:40着。係の人に連絡して、他のメンバーを待っていると、ちょうど16時に全員が到着でギリギリセーフ。
ホッとしてゴンドラに乗ると、前方左手に安達太良山も見えていました。
グランデコ green season TREKKING MAPの一部
下山後すぐ隣にある裏磐梯グランデコ東急ホテルで入浴。入浴後ホテルの外に出ると綺麗な庭が広がっていました。
ホテルの庭、以下2枚。
今回の、西大巓から吾妻小屋間の鞍部南東を通る下りと登りの道は、素晴らしいお花畑を通る道で、昨年7月下旬に歩いた南蔵王不忘山のお花畑の道を連想させてくれるものでした。
昨年7月の南蔵王の記事
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猫魔ヶ岳から雄国沼・・・レンゲツツジとニッコウキスゲの鮮やかなコラボ、ニッコウキスゲは3、4分咲き [山歩き]
2017年6月29日(水):晴れ
猫魔ヶ岳(ねこまがたけ;1402m):福島県磐梯町・北塩原村
雄国沼 (おぐにぬま;1090m):福島県北塩原村
猫魔ヶ岳(一等三角点標識付近)より飯豊連峰
所属する山の会の山行で猫魔ヶ岳から雄国沼を歩いてきました。
雄国沼湿原のニッコウキスゲはまだ3.4分咲きでしたが、レンゲツツジやワタスゲとのコラボも見られ、美しいブナ林や落葉樹林を歩き、展望も楽しめた山歩きでした。
湿原全体が黄色に染まる時期にまた訪れてみたいものです。
歩いたコースと時間
八方台登山口(8:30)→猫魔ヶ岳 (9:40-10:00)→猫石(10:25-30)→厩岳山分岐→金沢峠(11:55-12:30)→雄国沼湿原(12:40-13:00)→雄国沼休憩舎(13:20-30)→雄子沢登山口(14:40)
八方台登山口(猫魔ヶ岳登山口は写真の中央奥)
綺麗なブナ林の中の緩やかな道を登り、一度小さなピークを越え、猪苗代湖と磐梯山方向の展望が良い鞍部から猫魔ヶ岳山頂へ。
綺麗なブナ林の中の緩やかな登り
以下は途中でよく見かけた花4種。
ギンリョウソウ ユキザサ
マイヅルソウ ハクサンシャクナゲ
山名板のある岩稜の猫魔ヶ岳山頂では地元のTV局のクルーの方々が「福島の絶景」の取材をしており、我々の会のメンバーも数人インタビューを受けました。
猫魔ヶ岳から磐梯山
猫魔ヶ岳山頂と飯豊連峰(中央から左奥)
飯豊連峰のアップ(左から大日岳、御西岳、飯豊山)
桧原湖(右奥は西吾妻山)
岩稜の山頂のすぐ奥に一等三角点の標識があり、ここからは眼下に雄国沼、その向こうに飯豊連峰が綺麗に見えていました。
一等三角点の標識付近から飯豊連峰のアップ → 1枚目の写真
山頂から緑の林の中の緩やかな道をゆっくり下って猫石へ。
猫石
猫石からも北西方向の眼下に雄国沼、その向こうに綺麗な飯豊連峰。
猫石から 雄国沼と飯豊連峰(飯豊連峰には少し雲が懸ってきていました。)
同上 金沢峠と雄国沼湿原のアップ
(雄国沼湿原は黄色に染まっていないようです。湿原の斜め右下の対岸はレンゲツツジで朱色に染まって見えていました。)
同上 猪苗代湖
(猫魔ヶ岳山頂では綺麗に見えなかった南の猪苗代湖は少しはっきりと見えていました。)
猫石から右回りで金沢峠に下ります。下りの道沿いではズダヤクシュが多い中に、小さな花を付けたラン科の植物を発見。帰って調べてみるとコケイラン(小蕙蘭、別名「ササエビネ」)でした。
コケイラン
厩岳山の分岐(分岐標識なし。)を通り過ぎて、しばらく進むと林道となり、林道の右、左、両側にタニウツギが綺麗に咲いており、林道沿いにずっと続いています。タニウツギを見ながら林道を進んで、やがて林道は、展望が開けて舗装道路になり、金沢峠に到着。
タニウツギが両側にずっと続いて咲く林道
タニウツギのアップ
金沢峠手前(南)からは磐梯山、猫魔ヶ岳、猫石と雄国沼湿原の木道が綺麗に見えています。
金沢峠手前より磐梯山、猫魔ヶ岳、猫石と雄国沼湿原の木道
(磐梯山の右下が猫魔ヶ岳、その右下が猫石のピーク)
金沢峠で昼食のあと、湿原に下ります。
喜多方方向から金沢峠に登って来たバス(会津バスのシャトルバス)から降りたガイドさんらしき方が、『レンゲツツジが終わるとニッコウキスゲが満開になります。満開の時期はレンゲツツジは見られませんが、今日は両方見られますよ。』と説明されていました。なるほど・・・。
湿原木道入口付近
レンゲツツジとニッコウキスゲ
木道を進む
ニッコウキスゲが多く咲いている湿原の西の端(1枚前の写真の右手前奥あたり)
木道近くのニッコウキスゲのややアップ
ワタスゲとレンゲツツジ
我が会の女性軍
ニッコウキスゲが一番よく咲いている所を背景にお二人のハイカー
木道出口近くで咲き始めのヒオウギアヤメ発見。
ニッコウキスゲ ヒオウギアヤメ
一方通行で、前後に東京の中学生の団体さんも続いていて、ややあわただしく木道を周回。
雄国沼休憩舎で休憩の後、雄子沢沿いの、緑豊かなブナ林や落葉樹林の中を通る緩やかな「雄国沼せせらぎ探勝路」を下って雄子沢登山口に下山。
雄国沼休憩舎
下山後、ラビスパ裏磐梯で入浴してから帰路へ。
猫魔ヶ岳(ねこまがたけ;1402m):福島県磐梯町・北塩原村
雄国沼 (おぐにぬま;1090m):福島県北塩原村
猫魔ヶ岳(一等三角点標識付近)より飯豊連峰
所属する山の会の山行で猫魔ヶ岳から雄国沼を歩いてきました。
雄国沼湿原のニッコウキスゲはまだ3.4分咲きでしたが、レンゲツツジやワタスゲとのコラボも見られ、美しいブナ林や落葉樹林を歩き、展望も楽しめた山歩きでした。
湿原全体が黄色に染まる時期にまた訪れてみたいものです。
歩いたコースと時間
八方台登山口(8:30)→猫魔ヶ岳 (9:40-10:00)→猫石(10:25-30)→厩岳山分岐→金沢峠(11:55-12:30)→雄国沼湿原(12:40-13:00)→雄国沼休憩舎(13:20-30)→雄子沢登山口(14:40)
八方台登山口(猫魔ヶ岳登山口は写真の中央奥)
綺麗なブナ林の中の緩やかな道を登り、一度小さなピークを越え、猪苗代湖と磐梯山方向の展望が良い鞍部から猫魔ヶ岳山頂へ。
綺麗なブナ林の中の緩やかな登り
以下は途中でよく見かけた花4種。
ギンリョウソウ ユキザサ
マイヅルソウ ハクサンシャクナゲ
山名板のある岩稜の猫魔ヶ岳山頂では地元のTV局のクルーの方々が「福島の絶景」の取材をしており、我々の会のメンバーも数人インタビューを受けました。
猫魔ヶ岳から磐梯山
猫魔ヶ岳山頂と飯豊連峰(中央から左奥)
飯豊連峰のアップ(左から大日岳、御西岳、飯豊山)
桧原湖(右奥は西吾妻山)
岩稜の山頂のすぐ奥に一等三角点の標識があり、ここからは眼下に雄国沼、その向こうに飯豊連峰が綺麗に見えていました。
一等三角点の標識付近から飯豊連峰のアップ → 1枚目の写真
山頂から緑の林の中の緩やかな道をゆっくり下って猫石へ。
猫石
猫石からも北西方向の眼下に雄国沼、その向こうに綺麗な飯豊連峰。
猫石から 雄国沼と飯豊連峰(飯豊連峰には少し雲が懸ってきていました。)
同上 金沢峠と雄国沼湿原のアップ
(雄国沼湿原は黄色に染まっていないようです。湿原の斜め右下の対岸はレンゲツツジで朱色に染まって見えていました。)
同上 猪苗代湖
(猫魔ヶ岳山頂では綺麗に見えなかった南の猪苗代湖は少しはっきりと見えていました。)
猫石から右回りで金沢峠に下ります。下りの道沿いではズダヤクシュが多い中に、小さな花を付けたラン科の植物を発見。帰って調べてみるとコケイラン(小蕙蘭、別名「ササエビネ」)でした。
コケイラン
厩岳山の分岐(分岐標識なし。)を通り過ぎて、しばらく進むと林道となり、林道の右、左、両側にタニウツギが綺麗に咲いており、林道沿いにずっと続いています。タニウツギを見ながら林道を進んで、やがて林道は、展望が開けて舗装道路になり、金沢峠に到着。
タニウツギが両側にずっと続いて咲く林道
タニウツギのアップ
金沢峠手前(南)からは磐梯山、猫魔ヶ岳、猫石と雄国沼湿原の木道が綺麗に見えています。
金沢峠手前より磐梯山、猫魔ヶ岳、猫石と雄国沼湿原の木道
(磐梯山の右下が猫魔ヶ岳、その右下が猫石のピーク)
金沢峠で昼食のあと、湿原に下ります。
喜多方方向から金沢峠に登って来たバス(会津バスのシャトルバス)から降りたガイドさんらしき方が、『レンゲツツジが終わるとニッコウキスゲが満開になります。満開の時期はレンゲツツジは見られませんが、今日は両方見られますよ。』と説明されていました。なるほど・・・。
湿原木道入口付近
レンゲツツジとニッコウキスゲ
木道を進む
ニッコウキスゲが多く咲いている湿原の西の端(1枚前の写真の右手前奥あたり)
木道近くのニッコウキスゲのややアップ
ワタスゲとレンゲツツジ
我が会の女性軍
ニッコウキスゲが一番よく咲いている所を背景にお二人のハイカー
木道出口近くで咲き始めのヒオウギアヤメ発見。
ニッコウキスゲ ヒオウギアヤメ
一方通行で、前後に東京の中学生の団体さんも続いていて、ややあわただしく木道を周回。
雄国沼休憩舎で休憩の後、雄子沢沿いの、緑豊かなブナ林や落葉樹林の中を通る緩やかな「雄国沼せせらぎ探勝路」を下って雄子沢登山口に下山。
雄国沼休憩舎
下山後、ラビスパ裏磐梯で入浴してから帰路へ。
皇海山・・・庚申山から鋸11峰を越えて(後編:庚申山荘から皇海山、銀山平への下り) [山歩き]
2日目(2017年6月20日(火)):晴れ
庚申山(こうしんざん;1892m):栃木県日光市
鋸山 (のこぎりやま;1998m):栃木県日光市・群馬県沼田市
皇海山(すかいさん;2143.6m、【百名山】):栃木県日光市・群馬県沼田市
皇海山と鋸山(庚申山山頂先の展望地(見晴し)より)
歩いたコースと時間
庚申山荘(4:25)→お山巡り分岐 (5:05-10)→庚申山(5:45)→展望地(5:48-6:00)→薬師岳(7:13-20)→鋸山(8:33-40)→不動沢のコル(9:38-50)→皇海山(10:40-11:10)→不動沢のコル(11:45-50)→鋸山(12:40-45)→六林班峠(13:53-14:00)→天下の見晴分岐(17:05)→庚申山荘(17:15-35)→一の鳥居(18:40)→銀山平キャンプ場駐車場(19:50)
約15時間半に及ぶ山歩きとなり、写真も多く長い記事になりましたが、ご覧いただければ幸いです。
私は、写真を撮ったり、急登部では息が切れて休んだりすることが多いので、前日から常に4人のメンバーの最後尾を歩いています。
朝3:30に起床、朝食のあと4:25に庚申山荘発。
前日お山巡りで下った道を登って、初の門、一の門からお山巡り分岐へ、この分岐の上はすぐに大胎内でした。
その上の崖縁の道やはしごを登り、大岩の間の急登部を過ぎると、笹原の樹林帯となり、徐々に傾斜が緩やかになって庚申山に到着。庚申山山頂は樹林に囲まれて展望がないので3分くらい進んだところにある展望地(見晴し)で休憩。
大岩の間の急登部
庚申山 山頂(5:45)
展望地から皇海山と鋸山 → 一枚目の写真
展望地から下って、御岳山を通り、鞍部から駒掛山、溪雲山、薬師岳へと緩やかなアップダウンが続きます。途中にはシャクナゲが多く、花の時期はやや遅かったものの綺麗に咲いている花も多く見られました。満開の花をいっぱいに付けたやや大きなシロヤシオの木も数か所で見られてラッキー。
御岳山 駒掛山
溪雲山 薬師岳
シャクナゲ シロヤシオ
薬師岳を下った鞍部で振り返ると左斜面(進行方向からは右斜面)のやや離れた所にサクラソウユキワリソウと黄色い花が綺麗に咲いている所がありました。(ゆっくり見る時間がないので残念。あとで撮った写真を拡大して見ると黄色の花は丸い葉をしたキスミレキバナノコマノツメのようでした。)
サクラソウとキスミレユキワリソウとキバナノコマノツメ?
白山の標識が置かれたピークからすぐに向こう側に荒々しい急斜面の岩肌のピークが見えてきました。
白山
先に見える急斜面の岩肌のピーク
少し進むとすぐに、ネットでいろんな方がこのコースで最難関の鎖場だったと説明されている蔵王山の下りの長い鎖場が現われました。
ネットで、この鎖場を真っ直ぐ下りるとほぼ垂直の岩場を下りることになるので、向かって左の少し緩やかで凹凸のある岩を下り、低木のある中間部から向かって右(写真中央の陰になっている所)に下りると危険度が少ないとの情報を得ていたので、その通りに下りると比較的問題なく下りることができました。
このコースで最難関とされる鎖場
続いて岩の斜面の下部近くをトラバースし、長いアルミはしごを登って少し樹林帯の急登から長いロープの続く急な岩場を慎重に登って行きます。
岩の急斜面のトラバースとその先に長いアルミのはしご
長いロープの急な岩場を登ったあとは、狭い急峻な稜線の登りです。岩や木を掴みながら慎重に登ります。前を登るサブリーダーのSYさんが、『右手にハクサンイチゲが咲いているよ~』、『ハンショウヅルもあったよ~』と教えてくれました。こんな崖のような所によく咲いているものですね。
狭い急峻な稜線の登り
ハクサンイチゲ ハンショウヅル
狭い稜線を登って振り返ると登ってきたピークが下に見えていました。
登って来たピークを振り返る
(中央の尖ったピークが蔵王山。ピーク直下がこのコース最難関の鎖場あたり。)
剣ノ山からも垂直に近いハシゴや鎖場を下り、やがて鋸山に到着。危険な個所の通過が終わりホッとしながら休憩。
鋸山(8:33)
(登ってきたルートを地図で振り返るCLのSNさん。皇海山の右奥に薄っすらと見える奥白根山)
山頂では、朝靄のため男体山や武尊山は薄っすらとしか見えていませんでした。
鋸山の山頂前後では、足元にミツバオウレンとイワカガミがあちこちに咲いており、二つの花の綺麗なコラボも見られました。
ミツバオウレン イワカガミ
鋸山からはすぐに急な土と小石の崩壊地の下りとなり、薄オレンジ色の新しい長いロープが連続して取り付けられた斜面を下ります。足元には数cmから10cm位の径の石が転がっているので落石を起こさないように下の人との間隔を空けて注意して下ります。
4人の最後に下った私が少し足を滑らせて、10cmくらいの石を落してしまい、『ラーック! ラーック!』と叫びましたが、前の3人は落石に備えて石が落ちてくるルートにはいなかったので何事もなし。ホ~ッ。
長いロープの急な下りの始まり
同上 下部 (帰りに撮影)
鋸山を下った後小さなピークを2つ越えて、不動沢コースとの合流点である不動沢のコルに到着。
不動沢のコルから鋸山方向を見る
(鋸11峰が鋸の歯の様に見えます。)
不動沢のコルから皇海山へ、樹林帯の道を淡々と登って山頂へ。
山頂下の青銅の剣
皇海山山頂(10:40)
山頂から銀山平までコースタイムで約7時間の下りがあるので、樹林の間からの展望を見る余裕もなく、昼食後気合を入れて下りの開始です。
不動沢のコルを過ぎ鋸山へ登り返しです。
鋸山のすぐ手前の緩やかなピークからは、声をかけながらロープの急斜面を降りてくるグループが良く見えていました。
鋸山の急な斜面を下るグループ
この急斜面を注意しながら登り返して鋸山へ。
鋸山から皇海山の右に奥白根山
鋸山からは六林班峠方向に下ります。最初に低い笹原の中の急な道を滑らないように注意しながら下ってだんだんと笹の深くなる道となり、腰から頭くらいの笹藪の中の道を進みます。笹が深くて前を歩くメンバーと少し離れると進む方向が分からなくなることも多く、笹の道に倒木も多くて倒木を何回も乗り越えて進むことになります。
深い笹薮の中の道が分かりにくいので、木に打ち付けられたマークや木の枝や笹に付けられたピンクテープを確認しながらの前進です。
急な笹原の道を下って六林班峠方向を見る
(左に袈裟丸山とその右奥に赤城山)
笹藪の中の倒木
藪こぎ状態の登山道
2つの緩やかなピークを越えてやや平坦になった道の横に女山の三角点を見たあと六林班峠に到着。
六林班峠(13:53)
六林班峠からの下り始めから500mくらいの距離までは、悪名高い笹の激藪の下りです。
庚申山荘方向への下りの激藪
藪の道に入ってすぐに、私は前を歩くメンバーが見えなくなって、登山道を外れて激藪と格闘する事2回。激藪が終わった頃にはすっかりバテてしまって、その先からは足が大きく前に出なくなりゆっくりのペースになり、前のメンバーから遅れることが多くなりました。
六林班峠からの下りの道は、鋸11峰の山麓をほぼ水平ぎみにトラバースする道ですが、途中十数回沢を横断する道です。
この水平ぎみのトラバース道、実際に歩いてみるとやっかいな道でした。
十数回横切る沢の前後は、多くが沢沿いの急斜面に付けられた細い道となっており、右下は低い笹の急斜面で、もし足を滑らせて落ちると笹の滑り台で一気に10~30m以上下の沢へ滑落となるので気が抜けません。
また多くある沢の直前直後は登山道が崩壊した所が多く、ロープが付けられていないところもあり、注意して歩く必要があります。
急な斜面の細いトラバース道
沢の前後の崩壊地の例
この道では私が遅れて、他の3名が沢で待ってくれていることが多く、沢で休憩すること4回くらい。
沢を10回くらい横断した後、『天下の見晴分岐はまだか~』と何回も呟きながら歩き、六林班峠から3時間5分かかってやっと天下の見晴に到着。あとはゆっくりと庚申山荘へ。
(六林班峠から天下の見晴分岐までのコースタイムは、ガイドブックでは1:50となっていますが、ネットで見ると2:30から2:40くらいのコースタイムが妥当との情報が多いようです。)
天下の見晴分岐
庚申山荘
庚申山荘着は17時15分。暗くなるまでに林道に下りていけるぎりぎりの時間でした。
庚申山荘で長めの休憩をとったおかげで少し元気になり、山荘に置いていた荷物をザックに詰めて下り、一の鳥居着が18時40分。
林道歩きの途中でヘッドランプを点灯し、銀山平着は19時50分で真っ暗な中の到着でした。
難路のロングコースでしたが、へとへとになって長時間かかってやっと歩くことができました。山歩きを始めて18年、今回が最長時間の山歩きとなりました。
このコースを歩いた感想。
危険個所が多くロングコースとなるので誰でもが歩けるコースではありませんが、この時期コウシンソウや多くの花が見られ、展望も楽しめて、不動沢コースとは格段に違う山歩きの魅力と達成感が実感できるコースであるように思いました。
庚申山(こうしんざん;1892m):栃木県日光市
鋸山 (のこぎりやま;1998m):栃木県日光市・群馬県沼田市
皇海山(すかいさん;2143.6m、【百名山】):栃木県日光市・群馬県沼田市
皇海山と鋸山(庚申山山頂先の展望地(見晴し)より)
歩いたコースと時間
庚申山荘(4:25)→お山巡り分岐 (5:05-10)→庚申山(5:45)→展望地(5:48-6:00)→薬師岳(7:13-20)→鋸山(8:33-40)→不動沢のコル(9:38-50)→皇海山(10:40-11:10)→不動沢のコル(11:45-50)→鋸山(12:40-45)→六林班峠(13:53-14:00)→天下の見晴分岐(17:05)→庚申山荘(17:15-35)→一の鳥居(18:40)→銀山平キャンプ場駐車場(19:50)
約15時間半に及ぶ山歩きとなり、写真も多く長い記事になりましたが、ご覧いただければ幸いです。
私は、写真を撮ったり、急登部では息が切れて休んだりすることが多いので、前日から常に4人のメンバーの最後尾を歩いています。
朝3:30に起床、朝食のあと4:25に庚申山荘発。
前日お山巡りで下った道を登って、初の門、一の門からお山巡り分岐へ、この分岐の上はすぐに大胎内でした。
その上の崖縁の道やはしごを登り、大岩の間の急登部を過ぎると、笹原の樹林帯となり、徐々に傾斜が緩やかになって庚申山に到着。庚申山山頂は樹林に囲まれて展望がないので3分くらい進んだところにある展望地(見晴し)で休憩。
大岩の間の急登部
庚申山 山頂(5:45)
展望地から皇海山と鋸山 → 一枚目の写真
展望地から下って、御岳山を通り、鞍部から駒掛山、溪雲山、薬師岳へと緩やかなアップダウンが続きます。途中にはシャクナゲが多く、花の時期はやや遅かったものの綺麗に咲いている花も多く見られました。満開の花をいっぱいに付けたやや大きなシロヤシオの木も数か所で見られてラッキー。
御岳山 駒掛山
溪雲山 薬師岳
シャクナゲ シロヤシオ
薬師岳を下った鞍部で振り返ると左斜面(進行方向からは右斜面)のやや離れた所に
白山の標識が置かれたピークからすぐに向こう側に荒々しい急斜面の岩肌のピークが見えてきました。
白山
先に見える急斜面の岩肌のピーク
少し進むとすぐに、ネットでいろんな方がこのコースで最難関の鎖場だったと説明されている蔵王山の下りの長い鎖場が現われました。
ネットで、この鎖場を真っ直ぐ下りるとほぼ垂直の岩場を下りることになるので、向かって左の少し緩やかで凹凸のある岩を下り、低木のある中間部から向かって右(写真中央の陰になっている所)に下りると危険度が少ないとの情報を得ていたので、その通りに下りると比較的問題なく下りることができました。
このコースで最難関とされる鎖場
続いて岩の斜面の下部近くをトラバースし、長いアルミはしごを登って少し樹林帯の急登から長いロープの続く急な岩場を慎重に登って行きます。
岩の急斜面のトラバースとその先に長いアルミのはしご
長いロープの急な岩場を登ったあとは、狭い急峻な稜線の登りです。岩や木を掴みながら慎重に登ります。前を登るサブリーダーのSYさんが、『右手にハクサンイチゲが咲いているよ~』、『ハンショウヅルもあったよ~』と教えてくれました。こんな崖のような所によく咲いているものですね。
狭い急峻な稜線の登り
ハクサンイチゲ ハンショウヅル
狭い稜線を登って振り返ると登ってきたピークが下に見えていました。
登って来たピークを振り返る
(中央の尖ったピークが蔵王山。ピーク直下がこのコース最難関の鎖場あたり。)
剣ノ山からも垂直に近いハシゴや鎖場を下り、やがて鋸山に到着。危険な個所の通過が終わりホッとしながら休憩。
鋸山(8:33)
(登ってきたルートを地図で振り返るCLのSNさん。皇海山の右奥に薄っすらと見える奥白根山)
山頂では、朝靄のため男体山や武尊山は薄っすらとしか見えていませんでした。
鋸山の山頂前後では、足元にミツバオウレンとイワカガミがあちこちに咲いており、二つの花の綺麗なコラボも見られました。
ミツバオウレン イワカガミ
鋸山からはすぐに急な土と小石の崩壊地の下りとなり、薄オレンジ色の新しい長いロープが連続して取り付けられた斜面を下ります。足元には数cmから10cm位の径の石が転がっているので落石を起こさないように下の人との間隔を空けて注意して下ります。
4人の最後に下った私が少し足を滑らせて、10cmくらいの石を落してしまい、『ラーック! ラーック!』と叫びましたが、前の3人は落石に備えて石が落ちてくるルートにはいなかったので何事もなし。ホ~ッ。
長いロープの急な下りの始まり
同上 下部 (帰りに撮影)
鋸山を下った後小さなピークを2つ越えて、不動沢コースとの合流点である不動沢のコルに到着。
不動沢のコルから鋸山方向を見る
(鋸11峰が鋸の歯の様に見えます。)
不動沢のコルから皇海山へ、樹林帯の道を淡々と登って山頂へ。
山頂下の青銅の剣
皇海山山頂(10:40)
山頂から銀山平までコースタイムで約7時間の下りがあるので、樹林の間からの展望を見る余裕もなく、昼食後気合を入れて下りの開始です。
不動沢のコルを過ぎ鋸山へ登り返しです。
鋸山のすぐ手前の緩やかなピークからは、声をかけながらロープの急斜面を降りてくるグループが良く見えていました。
鋸山の急な斜面を下るグループ
この急斜面を注意しながら登り返して鋸山へ。
鋸山から皇海山の右に奥白根山
鋸山からは六林班峠方向に下ります。最初に低い笹原の中の急な道を滑らないように注意しながら下ってだんだんと笹の深くなる道となり、腰から頭くらいの笹藪の中の道を進みます。笹が深くて前を歩くメンバーと少し離れると進む方向が分からなくなることも多く、笹の道に倒木も多くて倒木を何回も乗り越えて進むことになります。
深い笹薮の中の道が分かりにくいので、木に打ち付けられたマークや木の枝や笹に付けられたピンクテープを確認しながらの前進です。
急な笹原の道を下って六林班峠方向を見る
(左に袈裟丸山とその右奥に赤城山)
笹藪の中の倒木
藪こぎ状態の登山道
2つの緩やかなピークを越えてやや平坦になった道の横に女山の三角点を見たあと六林班峠に到着。
六林班峠(13:53)
六林班峠からの下り始めから500mくらいの距離までは、悪名高い笹の激藪の下りです。
庚申山荘方向への下りの激藪
藪の道に入ってすぐに、私は前を歩くメンバーが見えなくなって、登山道を外れて激藪と格闘する事2回。激藪が終わった頃にはすっかりバテてしまって、その先からは足が大きく前に出なくなりゆっくりのペースになり、前のメンバーから遅れることが多くなりました。
六林班峠からの下りの道は、鋸11峰の山麓をほぼ水平ぎみにトラバースする道ですが、途中十数回沢を横断する道です。
この水平ぎみのトラバース道、実際に歩いてみるとやっかいな道でした。
十数回横切る沢の前後は、多くが沢沿いの急斜面に付けられた細い道となっており、右下は低い笹の急斜面で、もし足を滑らせて落ちると笹の滑り台で一気に10~30m以上下の沢へ滑落となるので気が抜けません。
また多くある沢の直前直後は登山道が崩壊した所が多く、ロープが付けられていないところもあり、注意して歩く必要があります。
急な斜面の細いトラバース道
沢の前後の崩壊地の例
この道では私が遅れて、他の3名が沢で待ってくれていることが多く、沢で休憩すること4回くらい。
沢を10回くらい横断した後、『天下の見晴分岐はまだか~』と何回も呟きながら歩き、六林班峠から3時間5分かかってやっと天下の見晴に到着。あとはゆっくりと庚申山荘へ。
(六林班峠から天下の見晴分岐までのコースタイムは、ガイドブックでは1:50となっていますが、ネットで見ると2:30から2:40くらいのコースタイムが妥当との情報が多いようです。)
天下の見晴分岐
庚申山荘
庚申山荘着は17時15分。暗くなるまでに林道に下りていけるぎりぎりの時間でした。
庚申山荘で長めの休憩をとったおかげで少し元気になり、山荘に置いていた荷物をザックに詰めて下り、一の鳥居着が18時40分。
林道歩きの途中でヘッドランプを点灯し、銀山平着は19時50分で真っ暗な中の到着でした。
難路のロングコースでしたが、へとへとになって長時間かかってやっと歩くことができました。山歩きを始めて18年、今回が最長時間の山歩きとなりました。
このコースを歩いた感想。
危険個所が多くロングコースとなるので誰でもが歩けるコースではありませんが、この時期コウシンソウや多くの花が見られ、展望も楽しめて、不動沢コースとは格段に違う山歩きの魅力と達成感が実感できるコースであるように思いました。
皇海山・・・庚申山から鋸11峰を越えて(前編:お山巡りとコウシンソウ、庚申山荘泊) [山歩き]
2017年6月19日(月)~6月20日(火)
皇海山(すかいさん;2143.6m、【百名山】):栃木県日光市・群馬県沼田市
所属する山の会の有志4名(平均年齢68.25歳!)で庚申山荘から皇海山に登ってきました。コウシンソウの咲く時期に登りたいとタイミングを狙っており、梅雨入り後ですが、天気予報を見ながら二日間天気のよさそうな、この両日に行くことに決めたものです。
メンバーはSNさん・SYさん・Kさんと私の4名です。SNさんとSYさんはお二人とも勤めていた会社の先輩で、「つくば100キロウォーク」を完歩する100キロウォーカー。Kさんは毎週栃木市の太平山でトレーニングをしている健脚です。
1日目は、銀山平から庚申山荘まで行き、お山巡りコースを歩いて、見頃のコウシンソウを見て山荘に戻り、山荘泊の予定。
2日目は、早朝に庚申山荘を出発し、庚申山から鋸11峰を越えて皇海山に登り、帰りは六林班峠から庚申山荘に戻り、銀山平に下る予定です。
2日目はコースタイム11時間45分で、高齢者には超ロングコース。アクシデントで庚申山荘への戻りが18時頃になった場合はもう1泊庚申山荘に泊まる予定で出かけました。
1日目(2017年6月19日(月)):晴れ
コウシンソウとコウシンコザクラ
歩いたコースと時間
銀山平キャンプ場駐車場(10:30)→一の鳥居(11:40)→庚申山荘(13:12-13:55)→お山巡り→庚申山荘(16:40)
銀山平の「かじか荘」は9月30日まで大改修工事で休業中。従来の登山者駐車場は使えず、少し下のキャンプ場駐車場からスタート。
素泊まりの山荘泊なので、荷物は多くなりますが、山荘までは林道歩きが長く、一の鳥居からの山道も歩きやすい道で山荘までは比較的楽に登れます。
抗夫滝や天狗の投石を通り一の鳥居に到着。鏡岩までの緩やかな道を歩いて、少し急な道となり、岩が多くなった登山道を、夫婦蛙岩、仁王門、旧猿田彦神社跡から庚申山荘へ。
天狗の投石
一の鳥居
鏡岩 (鏡岩伝説の説明板とベンチあり。)
夫婦蛙岩 仁王門
鏡岩付近から上では、登山道の岩の横にクワガタソウが咲いているのをよく見かけました。
旧猿田彦神社跡直下のヤマツツジ
庚申山荘
庚申山荘で昼食のあとカメラとペットボトル1本の水だけを持って、「お山巡り」へ。
お山巡りコースの下の分岐のある旧猿田彦神社は山荘から僅かに下った所なので、山荘から反時計回りで回りました。
お山巡りの分岐にある注意書き
丈の低い笹原の急斜面をジグザグに登り尾根を進んで、2連の梯子を登ると、岩場が近くなります。ここまでに登山道横の所々にシロヤシオが咲き残っていて、まだ綺麗な花も見ることができました。
岩場になるとコウシンコザクラが咲いている所が多く、少し進むと登山道の上の大きな垂直の岩壁が少し濡れた岩肌にコウシンコザクラがいっぱい咲いていました。その上をよく見ると少し離れたところにコウシンソウの群生があり、足場が悪い所を少し登って撮影しました。コンデジでは望遠も接写もピントが合いづらいので結構苦労して撮影。
(今回はロングコース歩きと危険なルートが多いので、荷物を軽くするためにデジイチは持参せず。)
張り出した岩壁の下のルート
コウシンコザクラ
コウシンコザクラのややアップ
コウシンソウとコウシンコザクラ → 一枚目の写真
コンシンソウのややアップ
ここでの撮影のあと、急斜面の下の吊り橋、急な岩場に取り付けられた鎖やハシゴを下って馬の背へ。馬の背のすぐ先のテラス状の岩の上で休憩。この岩の下がすぐに鬼の耳こすりで狭い岩の間のハシゴを下ります。
この下の次の急なハシゴ部ではすぐ横にハンショウヅルが咲いていました。その先には黄緑のハンショウヅル(トリガタハンショウヅル?)も見られ、周囲にはヒメウツギが多く見られました。
ツリガネ岩(右上の亀岩はこの撮影地点からは良く見えず。真上を向いて撮影するのは足場が悪くやや危険。)
馬の背
鬼の耳こすり
クワガタソウ ハンショウヅル
トリガタハンショウヅル? ヒメウツギ
さらに天の浮橋、長い鉄ハシゴの下り、めがね岩、崖縁のトラバース、崩れた祠のある岩屋、屈んで潜る岩穴を通って庚申岩戸へ。
途中登山道の上の岩壁にコウシンソウの咲く場所あり。足元の不安定な斜面を登って撮影。
めがね岩
崖縁のトラバース
コウシンソウのアップ
屈んで潜る岩穴
庚申岩戸(左の写真に写っていない所から上に登って中央の洞穴部の入口に祠)
庚申岩戸付近にもコウシンコザクラとコウシンソウが少し咲いていました。
庚申岩戸付近のコウシンコザクラ
庚申岩戸から7,8分で庚申山と庚申山荘の分岐に到着。
分岐(大胎内はこの分岐の庚申山方向(左)のすぐ上にありました。)
ここから庚申山荘まで再び急な斜面のハシゴ、崖縁の鎖場等を下って庚申山荘に戻りお山巡りの終了。
庚申山荘のすぐ上の平坦地にクリンソウの群生地があり、ちょうど満開で一面に綺麗に咲くクリンソウを見ることができました。
ハシゴ、鎖の下りの道
クリンソウの群生
岩の急斜面のハシゴ・鎖・ロープの道、崖縁のトラバース道が続き、息の抜けないお山巡りでしたが、コウシンソウ、コウシンコザクラの他にもたくさんの花を見ることができ、ゆっくり歩いて花とお山巡りを楽しむことができました。
当日現地の案内絵図は経時変化で良く見えなくなっていたので、以前の案内図絵の写真をネットから拝借致しました。
お山巡り案内絵図
『ひらさんのHighトレッキング』、庚申山(2010.6.6)
http://hirasan.canada2194.com/koushinzan.html
「お山巡り」については、以下のサイト『足尾の風景』に分かりやすい解説があります。
http://www.shorebook.jp/ashi/yamakoshin2.html
この日の庚申山荘は、我々4名の他3名の方のみの宿泊で、ゆったりと宿泊することができました。(庚申山荘は素泊まりのみで1泊2,050円。布団あり。)
後編は、二日目の、
庚申山荘→鋸11峰→皇海山→六林班峠→庚申山荘→銀山平を歩いた記事です。
皇海山(すかいさん;2143.6m、【百名山】):栃木県日光市・群馬県沼田市
所属する山の会の有志4名(平均年齢68.25歳!)で庚申山荘から皇海山に登ってきました。コウシンソウの咲く時期に登りたいとタイミングを狙っており、梅雨入り後ですが、天気予報を見ながら二日間天気のよさそうな、この両日に行くことに決めたものです。
メンバーはSNさん・SYさん・Kさんと私の4名です。SNさんとSYさんはお二人とも勤めていた会社の先輩で、「つくば100キロウォーク」を完歩する100キロウォーカー。Kさんは毎週栃木市の太平山でトレーニングをしている健脚です。
1日目は、銀山平から庚申山荘まで行き、お山巡りコースを歩いて、見頃のコウシンソウを見て山荘に戻り、山荘泊の予定。
2日目は、早朝に庚申山荘を出発し、庚申山から鋸11峰を越えて皇海山に登り、帰りは六林班峠から庚申山荘に戻り、銀山平に下る予定です。
2日目はコースタイム11時間45分で、高齢者には超ロングコース。アクシデントで庚申山荘への戻りが18時頃になった場合はもう1泊庚申山荘に泊まる予定で出かけました。
1日目(2017年6月19日(月)):晴れ
コウシンソウとコウシンコザクラ
歩いたコースと時間
銀山平キャンプ場駐車場(10:30)→一の鳥居(11:40)→庚申山荘(13:12-13:55)→お山巡り→庚申山荘(16:40)
銀山平の「かじか荘」は9月30日まで大改修工事で休業中。従来の登山者駐車場は使えず、少し下のキャンプ場駐車場からスタート。
素泊まりの山荘泊なので、荷物は多くなりますが、山荘までは林道歩きが長く、一の鳥居からの山道も歩きやすい道で山荘までは比較的楽に登れます。
抗夫滝や天狗の投石を通り一の鳥居に到着。鏡岩までの緩やかな道を歩いて、少し急な道となり、岩が多くなった登山道を、夫婦蛙岩、仁王門、旧猿田彦神社跡から庚申山荘へ。
天狗の投石
一の鳥居
鏡岩 (鏡岩伝説の説明板とベンチあり。)
夫婦蛙岩 仁王門
鏡岩付近から上では、登山道の岩の横にクワガタソウが咲いているのをよく見かけました。
旧猿田彦神社跡直下のヤマツツジ
庚申山荘
庚申山荘で昼食のあとカメラとペットボトル1本の水だけを持って、「お山巡り」へ。
お山巡りコースの下の分岐のある旧猿田彦神社は山荘から僅かに下った所なので、山荘から反時計回りで回りました。
お山巡りの分岐にある注意書き
丈の低い笹原の急斜面をジグザグに登り尾根を進んで、2連の梯子を登ると、岩場が近くなります。ここまでに登山道横の所々にシロヤシオが咲き残っていて、まだ綺麗な花も見ることができました。
岩場になるとコウシンコザクラが咲いている所が多く、少し進むと登山道の上の大きな垂直の岩壁が少し濡れた岩肌にコウシンコザクラがいっぱい咲いていました。その上をよく見ると少し離れたところにコウシンソウの群生があり、足場が悪い所を少し登って撮影しました。コンデジでは望遠も接写もピントが合いづらいので結構苦労して撮影。
(今回はロングコース歩きと危険なルートが多いので、荷物を軽くするためにデジイチは持参せず。)
張り出した岩壁の下のルート
コウシンコザクラ
コウシンコザクラのややアップ
コウシンソウとコウシンコザクラ → 一枚目の写真
コンシンソウのややアップ
ここでの撮影のあと、急斜面の下の吊り橋、急な岩場に取り付けられた鎖やハシゴを下って馬の背へ。馬の背のすぐ先のテラス状の岩の上で休憩。この岩の下がすぐに鬼の耳こすりで狭い岩の間のハシゴを下ります。
この下の次の急なハシゴ部ではすぐ横にハンショウヅルが咲いていました。その先には黄緑のハンショウヅル(トリガタハンショウヅル?)も見られ、周囲にはヒメウツギが多く見られました。
ツリガネ岩(右上の亀岩はこの撮影地点からは良く見えず。真上を向いて撮影するのは足場が悪くやや危険。)
馬の背
鬼の耳こすり
クワガタソウ ハンショウヅル
トリガタハンショウヅル? ヒメウツギ
さらに天の浮橋、長い鉄ハシゴの下り、めがね岩、崖縁のトラバース、崩れた祠のある岩屋、屈んで潜る岩穴を通って庚申岩戸へ。
途中登山道の上の岩壁にコウシンソウの咲く場所あり。足元の不安定な斜面を登って撮影。
めがね岩
崖縁のトラバース
コウシンソウのアップ
屈んで潜る岩穴
庚申岩戸(左の写真に写っていない所から上に登って中央の洞穴部の入口に祠)
庚申岩戸付近にもコウシンコザクラとコウシンソウが少し咲いていました。
庚申岩戸付近のコウシンコザクラ
庚申岩戸から7,8分で庚申山と庚申山荘の分岐に到着。
分岐(大胎内はこの分岐の庚申山方向(左)のすぐ上にありました。)
ここから庚申山荘まで再び急な斜面のハシゴ、崖縁の鎖場等を下って庚申山荘に戻りお山巡りの終了。
庚申山荘のすぐ上の平坦地にクリンソウの群生地があり、ちょうど満開で一面に綺麗に咲くクリンソウを見ることができました。
ハシゴ、鎖の下りの道
クリンソウの群生
岩の急斜面のハシゴ・鎖・ロープの道、崖縁のトラバース道が続き、息の抜けないお山巡りでしたが、コウシンソウ、コウシンコザクラの他にもたくさんの花を見ることができ、ゆっくり歩いて花とお山巡りを楽しむことができました。
当日現地の案内絵図は経時変化で良く見えなくなっていたので、以前の案内図絵の写真をネットから拝借致しました。
お山巡り案内絵図
『ひらさんのHighトレッキング』、庚申山(2010.6.6)
http://hirasan.canada2194.com/koushinzan.html
「お山巡り」については、以下のサイト『足尾の風景』に分かりやすい解説があります。
http://www.shorebook.jp/ashi/yamakoshin2.html
この日の庚申山荘は、我々4名の他3名の方のみの宿泊で、ゆったりと宿泊することができました。(庚申山荘は素泊まりのみで1泊2,050円。布団あり。)
後編は、二日目の、
庚申山荘→鋸11峰→皇海山→六林班峠→庚申山荘→銀山平を歩いた記事です。
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